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かみぽこちゃんの日記

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2005年10月07日 XML このブログを購読する

 政教分離について考えてみる。
[ カテゴリ未分類 ]    

さて、今日の「かみぽこ政治学」は、
この話について書いてみたいと思います。

「政教分離」

今日書くことは、
私自身が深く勉強をしてきたとは言えない。
欧州で現代政治学を少しかじってきた私の
政教分離についての現在の認識であって、
もっと深く欧米の政治や思想の歴史を
勉強された方からすれば、
勉強が足らんというご指摘を受けるかもしれない。

その際は、掲示板でご教授いただければ
うれしく思います。

ということで、最初にこれ。

「小泉さんの靖国参拝が
大阪高裁で違憲って判決されたってこと」

その、首相の行っている事は、
宗教的活動にあたるとか、
国として支援していると
判断せざるを得ない、
ということらしいんだけどね。

ただ、この小泉さんの靖国参拝の裁判って
全国で7件あって、
裁判所の判断も割れてるらしいね。

その理由ってのはまあ、
法理論的なものは私にもわからんけど、
1つ言えることは「政教分離の定義」が
日本では曖昧だということだと思う。

どういうことかというと、
日本国憲法に書かれた政教分離っていうのは、
要はアメリカが書いて
日本に渡したもんだということ。

つまり、元々これは英語で
アメリカ人がアメリカ人の考えで書いて
日本政府に渡したものを
日本人がそのまま翻訳して
できたものだということだ。

だから、この日本国憲法での政教分離ってのは、
欧米が考える政教分離の概念が
そのまま書かれていると考えるのが
自然だということになる。

では、欧米では政教分離はどう考えられているか。

ここで注目すべきは、
欧米にはキリスト教をベースにした政党が
たくさんあるということ。

代表的なものは今話題でもある
ドイツのCDU(キリスト教民主・社会同盟)という
保守政党。

また、今はなくなったけど
かつてイタリアには30年以上政権を担当した
DC(キリスト教民主党)という政党があった。

オランダなどの小党分立した国には、
必ずキリスト教をベースとした政党が
存在している。

では、二大政党制である米英はどうなのか。

確かにキリスト教政党は存在しない。
しかし、英国の国家元首たる女王は
英国国教会の親分だ。
この英国国教会の親分は、
国会の開会時に
貴族院で施政方針演説をする。
「クイーンズスピーチ」

「君臨すれども統治せず」
とは言っても、
英国政府はまぎれもなく、
英国国教会の親分である
女王陛下の政府なのだ。

また、アメリカ大統領は
就任式で聖書に手を置いて
神に対して宣誓する。

つまり、欧米においては
キリスト教に基づいて政治をする、
あるいはキリスト教政党が存在することは
政教分離の観点から
何も問題にされてないということなのだ。

では、欧米における政教分離とはなんなのか。

それは、異端あるいは異教徒が政治に関わることを
阻むという意味なのだと考えられる。

例えば10年位前かなあ、
創価学会がフランス政府からカルトと
認定されたということがあった。
こういうカルトが政治に関わっちゃいかんというのが
欧米における政教分離の意味だと思える。

また、これは「信教の自由」という観点から
どうなのさという話になるけれども、
別にフランス政府は「信教の自由」という
人間の権利を侵していると考えていない。

「信教の自由」と「カルトを信じること」は別だと、
フランス政府は当然のごとく考えていると
いうことなのだ。

要するに、欧米においては、
キリスト教は当然のごとく社会に存在しているものなので、
政治に関わるのは当たり前のことと考えた上で、
異端・異教徒を政治に関与させないために
「政教分離」を定めているのである。

この理解がないと、
「政教分離」を議論しても、
わけがわからなくなるのだと
私は思う。

そして翻って日本なのだけど、
当然のことながら
日本ではキリスト教が社会に当然にごとく
存在しているものとはいえないわけだ。

だから欧米の文脈での政教分離(=日本国憲法に盛り込まれた政教分離)を
そのまま適用するわけにはいかない。
日本では日本独自の政教分離の定義ってものを
決める必要があるわけだ。
ところが、それがこれまで全く議論されてこなかった。

だから、政教分離は時に政治的に利用されてきた。
10年位前、自民党は公明党を憲法違反と猛烈に攻撃していた。
ところが今、自民と公明は連立を組んでいるわけだ。

また、今回小泉さんは違憲であるという判決が出たら、
政治家から憲法の政教分離を見直そうという動きが出てきた。

しかし、これは本来、
そういう政治的に都合がいいように
ころころ変えていいような話ではない。

例えば、欧米におけるキリスト教と同じように、
神道を位置づけるべきなのかとか、
天皇の国事行為などは
欧米の国家元首の行為と同じもので
政教分離に違反しないといえるのかいえないのかとか、
きちんと議論しないといけないことが
たくさんあると思われるのである。

日本の伝統とか社会的習慣に当たるようなことを
ちょっとでも公的性格があるからといって、
いちいち合憲だの違憲だのと延々とやっていても、
いつまでたってもすっきりしないだけだと思うのだ。

政教分離に違反しているのかどうかを議論する前に、
まず日本での政教分離とは何を意味するのかを、
きちんと決めなければ
何を議論してもどうしようもない。

どんなもんでしょ。(苦笑)

それでは、またね。



最終更新日  2005年10月07日 22時11分49秒
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○ 政教分離について   推定無職さん


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○ Re:政教分離について(10/07)   かみぽこちゃんさん


○ Re:ごめんなさい。(10/07)   かみぽこちゃんさん


○ Re:短くてすいません(10/07)   かみぽこちゃんさん


○ Re:政教分離について考えてみる。(10/07)   推定無職さん


○ ヨーロッパの政教分離の起源   社論さん


○ Re:ヨーロッパの政教分離の起源(10/07)   かみぽこちゃんさん


○ 法曹界とメディアの無自覚   名も無き公僕さん


○ Re:法曹界とメディアの無自覚(10/07)   かみぽこちゃんさん


○ Re:政教分離について考えてみる。(10/07)   Boroniaさん

わたしも10年以上前に
少しこの問題を考えた程度で、
それを思い出しつつ書いているので、
あまり厳密なことは言えないのですけど、

(以下引用)

では、欧米における政教分離とはなんなのか。

それは、異端あるいは異教徒が政治に関わることを
阻むという意味なのだと考えられる。


また、これは「信教の自由」という観点から
どうなのさという話になるけれども、
別にフランス政府は「信教の自由」という
人間の権利を侵していると考えていない。

「信教の自由」と「カルトを信じること」は別だと、
フランス政府は当然のごとく考えていると
いうことなのだ。

要するに、欧米においては、
キリスト教は当然のごとく社会に存在しているものなので、
政治に関わるのは当たり前のことと考えた上で、
異端・異教徒を政治に関与させないために
「政教分離」を定めているのである。

(引用終わり)

まず、なぜ「政教分離」が唱えられるようになったかと言うことですが、

これは、「信教の自由(精神的自由のひとつ)を侵すから」ということが理由ですよね。

つまり、異端が関わらないようにするためにこの原則を定めた、というよりは、

政治と特定宗教が結びつくと、
その宗教が権力を持つようになり、
国家権力を背景に、
個人の「信教の自由」を侵すおそれが出てきてしまうから、
ということだと思うのです。

なのでたとえば、

>イギリスは国教会と王権が結び付く代わりに、政府と距離を取っていますね。

「信教の自由」、つまり近代憲法の柱である、
「基本的人権」の一つを保証するために、
このような処置がとられているのだと思います。

(続きます)
(2005年10月09日 10時34分35秒)

○ 続き   Boroniaさん


○ Re[1]:政教分離について考えてみる。(10/07)   かみぽこちゃんさん

Boroniaさん

☆どうも。

僕は最初に「歴史は知らん」と開き直っているわけで(苦笑)あれなんですけど、まあBoroniaさんはじめ皆さんご指摘の「政教分離」の成り立ちについては、基本的にはその通りだと思います。

>まず、なぜ「政教分離」が唱えられるようになったかと言うことですが、

>これは、「信教の自由(精神的自由のひとつ)を侵すから」ということが理由ですよね。

☆その「信教の自由」の意味合いが、どうも我々日本人が持つイメージと違うようだと思うのですね。

あえて思い切ってシンプルに言えば、キリスト教以外を信教の自由の枠内に入れてない。そもそも宗教と考えてないように思われるわけです。

大体、政教分離や信教の自由の成り立ちの時点で、欧州にキリスト教以外は想定されてなかったわけですから。(同じ一神教でも、ユダヤ教は迫害の対象、イスラムはお話にならない存在だったわけですから)

だから、教会権力からの自由は厳密に定めていても、なんでもかんでも宗教と名乗るものは受け入れるということではないですね。そのことを見ないで、歴史的経緯はこうでございったって、あんまり意味はないですよね。

英国では、マイノリティーのバックグラウンド(キリスト教とは別の宗教を持つと言ってもいい)を持つ国会議員がいますけれども、これが個1人1人別に存在しているのなら何も問題にならないですけど、宗教政党というような形で組織化となると、必ず問題になるでしょうね。

まあ、いずれにせよ、今の日本のように政治的に都合のいいように解釈することばかりを考えているのでは、まともな議論などできんでしょうね。(2005年10月09日 17時01分41秒)

○ こんにちは。   chilimeさん


○ Re:こんにちは。(10/07)   かみぽこちゃんさん



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