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2006年01月03日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、2006年最初の「時事放談」を
やりたいと思っているのだけど、
日本の政局の動きについて言えば、
11月に書いた小泉人事のエントリー4本を
もう一度読んでもらうとわかるけど
ほとんどその通りに事は進んでます。(笑)

だから、日本の政局については
新年を迎えてのコメントはナシとします。(苦笑)

うひょひょ。。。

そこで、いろいろと考えてみると、

「英国政治ウォッチング」

を、昨年の5月の英国総選挙以来
やってなかったね。(苦笑)

いや、厳密に言えば
やってなかったわけじゃなくて、
昨年は日本の政局が大変だったからね、
それについて書くのを
優先したわけだけど、例えば
「郵政民営化:小泉政治が日本の政治文化に与えた影響。」
「郵政民営化:小泉「刺客」「踏み絵」戦略は民主的である。」
とか、英国政治を参考にして
書いたエントリーもあったからね。

まあ、私が書いただけじゃなくて
9月の日本の総選挙では
小選挙区制やマニフェストなど
英国の政治制度が多少なりとも
注目された。

そんなこともあったので、
2006年のスタートとして、
英国政治について
書いてみたいと思う。

小泉内閣の構造改革といえば、
民営化と規制緩和が軸の

「新自由主義的政策」
(この言い方はちょっと古いので
個人的には好きではないのだけれど)

に分類できるものかもしれないけれども
新自由主義といえば
レーガノミックスと
サッチャリスムである。

それで、サッチャリズムといえば
それに続くのが、
トニー・ブレア率いる
ニュー・レイバー(新・労働党)による

「第3の道」

ということになる。

まあ、日本の政治には、
外国のものをいいものとして
それを日本に導入しようとする動きが多いことは
これまでもここで書いてきたけれど。(苦笑)

そういう意味では
政局面でのポスト小泉とは別に、
政策面でのポスト小泉政治として
「第3の道」みたいなことを
やろうという話が出てきても
いいんじゃないかと思うけれども、
政治家も役人も学者も
アメリカ帰りが多いせいか
あんまり聞こえてこない。(笑)

私は常々、「かみぽこ政治学」では
政局や政策過程は論じるけれども、
政策の評価はしないと言ってきた。

経済学の心得はないからね。

小泉構造改革の後に、
どんな社会になるのが
いいのかどうかは
ここで論じないとしても、
その1つのオプションとしてね、
英国のトニー・ブレア労働党政権の
「第3の道」路線と英国社会を紹介していくのは
いいかもしれないと思っている。

これを2006年の「かみぽこぽこ」の
1つのテーマとしたい。

さて、ここまで読んでくださった方々は
少し違和感があるかもしれない。

アメリカも英国も
同じアングロサクソンで
同じような市場主義で競争社会で
貧富の格差が大きい社会だろうと
思っている方も多いだろうと
思うからだ。

しかし、アメリカと英国は確かに
似た部分がないとは言えないけど
全然違う部分も多いんでね。

こう書くと、今度は
欧州の福祉国家というかね、
社会民主主義はもう終わったみたいに
言う人がいるんだよね。(苦笑)

欧州は失業率が10%を越えて、
経済も停滞していると。
それは社会民主主義の非効率の
問題なんだと。確かに、

「ドイツやフランス」

ではね。(笑)

英国にはこの話は当てはまらない。
だって単純な話、
英国では失業率2%だよ。
これだけでも英国とドイツ・フランスは違う。

要するに、アメリカと英国は同じではないし、
ドイツ・フランスと英国も同じではない。

その、いわゆる

『アメリカ的な「小さな政府」VS
欧州的な「大きな政府」』

という単純な図式を描き、
「小さな政府」の優位性を論じる人が
多いように思われるのだけれど、
それとは別に

「小さくて効率的な政府」

というものが
英国にはあるわけなので、
そのへんを紹介して
いきたいと思う。

もちろん私は英国のやり方というのが
即、日本に応用できると言いたいのではない。
端的に言えば、日本と英国では
財政事情が全く違う。
英国は欧州では突出して経済状況がよく、
財政赤字も日本とは比べ物にならないくらい
小さいわけであるので、
いろんな施策を柔軟に打ち出せる余地が
日本よりはるかに大きい。

だから、英国でやってることを
日本でもやりなさいと
いうことは言わない。

ただ、このブログでは
あんまり日本では紹介されていない
「小さくて効率的な政府という第3の道」
を言い悪いは別にして、
わかりやすく紹介したいということだ。

と、いうことで
とりあえず今日は
簡単にこんな話をしたい。

このブログでも
何度か書いてきたことだが、
トニー・ブレア首相は
労働党の伝統的な
利益再配分政策を排除し、
市場主義、自由競争的な
改革政策を推進しようとしていて、
労組など伝統的な労働党支持者(左派)から
激しい抵抗を受けている。

いわば、「党内の抵抗勢力」との闘いを
ちゃんちゃんばらばらやっているわけで、
その左派の抵抗を乗り越えて
ブレア首相が議会で法案を通そうとする際の
左派の支持を受けているブラウン財務相との
激しい駆け引きについては
これまで何度も「英国政治ウォッチング」で
書いてきた。
(ちなみに、ブラウン財務相は
左派の支持を受けてはいるが、
基本的には決して左派に分類される政治家ではなく、
改革派・ニューレーバーの一員である。)

ちょっとだけこのへん、
小泉さんに似たところも
あるんだけれども。。。(苦笑)

まあ要するに、
ブレア首相というのは
小泉首相と全くもって同じように
自ら率いる労働党の内部から

「弱者切り捨てだ!」

と、猛批判を浴びているわけだ。

ところがね、
私も英国にいて
いろいろ調べてるわけだけど
英国の行政機関のウェブサイトを見ていると
実はブレア政権が、結構
「教育」「医療」「雇用」「社会保障」
などなどの福祉分野でいろんな政策を
実行していることがわかるのだ。

だから、ブレア首相は党内から
弱者切捨てだという批判を受けたら、

「福祉政策をちゃんとやっている。
よく見てくれ!」

と、堂々とアピールできるし、
すればいいように私には思える。
ところが、彼はそれをしない。
なぜだろうか。。。

それは、いわゆる都市部の
無党派層の支持を獲得するためだ。

前に書いたように、
英国の総選挙では
二大政党の労働党も保守党のどちらも
それぞれセーフティシートと呼ばれる
固い地盤の選挙区を同じくらい持っていて、
その選挙区を獲得するだけでは
総選挙に勝利することはできない。

総選挙で過半数の議席を獲得するには、
無党派層が多くどちらの政党も強固な地盤を持たない
都市部の選挙区で勝たなければならない。

英国でも日本と同じように
都市部の有権者というのは、
利益誘導や弱者救済の政策を嫌う傾向がある。

だから、ブレア首相は

「福祉政策をちゃんとやっている。」

と言わない。
本当はちゃんとやっていても。

では、「福祉政策をやっている」と
ブレア首相に言ってもらえない
伝統的労働党支持者はどうかというと、
当然首相に対して
怒りを露にしているわけなのだけど、
そうかといって、
総選挙になった時、
まさか保守党に投票するわけには
いかない人たちだ。

英国の政党支持というのは、
ご存知の通り
保守党は上流階級、
労働党は労働者階級と
階級社会への強い帰属意識を
ベースとしていて、
選挙での投票行動は
この階級への帰属意識に
強く拘束されているからだ。

要するに、伝統的な労働党支持者は
ほっといても冷たくしても
選挙で労働党に入れるのだ。
だから、ブレア首相は

「昔ながらの福祉政策はやりませんよ。
改革が必要だ!」

と、労働党支持者に
冷たい姿勢を見せ続けている。

これを英国の政治学では近頃

「賞賛回避の政治」

と呼んでいる。
もっと簡単に言えば、

「支持者に褒められないようにする政治」

ってことだろうか。
普通、政治っていうのは
「支持者に褒められるために」
やるものってのが通り相場だ。

ところが最近の政治ってのは
コアな支持者を裏切るようなふりをして
支持するかどうか決まってない人の
人気を勝ち取っていくことで
選挙に勝とうとするようになってきたと
政治学では指摘されてきているのだ。

これについても、
小泉政治ってのはどことなく
似たところがあるよね。(苦笑)

ということで、
今年の「かみぽこぽこ」では、
このブレア首相の

「支持者に褒められないようにする政治」

の影でこっそり行われている、
「教育」「医療」「雇用」「社会保障」などの
政策の数々を紹介するということを
1つのテーマにやって行きたいと思うので、
1つよろしくお願いいたしやす。

それでは、またね。





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最終更新日  2006年01月04日 01時24分34秒



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