5695688 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

かみぽこぽこ。

かみぽこぽこ。

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

かみぽこちゃん

かみぽこちゃん

フリーページ

お気に入りブログ

暮らしごと 千佳りんさん
中年よ、大志を抱け! 断言児さん
じょん・どー PhDを… じょん・どーさん
エッジ・ランナーズ 猫ジャラしマスターさん
かっちゃんの~1歩… katsuchan55さん
~ももの新たなる旅… もも1016さん
人生やだとはいえな… やだやだもんさん
講師の花道 教師Aさんさん
愛国、日本 パボアホイジオタさん
田中およよNo2の「な… 田中およよNo2さん

コメント新着

 ダンスインザダーク@ 政府税制調査会は何をしたか? 結局、政府税制調査会はこっそりと増税し…
 まくらん@ ・・・ かみぽこちゃんさんのブログは、小泉政権…
 まくらん@ ・・・ かみぽこちゃんさんのブログは、小泉政権…
 タカダ@ アクセス数  アクセス数には、アンテナに登録して放…
 ゴルゴムの仕業だ@ 狂信者に薬は効かない…どうしてこうなった かみぽこさんは民主党崩壊時に起こるであ…
2006年03月20日
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、今日は「英国留学回想録」の日なんですが、
これまでプレセッショナルコースでの
おべんきょのことを書いてきましたけど、
それはここで一段落させて、
新しい章を始めたいと思います。

今日からは、
私の「ごくごく初期の留学生活」について書きます。
第一回は、

「このBMWはあたしのものよ!」
(2000年8月)

なんじゃこりゃ?
ってタイトルだが。

プレセッショナルコースの期間中、
私は学校のおんぼろの寮に住んでいたわけだが、
コースが始まって2週間くらいたった頃だろうか、
1つの異変に気づいた。

私の左隣の部屋には、
日本のキャリア官僚で、経済学部修士に入学予定のH君、
右隣の部屋には、
文化政策修士に入学予定のケイちゃん
(学会にいっしょにいった長身・男前のKちゃんとはもちろん別人)
が住んでいたのだが、
どうも様子がおかしい。。。。

夕飯の時間にキッチンにいくと、
いつも2人で食べてるし、
夜になると、右か左かどちらかの部屋から男と女の笑い声が聞こえる。

うーんん。
どうやら出来上がってしまったか。
それにしても両隣の部屋で私を挟んでよろしくやられるとは、
ちょっとあれだよなあ、と思っていた。

でも、まあ若い男女が寮で共同生活すりゃ、
そんなこともあるわな、
いいなあ若いって、
とほほえましく思っていた。

ところが、狭い学校の、
そのまた狭い一角で行われていた
プレセッショナルコース。
この2人の事は、たちまち噂になって広まった。
(と言っても日本人の間だけの噂だったのだけどね。。。)


まあ、噂が広がったのは、
世界が狭かったのもあるけど、
この2人のカップルとしての出来上がり方がすごかったこともある。

元々このケイちゃんは、コースが始まった当初の頃、
カヨちゃんとか、ミナちゃんとか、マキちゃんとか
日本女性陣といっしょに行動していた。

食事もこの女性陣とH君が寮のキッチンで一緒にしていた。

私はそこへは
「いいねえ、楽しそうだね」
とか言いながら入って、
ラーメンとかそそくさと作って立ち去っていたのだが。

それが一人減り、二人減り。。。。
2週間くらいたつ頃には、
キッチンで一緒に食べているのは
H君とケイちゃんだけになっていた。

ううーん。これはいったい。。。。

仲良かった彼女達の間に異変が起きたのは、
コースが始まってまもなくのこと。

彼女が学校の校庭を談笑しながら歩いていたときのこと、
一台のBMWのオープンカーが走ってきて、
目の前の駐車場にキキーッととまった。

中にはグラサンをかけたちょっと長めの髪を風になびかせたH君。
「やあ、君たち」
と言ったかどうかは知らないが、
とにかく、颯爽とBMWから降りてきたのである。

その時、小声でケイちゃんがぼそっと言った。

「このBMWはあたしのものよ!」

瞬間、カヨちゃん、ミナちゃん、マキちゃんは顔から言葉を失った。

それからケイちゃんのH君に対する猛アタックが始まった。
いや、もうすごかった。
カヨちゃんがちょっとH君と立ち話してるのを目撃しようものなら、
後からケイちゃん
「ねえ、何を話してたのよ」
とカヨちゃんをけん制。。。

そんなことが続くもんだから、
カヨちゃん、ミナちゃん、マキちゃんは
嫌気がさして、ケイちゃんといっしょに行動するのをやめた。

2週間もたつ頃には、
ケイちゃんはエリート官僚・H君を独占するようになったのであります。

ということで、
夜になると、私の隣の部屋で、
楽しそうな2人の笑い声が
夜な夜な聞こえるようになったのだ。

私が、リチャードが出してくる山のような宿題の文章を読みながら、
それも、3分の2くらいの単語がわからんので、
全部辞書を引きながら
うううううううーっと
うなりながらやっているというのに。。。

しかし幸いなことに、
アノ声だけは1度も聞こえなかった。

なぜなら、私は極度に神経が太いので、
一度眠りに落ちると、大爆睡。
隣で爆発が起きようと、起きない人間なので
わからなかったのだ。。。

これだけは本当に幸いだった。

まあ、なんとなくちょっと惨めだったけど、
私は別にこの2人のことをどうこう言いたいわけではないのです。

というのは、この2人、
個人的に話すと非常に性格のいい子達でした。

まあ、2人ともちょっとお育ちがいい
お坊ちゃまお嬢さまだったので、
ちょっと周りと感覚が合わず、
いろいろ言われたとこがあったとは思うけど。

ケイちゃんにしても、
これはという男がいれば
もーれつアタックするのは
まあ、普通の事だし。

最後に1つだけ付け加えておこうと思う。
たぶんこの疑問を持っている人がいると思うので。

いくらお坊ちゃま君だとはいえ、
なぜにわずか1年の留学で、
H君はBMWを買っていたのだろうか?

ちなみにこの車、
1年後に私が購入する
欧州版日産マーチ
通称「かみぽこカー」の
約15倍の値段である。

それは、一言でズバリ言うと、
彼は金を持っていたのである。

これは知っている人もいると思うけど、
高級官僚が留学する場合、
給料プラス駐在手当てがつくのではない。
給料プラス海外出張手当がつくのである。

これは、どういう意味かというと、
海外出張手当が365日つくということだ。

そうすると、普通に駐在員が駐在手当てをもらう場合に比べて、
とてつもなく多額の手当てをもらうことになる。

推定数千万円。。。

ちょっとした処理の問題なのだが、
結果としてえらい違いになるのだ。

全ての官僚が留学する際、
このような手当てを貰ってるかどうかは不明ですが、
彼の場合はそうだったのだ。

一般的に、海外の大学院にいる日本人の中で、
一番裕福に暮らしているのは、
役所からの留学生というのは定説。

それには、こんなわけがあるということだ。
まあ、一応これが国民の税金であるということは
指摘しておきましょう。

それでは、また





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年04月26日 04時01分50秒



© Rakuten Group, Inc.