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2006年05月03日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、「英国留学回想録」です。
今日は「大学院入学への最後の戦い」第7回。

「警察を呼ばれかかる(前編)」

穏やかではないですねえ。(笑)
それじゃ早速いってみましょう。

前回は、私の大学院入学の条件である
英語の試験を免除してほしいと
政治・国際関係学部の
アラン・レイトン=スミス教授に申し出て、
なんとそれが認められただけでなく、
一挙に大学院入学まで
決まってしまった話を書いた。

普通ならこれでハッピーエンド、
4月から様々な困難に見舞われながらも
ついに英国大学院入学を決めましたね、
かみぽこさんおめでとう!
で終わるのだが、
残念なことにこの話は
ここで終わらない。。。

留学回想録をずっとお読みの方には、
私がもう1つ深刻な問題を抱えていたことを
覚えている方もいるだろう。そう、

「学生ビザ」

の問題。

私は英国に来たとき、
ヒースロー空港の入国審査でもめて、
学生ビザをわずか2ヶ月間しかもらえなかった。

その2ヶ月間とは、なんと
プレセッショナル・イングリッシュコースが修了する前まで、
つまりこのコースが修了するまで英国にいられない、
10月からの大学院入学どころではないという、
嫌がらせとしか言いようのないものだった。

この件については、
英語試験の免除をお願いした際に、
レイトン=スミス教授に話した。

教授は、私の無条件での大学院入学を決めると、
即座に大学院事務所に電話をして、
すぐに正式な入学許可の書類を出すよう依頼してくれた。

電話を切ると教授は
ニカッと笑いながら言った。

「これで万事OKだ。
書類は明日できるそうだよ。
明日大学院事務所に行って
すぐ書類をもらって、
HOME OFFICE(ビザの発行をする役所)
に行きなさい。」

ああ、これで万事OKだ。
ほんとにありがとうございます。

と私は礼を言って、
教授の研究室を後にした。

翌日。。。

私は大学院事務所に行った。
大学院事務所とは、
学部とは別にあって
全部の学部の大学院関係の事務を行うところ。

大学院の学生の正式な入学の決定、
学費の受付、学生の正式な登録、
正式な卒業の決定、
各種証明書類の発行、
などを行う。

学部との業務のすみ分けは説明が難しいのだが、
昨日のレイトン=スミス教授と
大学院事務所のやり取りを例にすれば、
まず、レイトン=スミス教授は
私を大学院の学生にふさわしいと判断する。
そして、大学院事務所に
私に入学許可を出すよう連絡する。
しかし、この連絡はあくまで形式的には
「学部からの推薦」である。
この「推薦」を受けて、
正式に入学許可を出すのは
大学院事務所なのだ。

ああ、ややこし。。。

他の学校だと、学部だけで
全部の事務をやってるところもあるだろう。
そのほうがいい部分もあると思う。
うちの学校は時折事務所間で意思の疎通を欠くというか
セクショナリズムの弊害が出るときがある。

これから書く私のトラブルは
まさにそれだった。。。

私は大学院事務所に着いた。

「昨日、政治・国際関係学部の
アラン・レイトン=スミス教授から
連絡があったと思うんですが、
かみぽこと言います。
新しい入学許可の書類を
いただきに来ました。」

対応した事務所のおばさんは、
用件を把握していたようで

「OK」

と言うと、
すぐに書類を持ってきた。

私は「ありがとう」と言って
すぐに立ち去ろうとしたのだが、
その時書類に目を通して、
あれっ?と思った。

「プレセッショナル・コースを
修了すれば入学許可」

と書類に書いてある。
これだと、英語の試験こそ免除になったものの、
現時点で正式に入学許可でないことには変わりない。

つまり、HOME OFFICEに
学生ビザの延長に行っても、

「正式な入学許可を得ていない」

と言われ、却下されるだろうと思った。

それより何より、
昨日レイトン=スミス教授が
「無条件の入学許可」
だと私に言ったではないか。

私は席にもどろうとした
おばさんを呼び止めて言った。

「この書類は話が違います。
昨日レイトン=スミス教授は私に
『無条件の入学許可』だと言いました。

この書類は『条件付の入学許可』です。
間違っています。作り直してください。」

おばさんは言った。

「間違っていないわ。
レイトン=スミス教授は確かにそう言ったけど、
英語の条件を満たしていない者に
『無条件の』入学許可は出せないという
規則なのよ。

事実上、これは『無条件』と同じでしょう。
形式的な問題だからいいじゃない。
プレセッショナルコースが終われば
入学できるわ」

私も負けずに反撃した。

「私は学生ビザの問題を抱えているんです。
もう数日以内にビザが切れるんです。
だから教授に相談した。

形式的な問題だけだったら
書類を出したらいいじゃないですか。」

おばさんも再度反撃。

「形式が大事なのよ。形式が。」

(形式が大事だとお。こちらはこの国に
不法滞在になろうかってときに。
なんちゅう官僚的な。。。)

私はぶち切れた。
こっちは命がかかってる。
ここで引けるかと思った。

「ふざけるなー。このあほんだら!
何が形式だ。こっちは不法滞在になろうかってことで
困ってるから頼んでんじゃないか!!

あんたじゃ話にならん。
責任者を出せ。責任者を!!!」

ものすごい大声でおばさんを怒鳴った。

そしたら、事務所の裏から、
責任者じゃなくて、
屈強な男が2人出てきた。

「なにを騒いでいるんだ。」

男たちは私をにらんだ。

「あんたは責任者か?」
私は言った。

「違う。騒いでいるから出てきた。」
男たちは言う。

「じゃあ、用はない。
責任者を呼べ。」
私はにらみ返した。

「警察を呼ぶぞ!」
男たちは怒鳴った。
「なに?」
私がにらみ返したその時、

事務所の別の部屋から1人の男が出てきた。

ジャック・イングルハート。

うちの学校の国際局職員で東アジア担当。
私と1度東京のブリティッシュカウンシルで会った人だった。

「どうした?この人は日本人で今年入学予定の人です。
私が対応しますので、下がってください。」

ジャックは男たちに言ってくれた。
男たちは引き下がった。

「かみぽこ、どうした?
とにかく私の部屋に行こう。」

ジャックの事務所に行く。
私はジャックに学生ビザの問題、
これまでの経緯を全て話した。

ジャックは黙って聞いてくれた。
ありがたかった。
私は次第に冷静になった。

冷静になると、この問題どう対処したらいいか
少しずつ見えてきた。

大学院事務所というのは
官僚的なところだから、
いくら一生懸命主張しても
「無条件入学許可」
の書類は出てこないと思った。

そしたら仕方ない。
この書類とは別に誰かに
一筆レターをもらおうかと思った。

プレセッショナルコースの事務所に
レターをもらおうと思った。

「この学生はプレセッショナルコースに
きちんと毎日出席しており、
コースは9月25日に無事修了する予定です。」

というレターだ。
どこまでこのレターがビザの延長に有効か
わからなかったが、
最低でもプレセッショナルコースが修了するまでは
HOME OFFICEもなんらかの配慮をしてくれるだろうと思った。

翌日、プレセッショナルコースの事務所に行って、
私の事情を説明した。
事務所の方は事情を理解してくれて、
快く書類を書いてくれた。

これでなんとか私はHOME OFFICEに
学生ビザの延長に行くことができるようになったのである。
これが、学生ビザが切れるちょうど5日前であった。

しかし、トラブルはこれで終わらない。






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最終更新日  2006年05月22日 06時34分39秒



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