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2006年06月17日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、「英国留学回想録」です。
今日から新しい章に入ります。
新しい章は、

「エッセイに命を賭ける」。

ちょっと大げさと思われるかもしれないが、
今思い返してみても、
最初のエッセイというのは、
命がけでやったと思う。

どれくらいやれば、
どのくらいの得点がもらえるかわからない。

母国語でない英語で書かないといけない。

それまで最大で1500WORDSのエッセイしか書いたことがない。
課題のエッセイは5000WORDSが3本である。

全くの未知の世界だ。
やってみないとどうなるかわからない。

しかし、もし落第したらどうなるか。
30過ぎて会社辞めて、
外国まで来て学位が取れませんでしたじゃ、
もう死ぬしかない。

「命がけだから」

は、この頃の私の口癖だった。
冗談ではなく、あれは命がけだったのだと思う。

ということで、第一回。

「翻訳天国」。
(2000年11月末)

最初に、この頃の日常について。
私はこれまで書いてきたように、
毎朝、寮を出ると1日中ほとんど学校で勉強していたが、
昼食と夕食を食べるときだけ、寮に戻っていた。

つまり、朝と深夜以外に、
食事のために寮と学校の間の道を2往復していた。

この頃、この道を歩いていると、
1人の女性とよくすれ違うようになった。
日本人の20歳くらいの若い女性。

茶髪のロングへアー、
長身をロングコート、スカート、ブーツに包み、
可愛らしい顔だが、ちょっと無愛想。

一見して、「元ヤン?」という感じの
ちょっとうちの学校には不似合いな子だった。

この子が、当時社会学部の1年生だったS美。
後に「かみぽこぽこ」に何度も登場するヒロインとなる
彼女との初対面であった。

道ですれ違っても特に挨拶することはなかった。
私が修士課程だった留学1年目は、
1度も彼女と話すことがなかったのだ。

後にS美が妹のようになるとは、
この時は思いもしなかった。
まさか「元ヤン」みたいな子と
話をするとも思わなかったしね。

わからんもんだね。。。。

ということで、本題。

前章で、エッセイタイトルの決定まで書いた。
これから、そのタイトルに従って、
エッセイを書いていかないといけないのだが、
まずは手探りで資料集めから始めなければならなかった。

最初は基本通りというか、
図書館に行って、
エッセイに関連する本を検索することから
始めてみた。

例えば、「JAPAN」とか、「PARTY(政党)」とか
そういうキーワードを図書館の検索システムに打ち込んで、
本を探す。

そうすると、結構いろんな本が引っかかってくる。
うちの図書館は開架式なので、
棚からたくさんの本を取り出して、
机の上に並べてみた。

それらの本をパラパラめくったり、
少し読んでみたりしたのだが、
まだ辞書で確認しないとわからない単語も多いし、
内容も頭になかなか入ってこない。

その上、何よりも問題だったのは、
英語だと物をちゃんと考えられないことだった。
英語の本を読んでいて、
そのまま英語で考えようとしても、
なんか12歳くらいに
思考力が落ちるように感じるのだ。
例えば、この上の文章など英語で考えると、

「ぼく、12さいくらいになっちゃう。
えいごで、おもうと。」

こんな感じになるのだ。

しかし、私が通っているのは
小学校ではなく、大学院である。
こんな思考力では話にならない。

それに、私が大学院で期待されているのは、
日本での仕事の経験を学問に生かすことも含まれている(はずだ)。
英語で考えることにこだわって、
小学生のようなエッセイを書くことを
学部側は望んでないはずだ。

そう考えて、私はちょっとやり方を変えた。

集めた英語の本は、コピーを取りまくって、
後で読むとするが、とりあえずは脇に置いておく。

まずは、エッセイに関連する日本語の本を探してみようと思った。
日本語の本を数冊読んで頭を整理して、
エッセイの構成を作って、
それから英語の本を読み始めることにしたのだ。

とは言っても、
もちろん図書館に日本語の本などない。

インターネット書店、
Amazon.co.jp、紀伊国屋とか旭屋書店などで
探してみた。

結構いろいろあった。
図書館で見つけた本の日本語訳もあった。

フランス語の本の翻訳もあったりした。

「この本使ったら、

『おお、かみぽこはフランス語の本も引用してるのか』

とか先生も驚くかな?」

とかわけのわからんことを考えたりした。
これまでも書いているけど、
思い返してみると、
この頃の私は精神的に追い込まれているようで、
意外な遊び心も持ち合わせていた。

日本にいるずっと学問の世界にいる友人に聞いてみると、
日本ってのは「翻訳天国」なのだという。

実は英国だと、原本がフランス語やドイツ語の本は
英語に翻訳されていない。

英仏独語は言語的に近いこともあって、
英国人は翻訳本を探すより先に原本を読んでしまう。
だから、意外に著名な本が英語に翻訳されてなかったりする。

英語に翻訳されてないフランス語やドイツ語の著名な本が
日本語には翻訳されているということがよくあるらしい。
だから「翻訳天国」だと。

ということで、
エッセイに必要と思われる本を何冊か買ってみた。
ハリー教授のエッセイ「ミーム」の日本語訳も
どんぴしゃりあったので、迷わず購入した。

これらの本を読み始めることが、
エッセイに取り組む第一歩だった。





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最終更新日  2006年07月27日 00時06分27秒



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