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2006年09月03日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、「英国留学回想録」です。
今日から新しい章に入ります。

「勉強の苦悩と喜びと」

うん。。。

いいタイトルだね。(笑)
「苦悩」の後に、
「喜び」と付けたのがポイントだね。

今、留学中の方にも
きっと読んでためになる
いい話ができると思っています。

先週まで2月中旬提出のエッセイのことを書いていたのだが、
時は1月上旬の冬学期の始まりまで戻る。
新しい章の第一回は、

「周りの人に聞きなさい!」
(2001年1月中旬)

これはね、以前書いた

「あ・な・た・の・声・が・聞・き・た・い・わ」
の続編に当たるだろう。
そう、今日ご登場いただくのは、
あのソフィア・デラ=ロッサ大先生である。(苦笑)

その前に、いつものように
懲りずに留学生の日常を書く。(苦笑)

私はこの頃から
朝から夜まで芸術会館のオープンカフェで
粘りに粘って居座って本を読んだり
パソコンを打ったり
するようになったのだが、
そこにいろんな人が現れるようになった。

まずは、この人たち。

官僚N子さん宅のパーティで
ケンちゃんという
坂口憲二を知性的にした感じの
経済学修士の学生に会ったことを書いたが、
その彼とあと2人の日本人と思われる人たちが
時々カフェに現れるようになったのだ。

ケンちゃんとは知り合いになっていたので、
彼とは挨拶を交わすのだが、
他の2人とは最初挨拶もしなかった。

一人は細身の知性的なサラリーマン風。
もう一人はめがねを掛けていたが
年齢は見ようによっては
若く見えたり老けて見えたりする
年齢不肖な奴だった。(苦笑)

ところがこの3人組、
見てるとなんだかすごい。

シーン。。。。

として黙々と1つのテーブルを3人で囲んで、
勉強しているかと思えば、
3人でものすごい大激論だ。

大体、年齢不肖なメガネが
ものすごい大きな身振り手振りで
口泡飛ばしてしゃべり、
知性的なサラリーマン風が
冷静に言い返す。
それをケンちゃんが
ニコニコしながら聞いている、
という構図だった。

議論は難しい経済学の数式の話などのようで、
日本語を大声で話しているのだが、
私には英語と同じようにしか聞こえなかったので、
何を言っているのかはわからなかった。。。

まあしかし、これまで

「このBMWは私のものよ!」

から始まって、
芝生の上をハイヒールで歩きながら、

「私、英国人の彼氏を探すために来たのでヨロシクね!」

と続いて、
寮の部屋でのインターネットの接続ができずに、
私の前に長蛇の列を作った女性陣がいて、
と、うちの学校での日本人との出会いは
正直散々であったので、
この3人の日本人男性の真剣な姿は、
一種の清涼剤のように感じた。

彼らとは後に親しくなるのだが、
それはまた後日の話。

さて、本題。(苦笑)

冬学期が始まって、
またあのつらいつらいセミナーに
出席しなければならなかった。

この学期は3つのコースを新たに取ることになっていて、
その1つがソフィアの「量的分析」のコース。
要は政治分析における統計学の使い方の
基礎を学ぶセミナーだった。

私にとって統計学を学ぶのは人生初だった。
しかし、他のコースメートも

「統計学なんてやったことないよ、あはははは」

とか言っていたから少しは安心していた。
外国人というのは

「試験勉強なんてなんにもやってないよ」

と他人に言いながらしっかり満点を取ったりする
日本人とは違うのだということを、
まだその頃は信じていたからだ。

思い切り裏切られた。。。。(涙)

アメリカ人やラテン系は知らんけど、
少なくとも英国人に関しては、
こういう時本当のことなど言わないことを
嫌というほど思い知らされた。

お前ら、全員統計学わかってるじゃねえかよ!

こう思わず「日本語」で吐き捨ててしまったほど、
私だけが何もわかってなかった。

統計学のセミナーは
デスクトップPCがずらっと並んだ
経済学の教室で行われた。

テキストを見ながら
社会科学的な例題を
実際に統計ソフトを使って
解いていくというセミナーだったが、
SPSSという統計ソフトを
私はそれまで見たこともなかったわけだ。

セミナーは、
最初にソフィアが
簡単に統計の理論的なことを説明して、

「それじゃ、この例題を解いてみて」

と言うと、
あとは20分くらい
PCとにらめっこという形式だったのだが、
その最初の授業で、
SPSSについての説明は何もなかったわけだ。

周りを見回してみると、
みんな普通に作業を始めている。。。。

SPSSはもう使ったことがある、
わかっていることを大前提として
授業が始まってしまったわけだね。

まあ、今思えば仕方がない。

なんせうちのコースは
私以外の7人のコースメートは
全員英国の大学を出た英国人。
SPSSなどは知っていて
当たり前だったのだろう。

しかし、それはあくまで後から思うことであって、
その時はただPCの前で何もわからず
呆然としている状態をなんとか打開せねばならなかった。

「あの。。。」

私はソフィアに聞いた。

「SPSS、使ったことがなくてわからないんですが。。。」

そうしたらソフィアの返事が、

「周りの人に聞きなさい!」

私がびっくりして黙っていると、

「みんなで協力してお互いを高めあうのが大事。」

そりゃ、その通りだけどさ。。。(涙)

結局、隣に座っていた
日本に留学経験のあるケンが
丁寧に私を助けてSPSSの使い方を
基礎から教えてくれた。

ああ、冬学期になっても
状況は何も変わらず、
恥ずかしいスタートとなった。

まあ、この頃になると
ソフィアが言っていることも
ケンが教えてくれることも、

「XXXXXXXXXXX、OOOOOOOOO」

ではなく、何を言っているのか
わかる程度にはなっていた。

あと、「あなたの声が聞きたい」
と言われて寮の部屋で号泣したような
ショックを受けることもなかった。

まあこれは恥ずかしいけど、
こういうこともあるさと。。。

慣れない外国での勉強で、
何もかもはできない。
できないことは仕方がない。

エッセイが書けてパスさえすれば
いくらセミナーで恥を掻いても
学位は貰えるのだからと。

この頃には、こう淡々と思えるようになっていた。

それが救い、だった。。。。

それでは、また。





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最終更新日  2006年10月06日 04時29分16秒



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