かみぽこぽこ。

さて、「かみぽこ政治学」です。
今日は先日書いた

「従軍慰安婦問題」

の続報だね。
まあ、一言で言えば、

だか～ら～♪　いったじゃないのお～♪
（「お恵ちゃん」松山恵子風でお願いします、はい。＝苦笑）

小泉AA会議演説によって
「村山談話」「河野談話」の存在が
世界に浸透しているのだから、
安倍首相はその線に沿って
落ち着いていればいいものを
案の定余計なことを言って
メチャクチャになっちゃったよね。（涙）

ほんとこのお方の
政治的センスの欠如には
びっくりさせられるよね。。。（苦笑）

「お恵ちゃん、悲しいけん♪」
（伊予弁でお願いします。＝苦笑）

安倍首相は国会で
なにもとうとうと
従軍慰安婦はどうのこうのと
演説したわけじゃないんだよ。

ちょっと国会で一言二言
言っただけのようなもんだよ。

それだけで、こんな大騒ぎに
なっちゃったんだよね。

これが、僕が前回のエントリーの
掲示板で書いていた、

「世界の常識」

というもんなんだよね。

「大部分の歴史学者達や日本政府自身が、
軍部と業者がアジアの約20万人の女性に
部隊に対してセックスを強制させたとしている」
（ロサンゼルス・タイムズ）

「歴史学者達は、
1930年から40年代にかけて
朝鮮半島と中国出身者が大部分の
約20万人の女性が
アジア全域の日本軍の売春宿において
奉仕させられたと指摘している。

多くの女性達は、
自分たちが日本の部隊に誘拐されて
性的奴隷になることを強制されたと
証言している」
（ワシントン・ポスト）

「証人や犠牲者達や元日本兵の一部は、
女性達の多くが誘拐ないし
強制的に売春宿に送り込まれ、
多数の兵士達に毎日強姦されたと
証言している。」
（ニューヨーク・タイムズ）

まあ、アメリカのマスコミは
ある意味仕方がないとしても、（苦笑）
もうちょっと冷静なはずの
英国のマスコミはどうだろうか。

「歴史学者たちは、
大部分が朝鮮半島と中国出身の
少なくとも20万人の女性が
第二次世界大戦中に日本軍の売春宿で
強制的に奉仕をさせられたと考えている」
（BBC）

「すべてのいわゆる
従軍慰安婦と呼ばれる女性たちが
奴隷化されていたわけではない。
売春婦だった者もいたし、
家族によって売られた者もいた。

しかし大多数は、誘拐され、奴隷化され
レイプされたのだと主張している。」
「安倍首相は、『強制性があったことは
歴史的に証明されてない』と主張している。
これは言い換えれば、
『彼女たちは嘘つきだ』ということを
主張しているのと同義だ」
（エコノミスト誌）

「歴史学者たちは、
大多数の中国や朝鮮半島からの
２０万人の女性が
２０００箇所の慰安所で
強制的に働かされたことを
信じている」
（ガーディアン）

うん。。。

残念ながら、英国のマスコミも
アメリカに負けず劣らず
ずいぶんと断定的のようである。

これが「世界の常識」なのである。

日本のいわゆる保守派の人たちが

「従軍慰安婦の徴用に官警による
誘拐といった強制性はなかった」
「従軍慰安婦のほとんどは日本人の売春婦で
植民地出身者は少数でなかった」
「従軍慰安婦が性奴隷であると主張しているのは
中国・韓国の学者だけで、
強制性がなかったのは世界の学者の常識」

などなどと、日本国内で日本語使って
いくらえらそうに主張したところで、
そんなものは世界には
まったく通用しないということだ。

僕は保守派ではまったくないですよ。
嫌いですもん、「支那」とかいう
言い方する人たち。（苦笑）

でも、保守派の主張というものは
正しい部分もたくさんあるとは
考えている。

政治学の研究者としての
研究の範囲内で
戦前の日本社会を考えても
誘拐だの奴隷だのということは
考えがたい部分が多いからだ。
（これ以上はここでは書きませんが。。。）

しかし、残念なことに現実は
そんな主張がどうか以前に、
安倍首相が従軍慰安婦の強制性を
「狭義」とか「広義」とか
ちょこっと言っただけで
この騒ぎということなのだから。。。

保守派の主張というものは

「ヒトラーを肯定するようなもの」

と、認識されているというのが
世界の現実なのだということ。

保守派と呼ばれる人たちは
日本国内における彼らの主張を
これまで外国に対して
ぶつけてみるという努力を
まったくと言っていいほど
やってこなかった。

外国の学術雑誌、一般誌や新聞に
英語で論文を掲載したり、
外国の政治家やマスコミに
日本の理解者を増やしていこうという
努力をまったく怠っていたツケが
噴出しているのだということを、
しっかりと直視しなければいけない。

僕は１つ保守派と呼ばれる人たちに
提案があるんだけど、それは

「国際派保守派の養成に
早急に取り組まないといけない」

ということだ。

それは、政治家やジャーナリスト
レベルではダメである。

政治家やジャーナリストが
中途半端な知識で
適当なことを言っても、
話がややこしくなるだけというのは、
今回の安倍発言で
嫌というほどわかっただろう。

歴史学者のレベルで
国際派保守派を要請しないといけない。

英語できちんとした論文を書いて発表し、
世界中の歴史学者とコミュニケートして
日本の立場を理解してくれる仲間を
増やしていくことができる人をね。

そんな、地味なことをやってても
とか言うなかれ。

「従軍慰安婦問題の歴史的真実を
世界に理解してもらうには50年はかかる」

これが現実だと僕は思う。
甘ったれたことを言ってても
しょうがないのだ。

とにかく、政治的思惑で
ちょろちょろ動いても
百害あって一利もない。

政治家ができることなんて、
５０年かかることを始めるための
環境の整備くらいのもんだと
しっかり自覚したほうがいい。

いままでなにも努力してなかったんだから、
１からコツコツ積み上げていかないと
いけないということを心に刻まないといけない。

僕はね、「国際派保守派」となりうる
ポテンシャルを持つ人たちは
日本にたくさんいると思うんだよね。

僕の認識では
日本の若手の歴史学者で
近現代史をやっている人たちは
みんな英語で論文を書ける
人たちだからだ。

学術レベルで英語を使えないと
日本の近現代史はやれないんだよね。

なぜなら、日本の近現代史に関して
最も重要な資料があると
言われているのは、
実は日本国内ではなく、

「アメリカの国立公文書記録管理局」

だから。

つまり、日本の近現代史を
やってらっしゃる歴史学者の方々は、
海外にどんどん行って
資料を入手したりしているんだよね。

要するに、英語で論文を書いたり
英語で外国人に仲間を作ったりという
ポテンシャルのある人は
日本にもたくさんいるということなのだ。

ただ問題は、彼らが保守派の意向に沿って
動いてくれるかということだろうね。

前回のエントリーから
何度も繰り返して言うけど
従軍慰安婦問題とは、
まともな歴史学の研究課題というより、
「政治的問題」に他ならないわけで、
まっとうな歴史学者ほど
そういうことには
かかわり合いに
なりたくないだろうからね。（苦笑）

それでは、またね。

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