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2007年04月30日
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それでは後編です。

北朝鮮問題のボールを
持ったままの米国は
これまでとはちょっと違う
対応を始めた。

1月17日からの3日間、
ブッシュ政権としては
初の米朝直接対話が
ベルリンで行われた。

そこでなにが話し合われたかは
よくわからないのだけれど、
その後の2月8日からの
6カ国協議では
明らかにこれまでとは
違う動きが起こったわけだ。

この協議で決まったことは
皆さんご存知の通り。

(1)初期段階として北朝鮮は
今後60日以内に次の措置をとる。

1.寧辺の核施設(再処理施設を含む)を
最終放棄する目的で稼動を停止し、封印。
2.その監視と検証のため
IAEA(国際原子力機関)要員の復帰。
3.すべての核計画の一覧表(抽出プルトニウムも含む)を
6カ国協議参加国と協議。

(2)この北朝鮮の措置と並行して、
協議参加国は次の措置をとる。

1.重油5万トンに相当する
緊急エネルギー支援を開始(日本は不参加)。
2.日本は過去清算と懸案解決(拉致を含む)を基礎に
北朝鮮と国交正常化交渉を開始。
3.米は北朝鮮と国交正常化交渉を開始。

(3)これと並行して次の作業部会を設置、
30日以内に開催する。
1.朝鮮半島の非核化、2.米朝国交正常化、
3.日朝国交正常化、4.経済およびエネルギー協力、
5.北東アジアの安全保障メカニズム

(4)このあと、第2段階として、次の措置をとる。
1.北朝鮮はすべての核計画の完全なリストを出し、
核施設を無能力化する。
2.5カ国は重油95万トンに相当する
支援を提供する(進展次第で日本も参加)

うん。。。

それで、初期段階として
日本以外の4カ国は北朝鮮に重油を渡し、
日本は北朝鮮と国交正常化の作業部会を
開始した。

北朝鮮が初期段階履行の条件として
マカオの北朝鮮金融資産凍結の
解除を主張したところ、
米国はあっさりとこれを受け入れた。

ところが。。。

北朝鮮は初期段階の履行を拒絶した。

マカオのBDA(バンコ・デルタ・アジア)で
凍結されている北朝鮮資金が
北京の中国銀行の口座に
うまく送金されなかったからだ。

これで、北朝鮮は6カ国協議をボイコット。

日本との作業部会でも
日本が「拉致」を持ち出した途端に
北朝鮮はちゃぶ台ひっくり返して
帰ってしまった。(苦笑)

なんでうまく送金できないかというと、
いろいろ言われているけれども
要はそもそもダーティ・マネーなので
凍結していたわけであって、
中国銀行がそれを受け取ろうとしても
口座の名義人が偽者で存在しないとか
いろんな問題があって
受け取れないらしい。

結局、今日に至るまで
凍結資金は北朝鮮に戻らず
北朝鮮はそれを理由に
6カ国協議の合意履行を
拒否し続けている。

4月14日が期限だったはずの
初期段階の措置

「寧辺の核施設の稼動を停止と、
IAEA要員の復帰」

すら、宙に浮いてしまっているわけだ。

うん。。。

ここから先は、北朝鮮を巡る
周辺4大国の構図が
現在どのようになっているかを
考えてみたいと思うんだけど、結局、

「米国は中国にボールを投げ返した」

ということだと思うんだよね。

米国の金融当局は
北朝鮮資金の凍結を解除して

「あとは、マカオの当局と
中国でやってくださいませ」

と、やったわけだから。
現在、北朝鮮資金が
動かせないことについて
ああでもない、こうでもないと
実務的に苦労しているのは
中国なのだから。

「中国のせいで、北朝鮮が核施設の稼動を停止しない」

シンプルにいえば、
こういうことに
なってしまっているわけだ。

しかも米国は、
北朝鮮がこれ以上に逆ギレして
6カ国協議の合意自体を
破棄したりできないように
手を打っている。

これはどういうことかというと、
このブログで何度も論じてきたことだけど

「制裁というものは、発動するまでが一番効果がある」

からである。

金融制裁は北朝鮮に対して
非常に効果があるのだが、
それが発動された後に
北朝鮮が耐え切ってしまうと
効果が失われてしまう。

現に、金融制裁発動後に
北朝鮮はミサイル発射や
核実験を行ったわけで
米国はそれを止めることも
なんら有効な手を打つことも
できなかったわけでしょ。

だから、逆説的なんだけれども
米国は「北朝鮮への金融制裁」を
解除することによって
「北朝鮮への金融制裁」という
強力な駆け引きのカードを
再び手にすることができたと
いうことになるんだよね。

要するに米国は

「あんまりえらそうなことばかり言うようなら、
金融制裁をもう一度やるぞ。
しかも、今度はとても耐え切れないような大規模でな」

と、北朝鮮を強く牽制するカードを
取り戻したということだ。

しかも、「耐え切れないような大規模」となってしまうと、
どうやら「中国銀行」も制裁の対象に
入ってしまうらしいので
中国にとっても悩ましい話となる。(苦笑)

しかし、中国もただ手をこまねいて
いるだけではないような。

中国は日本の拉致問題に
支持を表明したでしょ。

これは、北朝鮮に対する
経済制裁の解除も含めた
日本の行動の自由を奪おうという
狙いがあるね。

とりあえず拉致問題を支持して
日本が経済制裁を解除することが
ないようにしようというかね。

僕はずっと、日本の対北朝鮮経済制裁について

「さあやるぞ、さあやるぞと
言っていることに
意味があるのであって、
いざやったら、
その後は効果がなくなるよ」

と言い続けてきた。

これは実際、経済制裁前と後で
北朝鮮との対話は
どちらが進んでいたかを考えたら
明らかなことだと思う。

経済制裁前のほうが
間違いなく話が進展していたしね。

日本は現在、経済制裁カードを
切ってしまっているために、
北朝鮮問題に対して
有効な交渉カードを持てない状態に
なってしまっているんだよね。

そして、無事に
北朝鮮資金の送金が終わったら、
今度は、

「日本の拉致問題のせいで
北朝鮮の核問題が解決しない」

と非難されてしまう
リスクをも抱えているわけだ。

ちなみにロシアも拉致問題に
支持を表明してるね。(笑)

ロシアについては
これまでほとんど
書いてこなかったけれど
要は、ロシアにとって
北朝鮮の体制崩壊とは

1. その後、北朝鮮が
中国の影響下に置かれた場合
北朝鮮という緩衝地帯なしで
中国とシベリアにおいて
直接対峙することになる。
特に不凍港・ウラジオストックが
中国と直接対峙するのは避けたい。
2. 金正日一族の亡命先になる可能性が高い。
厄介者はできれば抱え込みたくない。

少なくともこの2つは
言えると思うので、(苦笑)
北朝鮮の体制崩壊は
避けたいということだと
思うのだけれども、
とりあえずは、
現状の北朝鮮に対して

「他の国が悪い」

ということにしときたいと
いうことだろうか。(苦笑)

まあ、そんな手の込んだことをしないでも
安倍政権は経済制裁の解除という
オプションは一点の曇りもなく
検討してないと思いますけど。(苦笑)

ほんとは検討してないと
いけないんだけどね。

ということで、
日本は北朝鮮の核問題に関して
現状動きようがないのだけれど、
とりあえずは拉致問題が
米国の金融制裁発動につながるぞと
北朝鮮や中国・ロシアに
見せることが重要かもしれないね。

「めぐみちゃんの写真を
執務室に置いている」

というブッシュ大統領の発言は
米国が拉致問題を
駆け引きのカードとして
使うかもしれないという意味を
微妙に含めているかもしれないしね。

まあ要するに、今日書いたことは
北朝鮮の問題はいろんなことが
あったように思うけれども
結局のところ、

「米国が中国にボールを投げ返して
4大国のパワーゲームの構図は
元々の形に戻っただけ」

ということじゃないかと思う。

ただ、微妙に元々と違うのは、
そのパワーゲームで
日本が出せるカードが
なくなってしまっていること。

日本はとりあえずは
拉致問題でいけるところまで
強気でいくしか
ないのかもしれないね。

め~ぐる~♪ めぐる~♪ 季節のな~かで~♪
あ~なた~は~♪ なにをみつけるだろ~う~♪

ちょっと違うか。(苦笑)

うひょひょ。。。

それでは、またね。

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最終更新日  2007年04月30日 11時01分50秒



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