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2007年08月28日
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3.コンビューター付きブルドーザーは機能するか

与謝野馨官房長官
(無派閥、当選9回、自民党税調会長、
金融・経済財政担当大臣、通商産業大臣、
文部大臣など)
舛添要一厚生労働大臣
(無派閥、参院当選2回、国際政治学者、
東京大学助教授など)
増田寛也総務大臣
(民間、岩手県知事、建設省官僚など)

うん。。。

この3人は、端的に言って

「敵を閣内に」

ということだね。

与謝野さんを敵というのは
疑問がある人もいるだろうが、
彼は財務省と非常に強いパイプを持つ

「財政タカ派」

であって、安倍内閣の経済運営とは
距離を置く存在だったわけでね。
(2006年9月30日
安倍人事で見えたもの。(前編):「敵は排除」でいいのか?

まあ、経済運営の今後については
後ほど詳しく書きます、はい。

舛添さんは安倍批判の急先鋒であり、
増田さんはずっと小沢さんの後ろ盾で
岩手県知事をやってたんでしょ?

僕は安倍人事が
「敵を閣内に」を実現したことは
シンプルに高評価したいと思う。

しかし、ここからが
問題なのだけれどもね。

おそらく安倍首相は
この3人には
小泉内閣における
竹中平蔵さんのような、

「コンピューター付きブルドーザー」

のような役割を
果たしてもらいたいと、
いうことだろうね。

官僚以上に政策の細部に精通し、
しかも、体を張って首相を守るという
豪腕ぶりも求められている。

僕は、与謝野さん、舛添さんや増田さんが
竹中さんに比べて
力がないとは思わないけど、
その後ろ盾になる
首相の力が違いすぎることは
指摘しておきたいと思う。

結局、竹中さんが
不良債権処理や郵政民営化に
豪腕を振るえたのは、
竹中批判がどんなに激しくなっても
後ろ盾の小泉首相が
竹中さんを全面的に信頼して
まったくブレなかったから
なんだよね。

しかし、舛添批判や増田批判が
激しくなった時に
安倍首相は彼らを守れるのだろうか?

例えば、これまでの安倍内閣では

「コンピューター付きブルドーザー」

の役割は、本来的には
90年代の金融制度改革の実績から言って
塩崎さんだったと思うのだ。

しかし、塩崎さんが
補佐官と閣僚の板ばさみになった時とか
調整力がなかったとか言われるが、
後ろ盾の安倍首相が
補佐官を支持するのか
閣僚を支持するのか
明確に方針を示さなかったから
塩崎さんは調整のしようが
なかったというのが実態だ。

これは補佐官の機能不全も同じだわね。

安倍首相は最初から最後まで
とうとう補佐官の機能がなんなのか、
明確に示すことがなかった。

役割が明確だったと思われるのは
教育の山谷えり子補佐官と
拉致の中山恭子補佐官だけで
後は、補佐官本人が無能というよりは
首相の指示が不明確だったのが
機能不全の原因だと思う。

その結果というか、
山谷さんと中山さんだけが
補佐官に留任だったわけで。。。(苦笑)

1つ強調しときたいのは、
ブルドーザーの役割を
補佐官から閣僚に変えても、
うまく機能するというものではないということ。

大事なのは、安倍首相自身が
ブレずにブルドーザーを
支えられるかどうかである。

4.経済運営はどうなるか。

与謝野馨官房長官
額賀福志郎財務大臣
(津島派、当選8回、防衛庁長官、
経済財政担当大臣、経済企画庁長官など)
大田弘子経済財政政策担当大臣
(=留任、民間、政策研究大学院大学教授など)

「かみぽこ政治学」は
政策は論じないと言いながら、
マクロ経済の運営については
何度か書いているんだよね。
それが

「インテリ喧嘩師・塩崎恭久シリーズ」

であって、(苦笑)
その代表がこれでしてね。
(2007年7月25日
「かみぽこ政治学」的に参院選の争点を検証する。(4)

「民主党が勝つと大増税!?」

という、ある意味とんでもないことを
言い切ってしまったんだけど、(苦笑)
Baatalismさんによれば、
「かみぽこ政治学」が
他の経済ブログと
一線を画しているらしいのは

「財政タカ派 VS 上げ潮派」

という経済運営をめぐる対立構造は、
安倍内閣になって変化してますよと
主張していることのようだ。

それが、少なくとも今年の1月頃からは

「経済が成長軌道に乗っている間に
財政赤字とゼロ金利という
日本経済に残った異常な部分を
徐々に正常化させていこうという」

という、いわば

「経済正常化路線」

という「中間派」が現れて
経済運営の主導権を握ったと
いうことだ。

そして、その中心が、
日銀出身で財務省の天敵
塩崎恭久官房長官だったということ。

その証拠は、今年1月頃までは
「上げ潮派」の中川秀直幹事長、
大田弘子経済財政担当相、
尾身財務相あたりから
日銀批判が激しく展開されていたのが
塩崎長官の

「金利操作は日銀の専管事項」

という、発言以来、
批判がピタッとやんだこと。

その後、日銀は短期金利を
0.25⇒0.5%に利上げしたと。

更に僕の見方を裏付けることは、
2月以降経済運営に
一切発言をしなかった
中川幹事長が、
参院選敗北の後、
塩崎長官が戦犯扱いされる中で

「日銀のせいで選挙に負けた」

と、再び日銀批判を始めたこと。

有名なネット上の論者が、

「参院選後、日銀は金融政策のフリーハンドを得る」

と書いていたけど、
実際は全く逆であって、
塩崎長官の下で
日銀はこれまでフリーハンドを
得ていたのである。
参院選敗北・塩崎長官退場で
日銀はフリーハンドを
失ってしまう可能性が高い。

僕は思うけど、
経済ブログの方々は、
経済はよくご存知なのだろうけど
政治というものを
いささか軽視しすぎては
いないだろうか?

例えば、

「塩崎恭久はエリートでひ弱」

という、マスコミが
べったり貼り付けたレッテルを
そのまま信じてしまっていて、
僕が書いたような、
塩崎さんが90年代の
大蔵省解体やビッグバンの実現に
どれだけ激しく戦ってきた

「インテリ喧嘩師」

だったのか、
調べもしてないんじゃないだろうか?
(2007年7月12日
早くも安倍政権を総括する(苦笑)(7):塩崎恭久はなぜ撃たれないのか。(中編)

竹中さんが回想録に
書いてるようにね、
すべての経済政策は
政治過程を経て決まるもの。

どんな背景を持つ政治家が
政策過程に関わっているのか
政治家間のパワーゲームはどうなのかを
検証することなしに、
金融・経済政策は語れないと
思うんだけどね。

さて、話が脱線したけど、(苦笑)
安倍人事で今後の経済運営が
どうなるかというと、
一言で言えば、
「経済正常派」が退場し、

「財政タカ派 VS 上げ潮派」

という対立構造が
復活したということ。

まず「狭義の財務族」
与謝野さんの入閣だ。

1つ指摘しておきたいことは、
与謝野さんが財務省に信頼され
密接な関係を築いたきっかけは
かつて、塩崎さんが大活躍した

「大蔵省改革与党プロジェクトチーム」

で、与謝野さんが一貫して
徹底的に大蔵省の立場を
擁護したことにあること。

同じ金融財政通でも
塩崎さんとはまるっきり逆で
「タカ派」というより
「原理主義的」と
言ってもいいほどの
財務族なのだ。

これに対して、額賀財務相は
商工族議員であるので、
基本的には通産省出身だった
尾身前財務相と同じく、
経済産業省寄りの

「法人税減税」

が信条の、
「上げ潮派」と思われるけどね。

安倍首相としては
塩崎さんなき今、
両者のバランスを取りたいと
考えているのだろう。

町村さんの入閣には
自民税調の力を削ぐ意味も
あっただろうね。

しかし、この額賀財務相+大田経済財政担当相で
果たして与謝野官房長官に
対抗できるかというと
どうなのだろうね。

もちろん参院選の大敗北直後であり、
消費税増税みたいなことを
政治家が主張するのは
極めて難しいけれども、
税制改革の議論を進めることは
すでに規定路線である。

消費税増税の必要性の方向で
財務省は自民税調の議論を
誘導しようとするだろうし、
民主党にも「ご説明」を
粘り強くやるだろう。

国民からすれば
意外かも知れないけど
財務官僚の人たちって

「消費税?明日からでも10%にすべき」

って、一点の曇りもなく
言う人たちなんですよね。(苦笑)

ほんとにびっくりするくらい
一点の曇りもなく。。。

選挙に負けたからとか
政治家は気にするだろうけど
財務官僚はそんなこと
まったく気にしてませんからね。

だから、来年の春くらいになると、
すっかり潮目が変わっていて
やはり増税は必要だという
「正論」がまかり通るようになり、
ポスト安倍も民主党も

「不人気な安倍時代に
増税をやらせたい」

と、動き始めるかもしれない。(苦笑)

僕は、安倍首相と関係がいいとは言えず、
無派閥でもあり、病み上がりでもある
与謝野さんがなぜ官房長官なのか
考えれば考えるほど
よくわからないとこが
あるのだけれども、(苦笑)
1つだけ言えることは
これまで閣外で集まっていた
財務族議員が安倍首相に
プレッシャーをかけたというのが
一応の説得力があるような気がする。

安倍首相は財務省復権を
望んでいないと思うけれども
額賀+大田で財務省復権を
防げるかということだ。

額賀さんは必死には働くだろう。
総裁選の「額賀降ろし」で
もう終わりと思われていたところを
(2006年8月14日
額賀福志郎に次はない。
安倍さんから

「再チャレンジ」

のチャンスを与えられたわけだから。

同時に、繰り返すけど
鳩山さんとの出世競争も
しなければいけなくなったしね。

しかし、この人事から見えることは
「額賀降ろし」は中川秀・町村さんの
やったことであって、
必ずしも安倍首相の本意では
なかったんだろうなということであって
ちょっと興味深いものがある。

そういう意味では、
「広義の財務族」町村さんへの
牽制機能という意味でも、
今後がおもしろい人事である。

とりあえず、これから
政治の側から日銀に対して
ほとんど言いがかりとしか
思えないような批判が
次々と出るようになると思う。

それが、変化の兆候になるだろうね。

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最終更新日  2007年10月24日 12時44分47秒



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