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2008年03月02日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
それでは、安倍前首相が間違った
「消えた年金」問題の「クレーム処理」は
どのように処理すれば
ベターだったのだろうか。

それは、民主党が
参院選前に提案していた

「年金仮払い法案」

なのである。

「年金仮払い法案」のポイントは、

『年金の受給をその申し出ている人には
とりあえず申し出通り年金を支払う。

それから時間をかけて
本当にその人の保険料の支払いが
あったどうか調べる。

その結果、保険料の支払い記録が
確認されればそれでよし。
逆に支払っていないことが確認されれば、
その時点で返還を求める。

いろいろ調べても払ったかどうか
最終的に確認できなかった場合、

「年金受給者の利益に」

で、払ったとみなす』

というものである。

この法案の、どこがいいかというと、
端的に言えば、

「あいまいさがない」

ということだ。

繰り返すけど、政府・与党案では
ほんとは払ってるのに、
「人相が悪いから払ってないとみなされる」
ようなケースが生じるわけだけど、
民主党案の場合は、

「疑わしきは被害者の利益とする」

つまり、少なくとも
ほんとに年金を払っている人は
全員救われるわけだ。

もちろん、払ってないのに申請する
悪い奴が現れるだろうけれども、
なによりも優先されるべきは、
本当に払ってるのにもらえないという、
かわいそうな人がでないようにする、
ということ。

これが、「政治の判断」であり、
「クレーム処理」の基本である。

このように書いてくると
必ず批判があると思うのだ。

「仮払いするって、
その財源はどうするのだ。
現実的じゃない!」

はいはい。。。(笑)

もちろん、
行政の効率性という考えは
理解できますよ。

ただし、大きなミスを犯した行政にまで、
効率性を考慮して、
損をする国民が出るのは
おかしいことだ。

日本はこれまで、外国にポーンと
金を出したりしたのだから、
ここは日本国民を救うために
金を出してもいい局面だと思いますね。

さて、もう1つ
「あいまいさ」と
いう点で言えば、
安倍前首相が公約した

「2008年3月末までに
すべての年金記録を明らかにする」

があるのだけれどね。

これは、安倍さんが
いくら強弁しようとも、
あまりにも非現実的だと、
国民の誰もが思った。

返って、国民の不安をあおるだけの
結果に終わったわけで、
「クレーム処理」の対応としては
最悪だったと言える。

これについても、民主党案のほうが
とりあえず仮払いした後に、
本当はどう調べたらいいか、
それをじっくり検討できる、
時間稼ぎもできるということで
よっぽど現実的だったわけだ。

そして、更に最悪だったのが
安倍さんが処理策を発表した際

「私が自ら指導力を発揮しました!」

と、胸を張って言ったこと。

まあ、指導力をアピールしたかった
気持ちはわからないではなかったけどね。(苦笑)

でも、考えてみてほしいのだけど、
部下がクレームを起こした時、
上司が出てきて解決した後
客先に向かってこう言ったら
どうだろうか。

「私が、工場に自ら電話して解決しました!」

客先は冷やかにこう言うだろう。

「当たり前だ!」

「クレーム処理」の場面というのは、
そもそも、指導力をアピールするような
場面ではないのだ。(苦笑)

せいぜい失点を最小限に
なんとかして食い止めると
いうことしかできないのだから、
力んでもろくなことはない。

また、そこを思い切り間違えたのが、
舛添厚労相だったわけだ。

「私が官僚の尻を叩いてでも
3月までに年金記録を
すべて明らかにする!」

舛添厚労相は
強い指導力を発揮して、
官僚を抑えつけて
やらせるのだと
言っていたわけだ。

しかし、舛添厚労相は
おかしいなと思っただろう。

彼自身の人気も内閣支持率も
少しも上がらなかったから。(苦笑)

舛添厚労相も、
元東大助教授のエリートだから
やっぱり人に頭を下げたことが
ないのだろう。彼もまた

「クレーム処理は得点稼ぎの場ではない」

という、事の本質を
理解できてなかったということだ。

そして、福田首相も、
「クレーム処理」のなんたるかが
よく、わかっていなかったようだ。

福田首相は、政策的には
なにをやりたいのか
さっぱりわからないけれども、
1つだけ非常に意思が
はっきりしていることがあって、
それは、

「いわゆる、小泉・安倍的なものの否定」

ということである。

逆に言えば福田首相は、
小泉・安倍氏のように

「首相がなにもかもトップダウンで
決めてしまうのはよくない」

と考えているから、
なにをやりたいのか
明らかにしないとも
言えるのだけれどもね。

私は、福田首相が本当に
「小泉・安倍的なもの」を
否定したかったなら、
この「消えた年金」こそ、
きちんとやるべきだったと思う。

「『3月までにすべての年金記録を明らかにする』
という、安倍前首相の公約は
どう考えても現実的ではないですね、フフン。

私は、これを白紙に戻し、
これまで年金を支払ってきた方、
すべての方が年金をもらえるように、
どうしたらいいか
しっかりと議論して
結論を出したいと思いますね、フフン」

このように、安倍さんの
公約と対応策を明確に否定し、
その上で、

「野党の皆さんからも案を出していただいて
よく話し合ってやっていきたいですね、フフン」

と言って、民主党の「仮払い法案」を
取りこんでしまえばよかったのだ。

一般的に、公約の撤回というのは
それが前政権のものだとしても、
同じ自民党の首相の公約であるし、
非常に重いのは確かだ。

しかし、福田首相は最初、

「経験と安定感」

を、評価されていたわけだから、
国民のだれもが

(できるわけない)

と内心思っているようなものを撤回して、
国民に対して丁寧に説明することは
悪いことじゃなかったと思う。

そして、スタンドプレーに走っていた
舛添厚労相を
たしなめるべきだったのだ。

これは、いわゆる
「永田町の常識」に囚われない、
深い人生経験に基づいた
良識ある判断だということで、
国民に受け入れられたと思うし、
端的に安倍さんとの違いを訴える
いい機会だったようにも思う。

ところが、福田首相は

「公約って。。。
そんなこと言いましたっけ?フフン」

と、やってしまったんだから、
そりゃ、支持率が落ちるのも
当然なのである。

たしなめるといえば、福田首相は、
改革に真面目に取り組んでいる
渡辺よっすぃー行革担当相を

「よく周囲と話し合わないといけませんね、フフン」

と、たしなめたりしてるわけでね。(苦笑)

たしなめないといけない人をたしなめず、
たしなめる必要のない人を
たしなめているわけでね。(苦笑)

以上、前後編にわたって、
福田・安倍両内閣が
「消えた年金問題」処理の
どこを間違えたから
支持率低下を招いたのかを
皆さんのお仕事で日々起こる

「クレーム処理」

の観点から、
説明してみました。

まあ、政治っていうと
どうしても小難しく考えがちだけど
皆さんが毎日一生懸命仕事して得た
経験から考えるほうが
政治学の理論とか振り回すより
よほど事の本質を
明らかにしてくれることが
あるということですね。

最後に、1つだけ付け加えたいと
思うのだけども、それは

「安倍前首相」

のことである。

この方、辞める時に自分一人、
とんでもないタイミングで
逃げておきながら、
後に残される国民に対して

「テロとの戦いを継続しなければなりません」

と、言い放ったとんでもない方ですが。(苦笑)

この方、テロ特の審議が山場になった頃、
国会に戻ってきて、

「テロとの戦いを継続しなければなりません」

と、また方々で言い始めた。

ところが、その同じ頃、
国会では福田首相と舛添厚労相が
安倍前首相の公約であった

「すべての年金記録を来年3月末までに明らかにする」

が、事実上不可能になったことで
頭を下げまくっていたわけでね。

ところが、私が知る限りだけど、
安倍前首相はこの公約違反について
ぜんぜん謝っていない。

これは、どうなのかなと思うのは
私だけでしょうか。(苦笑)

それでは、またね。

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最終更新日  2008年03月03日 02時34分37秒



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