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2009年05月29日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、「かみぽこ政治学」です。

まず、麻生太郎首相と
鳩山由紀夫民主党代表の
党首討論だけれども、
まあ、あんなもんじゃないかなと
いうのが感想ですね。

麻生首相が西松問題に
固執したことと
いわゆる「財源論」で
民主党の政策を
批判し続けたことについて
前回の党首討論に引き続いて
まるで野党の党首のようだという意見や
中には、

「首相としての矜持がない」

という厳しい評価もあるようですが、
これは、麻生首相の個人的な資質や
考え方を責めても
仕方がないんだよね。

要するに、以前書いたように
参院を野党に抑えられた
「ねじれ国会」下で
麻生首相は

「権力なき首相」
(2008年10月12日
麻生太郎が「権力なき宰相」であることが露呈した所信表明。

である。

要は、なんだかんだ言っても
参院で野党がウンと言わないと
なにも通せない状況は
変わっていないのだ。

そういうストレスが
党首討論での
まるで野党のような
態度に出ている
というわけだ。

民主党の輿石東参院議員会長に

「補正予算がいかにデタラメか
しっかり審議した上で採決する」

みたいに言われてしまう
始末だからね。

ただ、別にこれは
麻生首相だけじゃない。

思い起こせば
福田康夫前首相だって
党首討論の時に
野党に対して

「権力の濫用」

とまで言ったのだから。

これらの、あまりにも
「野党的」な発言は
首相の個人的な
資質の問題ではなく、
ねじれ国会下で
内閣総理大臣が
自分だけで物事を
決められないという
「権力なき」状況が
そう言わせてしまうと
いうことを示している。

だから私は、
この党首討論に対する
識者のいろいろな評価が
首相や野党党首の
資質の評価になりがちなことを
どうなのかなと思っている。

麻生首相が「野党的」と
いうだけでなく
鳩山代表も含めて
議論が深まらないという
批判があるわけだけど、
確かに批判は
妥当ではあると思う。

国民の切実な思いである
景気対策についての
議論はかみ合わないまま
だったわけだし、
抽象論も多かった。

ただ、それはある意味
仕方のないことだとも
思うのだ。

なにより、党首討論が
めったに行われないわけだし、
行われても
時間が非常に短い。

それでは論点を整理して
議論をかみ合わせることは
誰がやっても
難しいことだろうと思う。

景気対策など
国民に関心がある問題の
具体的な施策について
深い議論を行うためには
やはり、英国のように
毎週1回党首討論を
続けていくということを
やらないといけないと思う。

また、麻生首相や鳩山代表に限らず、
そもそも日本の政治家は
党首討論のような形での
議論を行う経験を積んでいない。

後述するが、要は
リーダーになるような政治家は
世襲であるわけだし、
年功序列(当選回数至上主義)の
派閥順送り人事の中で
出世していくわけだ。

これは、英国のような
候補者公募の時から
散々議論、議論で
鍛えられていくのとは
まったく違う。

特に、政治家が首相を目指す場合、
「党首討論」で勝つ力が
必要であることは
最初からわかっているわけだから
若いバックベンチャーの頃から
志ある政治家は
一生懸命研鑽を積んでいく。

それと比べると
日本の政治家が英国のような
「党首討論」をやれといっても
それが無理なのは
仕方がないことなのだ。

私は、英国の政治家が
日本の政治家よりも
優れていると
言いたいのではない。

政治家に求められる
資質というものが
少なくともこれまでは
日本と英国では
違っていたという
それだけのことなのだ。

だから、私は党首討論が
行われるたびに
議論がかみ合わないとか
抽象的であるとかから
始まって、
果ては党首の資質、
思想信条から
人格まで批判が
展開されることについて
どうなのかなと思うのだ。

こういう批判が続くことで
政治家も嫌になってしまって
結果、党首討論に消極的になり
定期化しないということに
なってしまっているような
気がするんだよね。

いずれにせよ、「党首討論」が
いま一つうまくいかないのは、
党首個人の問題ではなくて
歴史的な経緯の問題であり
これまでの日本の政治制度の
問題なのだと思う。

党首個人の問題にしているうちは、
「党首討論」は日本に根付かない。
批判は大事なことだが、
それが少々的外れだと、
問題なんじゃないだろうか。

私はこれまで麻生首相に関して
「失言」とか「漢字の読み間違い」とか
いわゆる「資質」を問題視して
論じたことはないんだよね。

私はあくまで、麻生首相の
自分の意思を通そうとする時の
「手法」が問題なのだと
言ってきたわけです。

言いかえれば、
「失言」「漢字」が一切なくても
「手法」が変わらない限り
麻生首相の支持率は
同じように落ちる事態に
なったと思う。

「失言」「漢字」については
麻生首相以前にも
歴代首相は散々
やらかしてきたのだ(苦笑)。

麻生首相のそれが
たまたまマスコミの標的に
なってしまっただけでね。

私は、日本では
首相級の政治家でも
国民に対して
なにを話してよくて
なにを話したらいけないか
きちんと整理できる
訓練ができているのは、
少数だと思う。

小泉純一郎元首相でも
少々怪しいところが
あったからね(苦笑)。

これは、繰り返すのだけど
日本ではこれまで
いわゆるコミュニケーション能力が
政治家の資質と
考えられてこなかったと
いうことなので、
あまり政治家を責めても
仕方がないように思うのだ。

もちろんこれからは
そういう能力は絶対に必要であり
いわば、現在の状況というのは
「過渡期的」と
いうことかもしれないね。

それでは、またね。

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最終更新日  2009年05月29日 11時15分08秒



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