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2009年05月29日
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さて、ここから
今日の本題に入ろうかなと
思う。

民主党が「世襲制限」を
総選挙の公約として
掲げるのに対抗し、
自民党は、国会議員の
世襲制限について
次期衆院選から
国会議員の親族が
同一選挙区から
連続して立候補することを
禁止する方向で
調整に入ったらしい。

これが正式決定されると、
小泉元首相の
次男・進次郎さんが
自民党公認では
立候補できなくなるという。

まあ、すごいことに
なってきたわけだけどね。。。(笑)

しかし、この世襲制限案というのは
よく突き詰めて確認してみると
自民系世襲候補が
無所属で立候補した際、
党県連が支援できちゃうなど、
なんか抜け道が多い
感じなんだよね。

また、そのことが
国民からあまりにも
わかりやすいことが
問題のような気がする。

政治の世界における
「抜け道」というのは、
もうちょっとわからないように
やってきたもんじゃ
ないだろうか(苦笑)。

少なくとも
小泉進次郎さんに

「刺客」

くらいは立てないと(苦笑)。

形だけでもね。

「刺客」を立てたけど
蓋を開けてみたと
法定得票数も取れなかった
みたいなね。。。(苦笑)

それが「抜け道」と
いうもんじゃないだろうか。

要するに、私は
自民党は別のやり方で
民主党の世襲制限に
対抗すべきじゃないかと
思うわけだ。

そこで、前回に引き続いて
(   )
「政治家の世襲問題」について
論じてみたい。

今日は特に、
自民党の人事システムである

「年功序列(当選回数至上主義)」

と「世襲問題」を
関連付けて
考えてみたいと
思うんだよね。

現在の「政治家の世襲問題」に
対する批判というのは、
主に政界への
新規参入のハードルが
高くなってしまい、
外部にいる優秀な人材が
政界に参入しづらくなると
いうものだ。

でも私は、世襲問題の本質というのは
ここにはないと考えているんだよね。

世襲議員というのは
自民党国会議員の約4割弱。

確かに他の民主主義国家と比べて
世襲議員比率は圧倒的に高いけれどね。

米国は5%、英国下院は1人(苦笑)。

しかし「1人」ってのも、
逆に凄味がある。
ゼロじゃないところが
あの国の深さを
感じさせるというかね(苦笑)。

まあ、日本について言えば、
約4割弱は世襲でも、
裏返せば、約6割強は
現状でも世襲なしで
国会議員となっているわけだ。

外部から絶対に政界に
参入できないというわけでもない。

つまり、政治家への
「入り口」が狭いというのは、
突き詰めると、
なにが問題なのか
よくわからない話なのだ。

それよりはむしろ、
麻生内閣の閣僚の6割
(18人中11人)を
世襲議員が占めているように、
世襲議員のほうが
政界でより指導的立場に
なりやすいことが
問題なんじゃないかと
思うんだよね。

前回書いたことだけど、
(2009年5月15日
民主主義と世襲と閨閥についての一考察(前編)
民主主義と世襲と閨閥についての一考察(後編)
80年代以前の首相は
ほとんどが世襲議員ではなく、
逆に90年代以降は
首相のほとんどが
世襲議員となっている。

これは単に世襲議員の数が
増えたためではなく、
自民党の年功序列システム
(当選回数至上主義)の完成と
関係があるように思う。

当選回数至上主義とは、
よく知られているように
国会議員の当選回数に応じて、
閣僚、副大臣、国会の委員会、
党の役員といった、
さまざまなポストを
割り振っていく
人事システムだ。

自民党議員は当選5-6回で
初入閣までは横並びで出世する。

ここまでは「年功」というより

「年・序列」

ともいわれるように(苦笑)
しっかりした横並びである。

しかし、その後は
能力や実績に応じて
閣僚・党役員を
歴任していく
ある種の実力主義に
なっていく。

これは、約300人もいる
自民党の国会議員の
全員が納得できるように
党の役職を割り振るのが
極めて困難な作業であるため、

「当選回数」

というわかりやすい基準で
役職を割り振るようにしたと
いうことだ。

このシステムは
自民党政権の長期化に伴って
固定化していき、
「当選回数」が国会議員を評価する
絶対的な基準となったんだよね。

そして、このシステムでは、
若くして国会議員に当選すると、
それだけ党内での出世に
有利となる。

そして、強固な選挙区(地盤)、
政治資金(かばん)、知名度(看板)を
引き継ぐことができる
世襲議員の初当選年齢は
若いということだ。

例えば、小泉純一郎さん30歳、
橋本龍太郎さん・26歳、
羽田孜さん・34歳、
小渕恵三さん・26歳と、
90年代以降の首相経験者である
世襲議員の初当選年齢は
実に若い!(笑)

ちなみに、史上最年少・自民党幹事長だった
小沢一郎さんは27歳で初当選だった。

これに対して、
官界やビジネス界で成功した後や、
知事などを経験した後に
4-50代で政界入りした場合、
この人事システムでは
その経験や実績が
ほとんど考慮されない。

例えば、小泉内閣で首相秘書官を務めた
小野次郎さん(52歳で初当選)、
財務省主計官だった片山さつきさん
(46歳で初当選)は
ただの1回生議員扱いだ。

彼ら「小泉チルドレン」の話では
ピンとこないというなら、
例えば東国原英夫宮崎県知事や
橋下徹大阪府知事が
今後国政入りした際、
現行の自民党のシステムだと
やっぱり1回生議員扱いされると
いうことをイメージしてみれば
どういうことか
わかるんじゃないかな。

そして、このシステムでは
4-50代で政界入りすると、
初入閣するのは
50代後半か60代前半となる。

その時彼らと同年代の世襲議員は、
既に主要閣僚・党幹部を
歴任したリーダーとなっている。

これは、例えば
小泉元首相が厚生相として
初入閣したのが46歳であり、
それと前述の片山さんを
比べてみると
わかりやすいと思う。

ちなみに、近年は
このシステムを逸脱する
抜擢人事もしばしば行われている。

しかし、抜擢されるのは
麻生内閣の小渕優子少子化担当相、
小泉内閣の安倍晋三幹事長、
石原伸晃国土交通相など
結局世襲議員だったりするのだ。

抜擢人事では「若手」が起用されることが多く、
若くして国会議員となれるのは
結局、世襲議員が多いからだ。

一方、かつて歴代首相の
初当選年齢とキャリアは

池田勇人・50歳(1期目に蔵相就任)、
佐藤栄作・48歳(当選前に官房長官、1期目に自由党幹事長、郵政相)、
岸信介・57歳(戦前・商工相、1期目に自民党幹事長)、
福田赳夫・47歳(4期目に政調会長、幹事長)、
大平正芳・42歳(5期目に官房長官)

であった。当選回数至上主義が
確立する前の自民党は、
財界や官界で出世した人物が
40代以降に初当選し、
即幹部に抜擢される
実力主義だったんだよね。
 
前回(2009年5月15日
民主主義と世襲と閨閥についての一考察(前編)
民主主義と世襲と閨閥についての一考察(後編))、
私は日本ではかつて

「東大→キャリア官僚→(閨閥入り)→政治家」

というルートが
政治家への道として確立していたが、
民主主義の進展で
生き方・価値観が多様化し、
優秀な人材が必ずしも
官僚となり政治家を目指すとは
限らなくなったと書いた。

しかし、これは逆に言えば、
多様な生き方・価値観がある中で、
「政界入り」が必ずしも
魅力的なものではないから、
優秀な人材が
政界進出を選ばなくなったと
いうことも言える。

現在の政界は、
成蹊、成城、学習院などを出た
(今後は関東学院も?)
お坊ちゃま・お嬢さまを、
一生懸命勉強して
東大・早稲田・慶応などを卒業した
人材が支えているという
構図になってきつつある。

いわば政界には

「世襲」+「年功序列」=「逆・学歴社会」

が出来上がりつつあるんだよね。

これでは、優秀な人材は
バカバカしくなって
政界に興味を持たない。
これが「政治家の世襲問題」の
本質なのではないだろうか。
  

私が自民党のマニフェストを
考えるならば、
民主党の「世襲制限」に
「世襲制限」で対抗するような
つまんないことはしない。

「世襲制限」は職業選択の自由や
被選挙権という
憲法の規定を制限するもので、
政策としての筋が悪い。

大衆迎合的でもある。

それに対して小泉ジュニアを
公認はしないが
対立候補を擁立もしない
みたいなことをしても、
国民はごまかせない。

それよりは、世襲議員が出世しやすい
「当選回数至上主義」の
人事システム廃止を
党の公約としたらどうか。

まあ、全部を変えるのは
大変だろうから、
少なくとも副大臣以上は
実力主義にするとかね。

これは単純な世襲批判よりも
わかりにくいかもしれない。

しかし国民に対して
誠実に訴えていけば、
民主党の公約が
いかに大衆迎合的であるかを
浮き彫りにできる。

心ある国民からは
必ず理解されるはずだと
思うんだよね。

それでは、またね。

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最終更新日  2009年05月29日 13時33分10秒



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