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2009年08月31日
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あれから15年が経過し、
政権交代が実現した今、
政治にはどのような変化が
起こったのだろうか。

端的な変化は、政党制に起こっている。

例えば、1993年の細川政権誕生時には、
連立与党(新生党、さきがけ、日本新党、公明党、
民社党、社会党、社民連、民主改革連合)に
自民党と共産党など、
約10の政党が存在した。

それがまず1994年、
選挙制度改革成立後の12月、
小選挙区制で自民党に対抗するため、
新生党、公明党、民社党、日本新党民改連などが

「新進党」

を結成した。次に、1996年、

「民主党」

が結党された。これは、
自民・新進の二大政党の間で
埋没することを恐れた
さきがけ、社民党を中心とする
議員によって第3極の政党として
結党されたものであった。

1997年7月に新進党が解党した後、
新進党から分裂した
太陽党、フロムファイブ、国民の声(→民政党)、
民主改革連合、新党友愛などという
小政党が民主党に合流した。

更に、小沢一郎党首の自由党が、
自自公連立から離脱の際に分裂し、
一部が保守党となり後に自民党に合流した。

一方、2003年9月、自由党は民主党と合併した。

これらも、自民党・民主党の二大政党間に
埋没することを恐れたものである。
これらの離合集散の結果、
自民党・民主党による二大政党制がほぼ完成した。

また、「小選挙区比例代表並立制」導入は
「公認権」「人事権」「解散権」という
首相の権限を強化し、
派閥の求心力は失われた。

これは、以前書いた通りであり、
ここでは繰り返さない。
(2009年8月12日
やっと総選挙(3)「公認権」「人事権」「解散権」の稚拙な行使(前編)
やっと総選挙(4)「公認権」「人事権」「解散権」の稚拙な行使(後編)

そして、「政策本位の政治」の実現である。
意外かもしれないが、
「郵政民営化」への賛否が
最大の争点だった
2005年総選挙は、実は

「政策選択」選挙

だった。また、小泉首相(当時)の
「刺客」「踏み絵」戦略とは、

「政党の政策に賛成する候補者を公認した」

ことであり、これも「政策本位」の選挙が
行われたことを示している。
(2005年8月13日
郵政民営化:小泉「刺客」「踏み絵」戦略は民主的である。

今回の総選挙は、
いわゆる「マニフェスト選挙」と呼ばれ、
経済財政、福祉、外交安全保障などの
個別の政策分野について、
それぞれの政党が
政権公約を提示して競い合った。

公約の実現性、財源問題、
選挙目的のバラマキが目立つなど
「マニフェスト選挙」には
まだまだ課題が多い。

しかし、小選挙区制によって
「政策本位」の選挙は確実に前進し、
当選するために
地元へ利益誘導することは
ほとんど無意味となった。

最後に、「当選回数至上主義」「候補者選定ルール」だ。

この解決は道半ばではあるが、
日本政治に「政権交代」のある
民主主義が定着すれば、
自然に改善されていくだろう。

政権交代が常態化すると、
政界の「世代交代」が促進されるからだ。

総選挙に敗れた政党は、
次回総選挙の勝利を期して、
国民にアピールする必要から
フレッシュな執行部を作るために
若手を抜擢する。

そして政権交代が続くことで、
各政党の世代交代が繰り返されれば、
政党内の当選回数至上主義は
自然に崩壊していくのだ。

ここで、小選挙区制による政権交代のある
二大政党が定着している
英国の事例を紹介したい。

英国労働党はサッチャー保守党政権の登場により
党勢がどん底に陥り、
94年の総選挙まで4連敗を喫した。

しかし、その後世代交代が図られて
40代の若手、

トニー・ブレア、ゴードン・ブラウンらの
「ニュー・レイバー」

が登場し、98年の総選挙で
18年ぶりに政権交代を実現した。

一方、敗れた保守党は
36歳のウィリアム・ヘイグを
党首に抜擢し、こちらも世代交代を行った。

また、2005年総選挙で
保守党が史上初の3連敗を喫した後、12月に

39歳のディビッド・キャメロン

が、党首に就任した。

キャメロンは「影の内閣」の組閣で、
元党首のヘイグ(46歳)を影の外相、
ジョージ・オズボーン(36歳)を
影の財務相と若手を主要な役職に抜擢した。

これによりキャメロン保守党は、
労働党をしのぐ人気を集めた。

一方、労働党ではブレア首相の引退により、
2007年6月にブラウン内閣が誕生。

ブラウン首相は外相に

ディビッド・ミリバンド(41歳)

を抜擢した。

ミリバンド外相は就任早々

「リトビネンコ」事件

をめぐるロシアとの交渉で
タフさを発揮した。

労働党は、次のリーダーが
キャメロンに負けず若くて
フレッシュであり、
しかもキャメロンより
能力があり経験も豊富だと
アピールしたのだ。

英国の事例は、政権交代が何度も起これば、
政党内の「世代交代」が
頻繁に起こるようになり、
一党支配を前提とした
当選回数至上主義という
人事システムが
崩壊することを
示していると
思うんだよね。

また、政権交代の常態化は、
各地の政治家個人の
後援会組織の弱体化を招く。

地元への利益誘導は
与党でないとできないからだ。

与党と野党が頻繁に交代すれば、
議員は継続的な利益誘導ができなくなり、
後援会に対する
業者や団体の求心力が弱まっていく。

また、後援会への政治献金も減少していく。

後援会と支持者の深い関係は
自然に消滅していくことになる。

更に、後援会はこれまでのような、
後援会内部の結束を維持するための
「世襲候補」よりも、
後援会外部にいる敵に勝つための、
能力が高く魅力的な

「勝てる候補者」

を探さざるを
得なくなるだろうね。

「政権交代」のある民主主義は、
政界の世代交代を促進し、
長期政権を前提とした
強固な個人後援会や
当選回数至上主義を崩していく。

そして、優秀な若者を
政界入りさせるように
「候補者選定ルール」も
変えていくのである。

約20年前に自民党が
「政治改革大綱」で目指した
「政治改革」とは、
皮肉なことに自民党が下野するという形で、
そのほとんどが実現することになった(苦笑)。

しかし、「政治改革大綱」を読み返すと
自民党は「トレンド」などと
総選挙を総括すべきではないと
私は思う。

「政権交代のある民主主義」は、
かつて自民党が、
自らの身を削る覚悟で
実現を目指したものだったことを
思い出してほしいんだよね。

それが自民党再生の第一歩だろうと、
私は確信している。

まあ、あの時「政治改革」を
目指した人たちの多くは
自民党を飛び出して
民主党にいたりするんだけどね。。。(苦笑)

残っているのは、石破茂さんくらいか。。。

さて、「政権交代」が実現したことだし
私はこれから民主党に対して
鬼になります(苦笑)。

まずは次回、「国家戦略局」を
血祭りに上げさせていただきます(苦笑)。

うひょひょ。。。

それでは、またね。

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最終更新日  2009年09月07日 19時28分56秒



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