5696422 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

かみぽこぽこ。

かみぽこぽこ。

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

かみぽこちゃん

かみぽこちゃん

フリーページ

お気に入りブログ

暮らしごと 千佳りんさん
中年よ、大志を抱け! 断言児さん
じょん・どー PhDを… じょん・どーさん
エッジ・ランナーズ 猫ジャラしマスターさん
かっちゃんの~1歩… katsuchan55さん
~ももの新たなる旅… もも1016さん
人生やだとはいえな… やだやだもんさん
講師の花道 教師Aさんさん
愛国、日本 パボアホイジオタさん
田中およよNo2の「な… 田中およよNo2さん

コメント新着

 ダンスインザダーク@ 政府税制調査会は何をしたか? 結局、政府税制調査会はこっそりと増税し…
 まくらん@ ・・・ かみぽこちゃんさんのブログは、小泉政権…
 まくらん@ ・・・ かみぽこちゃんさんのブログは、小泉政権…
 タカダ@ アクセス数  アクセス数には、アンテナに登録して放…
 ゴルゴムの仕業だ@ 狂信者に薬は効かない…どうしてこうなった かみぽこさんは民主党崩壊時に起こるであ…
2010年08月11日
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、参議院議員選挙後の
臨時国会が閉会し、
政局の焦点は

「民主党代表選挙」

に移った。

民主党内では
菅直人政権への批判が高まり、

海江田万里氏(61歳)、
小沢鋭仁氏(56歳)

など、中堅議員が
立候補を模索し始めている。

しかし彼らは、
これまで民主党を率いてきた

菅首相(63歳)、鳩山由紀夫前首相(63歳)、
小沢一郎前幹事長(68歳)

らと、年齢的には変わらない。

ただ、国会議員になるのが遅く、
キャリア的に中堅というだけだ。

一方、自民党では

「参院自民党会長選挙」

がある。

当初、尾辻秀久参院自民党会長が
若返りのために

林芳正参院政審会長(49歳)

を公認に抜擢しようとしたが、

谷川秀善参院幹事長(76歳)

が猛反発し、選挙戦に突入した。

谷川氏は町村・古賀・額賀の
3派閥の支持を取り付けて票固めし、
若手・中堅は

中曽根弘文前外相(64歳)

を担ぎ出した。

結局、民主党も自民党も
「世代交代」には
いまだ道険しだ。

一方、5月の英国総選挙で
誕生した新政権には、

ディビッド・キャメロン首相(43歳)、
ニック・クレッグ副首相(43歳)、
ジョージ・オズボーン財務相(39歳)、
ウィリアム・ヘイグ外相(49歳)

と、若手がずらりと並んだ。
敗れた労働党でも、

ディビッド・ミリバンド前外相(44歳)

が次期党首の最有力候補で、
その対抗馬が、なんと弟の

エド・ミリバンド(40歳)だ。

英国では、与野党ともに
40代前半の若手が
指導者となる。

今回は、英国政治では
なぜ若手の指導者が
誕生するのかを考察する。


このテーマについては、
既にいくつかの論考を書いており、
その結論は

「政権交代のある民主主義が
政治リーダーの『世代交代』を促進する」

であった。総選挙で政権交代が起こると、
敗れた政党が、次回の勝利を期して、
若手を抜擢してフレッシュな執行部を作り、
国民にアピールするからだ。

以前にも英国では、
総選挙で4連敗した労働党が、

トニー・ブレア(当時41歳)、
ゴードン・ブラウン(当時43歳)

らに世代交代し、
1998年の総選挙で
18年ぶりの政権交代を実現した。

一方、敗れた保守党は
ヘイグ(当時36歳)を
党首にして対抗した。

保守党は労働党に3連敗後、
2005年にキャメロン(39歳)を
党首として
更なる世代交代を行った。

キャメロン保守党は
高い人気を集め、
これに対抗するため
ブラウン労働党政権は、
外相にミリバンド(当時41歳)を抜擢して
支持率回復を図った。

このような政権交代による
世代交代が日本でも頻繁になれば、
日本の一党支配を前提とした
年功序列システム (当選回数至上主義)
は崩れる。

だから日本でも
政権交代が必要性だと主張してきた。

日本の場合、問題は「世代交代」が起きた時、
若手の政治家が指導力を
発揮できるかということだろう。

実際、日本では若手中心だった
自民党の安倍晋三政権、
民主党の岡田克也代表・前原誠司代表が
次々と挫折し、
老人支配に逆戻りしてきた。

なぜ英国では「世代交代」が常態化し、
若手政治家が首相・党首となることが
定着したのか。

英国で政治家が育つ
プロセスを検証したい。

学校教育から始めたいが、
英国に留学して、
強い印象を持ったのは、
学校での上下関係がない
フラットな人間関係だ。

英語には日本語のような敬語がなく、
教員と学生がファースト・ネームで呼び合う。

日常生活で上下関係を意識する場面が少ない。

これが、英国人の人格形成に
影響を与えているようだ。

また、英国の教育は、
論述・議論中心であるが、
英国の学生は、
先生など年長者に気を遣わず
堂々と自分の主張を述べる。

英国では基本的に、
民間企業や官庁などが
新卒を一斉に採用する慣行がない。

新卒でも企業や官庁のポジションに
空きが出た時に、
それに合った能力を示せれば
採用される。

そして、人事は公募で決められる。

年功序列による内部昇格ではなく、
外部に人材を募集して、
オープンな審査を行う。

最終的に内部昇格となることはあるが、
あくまでもオープンな審査で、
内部の人材の能力と実績が認められた場合だ。

英国では公募が多用されることで、
さまざまな人材が
常にキャリア・アップのために
自分を磨くようになっている。

政界でも、新人を発掘する時、
公募が行われる。

公認候補者は政党の地方組織で
決定されるが、その公募には
地方議員、主婦、弁護士、医師など
1つの選挙区で100名近くが
応募することがある。

候補者の資質として
最も重視されるのは、
政策に関する見識と弁論能力だ。

英国の選挙が「マニフェスト」による
政策中心の選挙であるからだ。

いかに説得力を持って
政策を訴えられるかが、
候補者に要求されるのだ。

この候補者公募には、
現職の国会議員も
参加しなければならない。

たとえ現職でも、
能力が劣ると判断されれば
公認を取り消される。

政治家は選挙のたびに、
その資質を審査され続けるのだ。

政治家となった後も、
政界でのキャリア・アップを
目指したければ、
政策理解力と説得力を
磨き続けなければならない。

英国の政党指導者に
最も必要とされる
資質の1つが

「クエスチュンタイム(党首討論)に勝つこと」

だからだ。

英国の党首討論では、
官僚の書いたメモなしに
財政、社会保障、外交、教育、医療など
幅広い問題について
反対党の党首と
議論しなければならない。

政策の細部やデータも
頭に入ってないといけないし、
一般国民にもわかりやすく
話さなければならない。

相手の批判に感情的にならず、
ユーモアで返す余裕も
なければならない。

相当高いレベルの知性と
人間的な成熟が求められるのだ。

私には、絶対無理だね。。。(苦笑)

党首討論に勝ち、
国民の支持を集められる人物が、
政党の指導者になれる。

だから、志を持つ政治家は
若手の頃から政策を勉強し、
それを雄弁に語れるよう、
日々、研鑽を積んでいる。

英国社会では、
学生の頃から一貫して、
上下関係に気を遣わず
競争を重ねて、
能力と人間性を磨いていく
環境がある。

その結果として、
40代前半という
若い政治指導者が
次々と誕生するのだろう。

まあ、今回は日本との比較は
あえてやりませんが、
自由に「頭の体操」を
やってみてくださいませ。

それでは、また。

-------------------------------------------
「グリニッジ標準時の国際関係学」バックナンバーはこちら。

「かみぽこ政治学・2」バックナンバーはこちら。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年08月11日 14時17分01秒



© Rakuten Group, Inc.