明日の風の吹く場所から・・

（（プロローグ））

ある飛行機乗りと少年のお話。

小さな二人乗りの飛行機は霧の中をにぶい音を立てながら飛び続けていた。
「ねえ。おじさんは誰かを死ぬほど好きになったことはあるの？」
彼は少しだけ少年の方を向いて答えた。「もちろんさ。遠い昔の話だけどね。」
「その恋はどうなったの？」彼は答えた。「恋はいつか終わるんだ。熱い想いはやがてその温度を下げていく。それが水をかけられたように煙を上げながら消えていくのが失恋で、温かい光になって周囲を照らすのが愛さ。。」


（（プロフィール））

自分は”カケラ”っていう言葉がなんとなく好きだな～。なんでだろう？

「星のカケラ」、「時間のカケラ」、「夢のカケラ」、「思い出のカケラ」そして「夢のカケラ」・・

すっごい大切なもの、すっごい素敵なもの、それが完全なものなのか、いつまでも目の前に残っていてくれるのか、それはわからない。

けれど、その大切なものにしっかりとした思い入れがあれば、きっとその一部だって自分にとって宝物になるんだ。ね。

抱えきれないくらいの幸せもいいけれど、今手のひらの上にある幸せを感じる心を大切にしたい。今はそんな気持ち。。

(2005.8.23.)

このブログは「童話」と「小説」と「エッセー」とでできています。
不思議なことに、自分が出会ったイメージをカタチにしたら、あるものは童話に、あるものは小説に、そしてあるものはエッセーとなりました。

時にはビジネスマンの目から見える社会であり、時には子どもの心を抱えたままに見詰める現実であり、時には空を見上げる青年の見た幻であったり、気ままに、そして暖かい人生の物語が描ければと思ってます。

不思議な「きっしー’S Ｗｏｒｌｄ」へようこそ！

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