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テーマ:読書(8237)
カテゴリ:小説(女性作家)
この本を手にしたのは20年前。
当時好きだった山田詠美作品だからと、自然と読み始めた。 そのタイミングが偶然か、否か。私もラビット病を発症していた真っ最中だった。 もちろん、この主人公達ほど重症ではなかったけど… 恐ろしい事に、今現在、まだ完治していないのだ、私は。 まさか、ラビット病が不治の病だったとは。 筆者のエッセイ「ポンちゃんシリーズ」を読んでいたせいもあって 主人公カップル、ゆり&ロバが、あまりにもエイミー&ダグラスと被るところとか、 エイミーの自己投影と、価値観の押し売りが鼻につく部分もある。 私小説かも、と思うと恥ずかしくなっちゃうし。 それを差し引いても、二人の動物的で、素直な「愛の芽生えから育て方」の話は あの頃の自分を思い出して、ほんわり甘い気分にさせてくれた。 ちなみに、さんざん小説やエッセイのネタになったダグラス氏とは 15年のちに離婚してしまったとのこと。 なーんだ、って残念な気持ち。 私は、私たちは、ラビット病を患ったままでいたいなぁ。 今際の際(いまわのきわ)まで、名前を呼び合うよ。 山田詠美『ラビット病』1991年 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 24, 2014 07:34:49 PM
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