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遺 書 [全688件]
mixiで彼が「ちびこと付き合って今日で半年です」と書いていた。 コメント書き込むかちょっと悩んだけど書き込んだ。語尾には適宜ハートマーク。 「そういやわたしがフラれて引きこもってぼろぼろだった時にわざわざ報告してくれたよね(ハート) あれからもう半年か。ああ胃が痛くなる時間の早さ。 おめでとー(ハート) 幸せでいてね。」 このコメントを読むであろう彼以外の、高校の友だち向けに自嘲ネタ、ふざけたハートマーク。 自然だよね普通だよね、何度も読み返してから書き込んだ。 最後の一言だけは、真面目に。 幸せでいてねなんて、わたしが言うまでもないことなんだけど。 ムスメとオトウサンね。 とらドラ見ててえぐられるのはこれだからなんだろうな。でも、とらドラ知るより先にはじめてたぜ?(笑 と言いながらもついに原作ラノベにまで手を出してしまったわたし! ラノベなんて真面目に読むのいつぶりだろう。 なんともう9巻まで読んでしまったよ。残りはアニメで最終回まで見てからだな。うん。 でもわたしは、とらドラのストーリーとは違う未来を、生きたいと思うよ。 結局は惚れた腫れただなんてそんなの、やっぱり切ないじゃない。
もうわがまま、言わんよ。夜中に電話したり、会いたいって言ったり、寝起きに八つ当たりも、しない。電話もメールもときどきでいいよ。 すきだってちゃんと言う、あなたが言ってくれたら、笑ってありがとうって言う、そんな当たり前に必要だったことも、今ならできるよ。 でもだめだ、わたしが今さらどんなに変わっても、成長してもそんなの、もうあなたのためにはならない。 全部他の誰かの、これからの誰かのためのことになる。 頭わーってなったり呼吸できんなったり、手や体をがーってしちゃった時、いちばん最初に彼に頼りたくなる。電話で一言、やっほー元気ー? って一言、それだけで救われるだろうと思う。 1日に何度も電話を、メールを我慢する。 情けない。そうすることでしか、彼との関係を守れない。 声聞きたいなあ。さわりたいなあ。わたしのものじゃなくてもいいから。
今見えている星の光は何万年か、あるいは何億年か昔の光なんだって、そんなことは誰でも知っている。 それをロマンチックに想うのもすてきだし、なんだか遠い目をして考え込むのも自由だけれど。 わたしは少し怖くなる。 何億年も前の光がまっすぐこの地球に届く、そんなに強い光が無数にある、あんなに瞬いている。 離れていてよかったのだ。 お互いが届くまで何億光年でも。 近かったらそんなの、まぶしくて見えない。光しか見えない。
小説なんかでよく、太陽と月の比喩が出てくる。 彼の太陽、わたしは所詮彼の光に照らされて光るだけの月、みたいな感じで。 わたしは、なんだかなあ、と思う。 太陽がぴかぴか光ってたって、誰が見てるっていうんだろう。 照らされた川や花や人を、わたしたちは見てるんじゃないか。 満月の夜、どうしたって目がいくその月を、ずるいなあと思う。 今日のこの夜世界で何人の人が、ああ満月だと思っただろう。 そのうちの何人が、終わってしまった今日という日にを照らしていた太陽を、ああ太陽だと言って見上げただろう。 けっきょくないものねだりか、わたしも彼も。
わたしは頭の中でいろいろぐるぐる長い間考え続けるのが得意だ。 上手くはない、むしろ下手だけれど、考え続けるという行為に関しては、人よりずっと長く行うことができる。 だから問題は、プットアウトすることで、人に上手に話せないことなんだと思う。 大学で哲学を専攻してるけど、これも、思考を言語化できないわたしには苦手分野なのかもしれない。楽しいんだけど、先がない。 小説や詩を書いているのは、そういう意味で唯一、わたしにとって唯一。 でもそれだけじゃだめなんだと思う。本気で書き続けていきたいのなら、自分を相対化するだけじゃなくて、他者の存在を作品に取り入れて、可能性の幅を広げなければならない。 いい小説が書きたい。だけど現実のわたしはとても臆病だ。
物置になっているわたしの部屋で本を探していて あなたからの年賀状を見つけた 高校を卒業した年のものだった 「なるべく近くに行けるように勉強頑張るから。 全然、落ち着かない関係だけど、俺は一緒にいられて幸せです。 今年もよろしく!」 今から京都に帰る 地元を後にする バスで5時間もかかる わたしはずっとあなたのことを考える
1日のどれだけの時間、その人のことを考えたら、 恋をしてる、と言うことができるだろう。 地元にいる間頭の中で流れる曲はずっとaikoの「気付かれないように」 聞こえないふりなんてできないくらい大きな音で 町中に流れてる
見ていると 言ってくれてありがとう わたしはそれだけでがんばれます 誰もみてなくたってがんばってこれたけど これからもっともっと あなたにたくさんの言葉を届けられるように
わたしを頼って泣きながら電話をくれた夜もあったのだと、思い出しました。 その時わたしは、ちゃんと支えられいたのでしょうか。 わたしがたくさん救われたように、ひとつだけでも何か。 何もしてあげられなかったとぼんやり過ごしていたわたしに、言葉を尽くして大丈夫だよと伝えてくれたのはまた別の人で、 わたしは、その人にも恩返しできないまま離れてしまった。 こんなんばっかりだ。返せないものばかり貰って、素直にありがとうも言えなくて mixiにばかみたいに明るい日記を書いた メールも電話もしたいできない 元気だよ、ってこんな方法でだっていいから、伝えたい だって今、心配されてないわけがないんだ
話したかったことの半分も話せなかったような気がするのに、それで十分のような気もしてる。 伝わったと思ってることの半分しか伝えられてないだろうし、伝えられなかったと思っているいくつかのことは、もしかしたら伝わってるのかもしれない。 言葉少なに車を運転するあなたが、一生懸命、考えてくれているのが分かったから、それだけで涙が出た。 だから、泣いたのは悲しいからじゃなくて、って言った。半分くらい、嘘だけど。 嬉しかったのと、やっぱり、さみしかったのと。 頬に手を触れて、頭をなでて、あなたが少し、わたしを抱きしめようか迷っているのに気付いた。 だけど、抱きしめなかったでしょ。考えたんでしょ、彼女のことと、多分、わたしのこれからのこと。 自分が抱きしめたらわたしがどこにもいけないって、分かって、我慢してくれたんでしょ。 頭をなでてくれるその手、決して抱きしめてはくれない腕の優しい距離、あなたが、形は変わったってわたしのことすきで、大切にしてくれてること、わかったよ。 だから、ほんとうに、頑張ろうって思ったんだよ。 頑張るから、みてて。 わたし離れてても、がんばれるから、心配ばっかりしてないで、笑って。 あなたが今幸せで、ほんとうによかったって、心から思ってること、知っていて。 がんばるから、がんばるから、 へこたれたら、また、海に連れてきて。 |一覧| |