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2009/08/17
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 毎回楽しみにしているこの番組。

 今回は、ロシアから天然ガスのパイプラインを引き、EUで今後増加する天然
 ガス消費量の25%を、ロシアから購入しようというドイツの試みと、ドイツと
 アメリカとの関係の変化について、よくまとまったレポートだった。

 「ちょっと前には、ロシアのミサイルに対抗するために、アメリカにミサイル配備
  要望したドイツが?」と興味深く見たが、ドイツ側は非常に冷静に、EUと自国
 そしてロシアのバランスをうまく取りながら、この計画を推進していることが見て
 取れた。

 驚いたのは、この計画自体が40年前、つまり冷戦時代から動いていたという
 ことである。

 日高さんが、流暢な(笑)英語で、「ドイツ人は、感情的にロシアを信用できない
 のでは?」と質問するが、もちろん、推進派の回答ゆえだろうが、「全然」という
 自信満々の答え。

 エネルギー輸入国はどこかで割り切りも必要になると思うが、ドイツの場合、
 割り切ったあとのリスクも的確に分析している姿勢が見えて、正直、うらやましく
 もなった。

 原子力発電を放棄する自国の方針も、今回の「割り切り」の一要因では
 あるだろうが、陸続きのEUの中で共棲、そして、イニシアティブをとろうという
 ドイツの健全な野望も感じる。

 エネルギー供給インフラを自国産業の市場と見る一方、政治的には、供給側の
 一端をになうことで、発言力を維持・拡大できるということだ。

 レポートでは、単純化するために「ドイツのアメリカ離れ」としていたが、インタ
 ビューにおけるドイツ側の言い分は、きわめて論理的であり、よく理解できた。

 国の特性についても、アメリカとドイツ・日本の違いに言及したくだりでは、私も
 まったく同感であり、当たり前のことだが、「自国利益を最優先に考え、最も良い
 選択肢を模索している。」という点で、日本の政治家にも是非、見習ってほしい
 点がいくつもあった。

 完全にアメリカに隷属している日本に比べ、自国の行く先を、自国で決めていこ
 うとしているドイツが、正直、うらやましく思えた。
 
 もちろん、日本とは地政学的環境、特に戦後処理の仕方が大きく異なる。

 ドイツの場合は、ナチスに責任を負わせて上で、論理的に処理を続けたが、
 日本の場合は、米国占領下で、観念的に「懺悔」などしているうちに、自国で
 話をつけることが出来なくなったため、今日でもスッキリしない。
 また、ドイツは国家体制も変わったが、日本は、官僚機構など基本的にその
 ままである。

 従って、フリーハンドに近い状態で将来を描けるドイツに比べ、日本は米国や
 アジア諸国の”不安定な干渉”に配慮するあまり、自縄自縛的に将来を描け
 ない状態になっているように思う。
 





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Last updated  2009/08/18 11:01:56 AM
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aki@ Re:ブラス万年筆 F字 / トラベラーズカンパニー(03/12) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
kirk1701@ Re[1]:パイロット万年筆 カスタム72 HM(01/23) akiさん、返信遅くなり申し訳ありません。…
aki@ Re:パイロット万年筆 カスタム72 HM(01/23) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

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