K-1 横浜大会
契約しているCSフジの料金が値上がりすることに怒りを覚えつつも、このイベントを ライブで観れるので、更新することにした。 予想以上に、満足度の高いカードが続き、15年を経て、K-1がスポーツとして、 ひとつのレベルを築き上げたことが見てとれた。 印象に残ったのは・・・ ◆ピーター・アーツ:ワンマッチでの登場だったが、古巣のチャクリキジムに戻り、 かなりの練習を積んだのだろう、かなり絞った身体で、若い強敵ジマーマンを 「力」で返り討ちにした。 アーツが素晴らしいのは、キャリアを積んで、老獪さで戦うM・スミスのような 道を選ばず、毎年、「違うこと」を身につけて出場する点である。 昨年決勝で、バダハリに敗れたのは、直前に撃破したセームシュルト対策の 身体のまま、動きの速いバダハリと闘ってしまったからであり、今年はあまり 体格の異なる相手を想定せず、バタハリへのリベンジ一本でやって欲しい。 ◆E・テイシェイラ:兄弟子であるF・フィリオのリベンジマッチでジェロム・レ・バンナに 挑んだ。距離感は改善されたものの、顔面パンチをラッシュされると、腰を落として 踏ん張ってしまう極真の癖が抜けず、危ない展開だったが、右のミドルが、 バンナの古傷(左腕)に最初から当たり、判定勝ちしたが、差はなかった。 バンナが蹴りを受けをもう少し研究したら、まだまだ勝てない筈だ。 ◆レミー・ボンヤスキー:昨年末、打撃ルールでバダ・ハリをKOしたオーフレイムに 苦戦を強いられたが、ピンポイントで顎を撃ち抜き、ダウンをとった集中力は見事だ。 オーフレイムも無理に身体を大きくしてきた選手なので、レミーぐらいを相手に するのが限界だろう。 「総合の選手はパワーがあるので、参戦はK-1選手にも刺激になる」と谷川Pが コメントしていたが、それは違うと思う。 総花的に練習をする総合よりも、打撃としてK-1の技術を磨くためには、テスト 的に、K-1ルールでの素手マッチをやるなど、高度な技術を追求していかないと、 飽きられてしまうし、選手のレベルも上がると思うが。