鯛の浦港で2日間借りましたレンタカーを、5月12日夕刻に有川のターミナルに返しに行く途中、午後4時頃に蛤浜海岸に寄りましたら、シーズンオフですので殆ど人影が無く、犬の散歩をしている方に遭っただけでした。
潮が退いていて、波打ち際までは200~300mは白い砂地が広がり、美しい景色となっていましたので、靴のまま浅瀬を越えて行きました。
波打ち際の小さな瀬の流れに遺骨粉骨を撒きましたら、蛤の白い粉と見分けが付かなくなってしまいました。
家内とは1960年8月に出会い、それ以来蛤浜には、独身時代、結婚しての家族連れ、子供が成長してからは夫婦二人、と良く来ていたものでした。
出会いから50年、厚情を掛けてくれた交情も遂に終焉を迎えることとなりました。それにつけても、せめて家内の一生が充実したものだったろうと願うばかりです。
榎津の空き家にあった、私の拙い油絵を持ち帰って来ました。
義母の独り暮らしを慰めようと、23年前に家内にモデルになって貰い描いたもので、当時44才、若白髪が目立ち始めた頃ですが、髪がふさふさと多いのも印象的です。