新上五島町榎津には、人口流失と共に空き家が多く、家主が出て行ったままで管理されないままで、付近の住環境を悪くしています。
庭木が大きく伸び過ぎて、苦情が出ていると言うので、確かめてみることにしました。
其処は、榎津城山の東斜面裾野にあって、朝日が当たって気持ちの良い場所ですが、坂道ですので、老齢になると上り下りが億劫になる場所でもあります。
その家は、義母が誇りにした秀才実弟が結核療養を1944年から1964年まで20年間行っていた家なのです。
当時、結核は死に至る病で、病状が悪化して、諫早の病院に転院しましたが、その1年後に亡くなってしまい、奥様も五島に戻らず諫早で生活することになりましたので、空き家になって50年以上となります。
瓦屋根の劣化は無く、多分ある程度の期間、貸家としていた様に思われますが、庭はまるで密林状態で真っ暗、坂下の住宅から大木が伸びて垂れ下がり迷惑していると言うのです。
家主の奥様も諫早在住で老人施設に入り100才となり管理出来ませんので、その親戚の方が樹木伐採の見積もりを得て、作業依頼をすることになりましたので先ずは一安心です。
玄関へのアクセスも、萱や羊歯が生い茂り、潅木が邪魔して通行することが出来ませんので、責めてものお手伝いと、剪定鋏と鋸で伐採し通行可能とさせて頂きました。
しかし、早晩、特定空き家となることは避けられない様です。