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テーマ:ニュース(99440)
カテゴリ:その他もろもろ
竹ノ塚の踏切事故について、直接的加害者となった踏切のおじさん個人の責任ではなく、東武鉄道の責任を問うという意見が、多くのブログで見られました。それらの意見についての、補足資料です。
事故の起こった竹ノ塚の踏切については、足立区議会でも再三にわたり問題とされてきました。 鉄道の高架化・あるいは地下通路化は、鉄道会社や地域だけに任されている課題ではなく、むしろ東京都の都市整備改革としての課題だったことが、答弁から伺い知ることができます。 答弁中にも「連続立体交差事業につきましては、都が主体的に施行する事業」と明言されています。 質問議員の党派は様々ですが、字数の都合でここでは、足立区議会の2001~2004年の議事録から、竹ノ塚踏切関連の質問への答弁を抜粋してご紹介いたします。 ◆2001(平成13)年第1回定例会(3月5日)◆ 【石塚昭二 都市整備部長】私からは竹ノ塚駅の連続立体交差事業にかかるお尋ねに答弁いたします。 ご案内のとおり、東武鉄道からは、鉄道の高架化について、特に都や国に対する要望は、地元自治体でございます区の姿勢が何よりも必要で、区民、行政がともに連携して努力してほしいということでございました。このため区といたしましては、事業主体でございます都に理解を強く求めているところでございます。しかし、都は竹ノ塚については、現在、事業の優先順位が低いということでございます。このため私ども足立区と東武鉄道とが連絡を取り合いながら、区は都に連続立体交差事業の適用を、また東武鉄道につきましては、国に立体交差事業の自治体負担の軽減をそれぞれ働きかけているという現状でございます。 【石塚昭二 都市整備部長】まず、竹の塚駅の高架化についてのお尋ねでございますけれども、竹の塚につきましては、区の基本計画におきまして、地域拠点として位置づけられております。駅施設の整備と駅前広場を中心といたしました商業環境整備を図るなど、商業の活性化とうるおいのあるまちづくりを促進することとなっております。しかし、ご指摘のとおり、駅を中心としました東西区域でのまちづくりの遅れや、駅ビル、踏切によりますまちの分断など、今後のまちづくりの課題として十分に認識しております。今後につきましては、鉄道の高架化を軸にいたしまして、区民の参画を図りながら、魅力ある地域づくりに向けてまちづくりを進めてまいりたいというふうに考えております。 次に、東武鉄道の駅ビル建て替えと駅舎本体の新築に関するお尋ねでございますけれども、東武鉄道では、昨年から継続して駅ビルのテナントや住宅入居者と退去についての交渉を進めているというふうに伺っております。駅ビルの建て替えや駅舎の新築についての具体的な計画は、まだ区の方に何も示されておりませんけれども、鉄道の高架化と大変密接な関係がございます。そういったことから、区といたしましても、東武鉄道との連絡調整をより一層密にいたしまして、これらの動向を的確にとらえてまいりたいというふうに考えております。 次に、犯罪や事故などの際の緊急車両の移動の確保の面からのご質問でございますが、日常時の円滑な通行の確保の面から見ましても、鉄道高架化の実現は早急に解決すべき重要課題ととらえております。区ではこれらの課題を解決する有効な手法でございます鉄道高架化による踏切の解消と、地域の一体的なまちづくりを実現して、地域拠点としての活性化を図りたいというふうに考えております。 なお、連続立体交差事業につきましては、都が主体的に施行する事業となっておりますので、都の関係部局あるいは国に対して、区と鉄道事業者が十分連携をとりながら、引き続き事業の導入に向けて働きかけを行ってまいりたいというふうに考えております。 ◆2001(平成13)年第3回定例会(9月20日)◆ 【石塚昭二 都市整備部長】次に、北千住、西新井、竹の塚の鉄道立体化に関しますご質問にお答えいたします。 国では都市再生の一環といたしまして、鉄道の連続立体交差事業の早期実現を掲げております。当区におきましても、踏切解消はまちづくりを進める上で不可欠でございまして、基本的には鉄道立体化の促進に向けて、関係機関、特に東京都の関係部局との協議を進めているところでございます。 まず、北千住でございますけれども、鉄道立体化は大変困難な課題がございまして、道路の地下化によります立体交差化の検討を行ってまいります。 次に、西新井でございますが、環七の道路立体で完了しておりますが、将来的には鉄道立体がまちづくりの上で大変望ましく、都の関係部局の理解を求めてまいります。 次に、竹ノ塚駅の南と北の踏切につきましては、東口の駅ビルの解体、西口地区の市街地整備事業の進捗を踏まえまして、現在、早期に鉄道立体化を進めるよう、都の関係部局や鉄道事業者との調整を図っているところでございます。 次に、竹ノ塚駅周辺の鉄道立体化に向けた条件整備についてでございますが、ご指摘のとおり、東西一体となった地域拠点づくりのために、鉄道の立体化は不可欠な事業というふうに認識しております。そこで今年の7月でございますが、竹ノ塚駅周辺の地域道路、鉄道立体化検討会を設置し、都の関係部局及び鉄道事業者も参加の上、鉄道立体化の検討を開始したところでございます。この中で踏切解消と道路と鉄道の立体交差化の可能性、また実現の手法などにつきまして検討を行い、本年度中には一定の見通しを得たいというふうに考えております。事業化に向けましては、財政的にも技術的にも、国や都、鉄道事業者の協力が必要不可欠でございまして、今後とも更なる条件整備に取り組みたいというふうに考えております。 ◆2002(平成14)年第2回定例会(6月13日)◆ 【丸山亮 都市整備部長】次に、昨年度の竹ノ塚駅周辺地域・道路鉄道立体化検討会に関するご質問にお答え申し上げます。 この検討会は、昨年7月に発足いたしまして、既に4回開催してまいりました。これまでの検討内容といたしましては、地区の現状と課題を把握し、踏切解消と道路、鉄道の立体化の必要性についての共通認識を得たところでございます。都からは、具体的に交通量の将来予測、立体交差方式の検討並びに市街地の将来構想など、今後の課題についてアドバイスを受けました。 区といたしましては、これらに必要な調査を行いまして、今後、引き続き東京都と鉄道事業者の関係職員の参加を得ながら、鉄道高架化を目指して引き続き検討会を継続してまいります。 次に、鉄道高架化の計画づくりについてのご質問でございますが、具体的な計画づくりにつきましては、鉄道施設の現状調査をはじめ、数々の技術的な検討が伴うことになりますので、作成に至るまでにはある程度の期間が必要かと思われます。早期実現に向けまして、東京都、鉄道事業者のアドバイスをいただきながら、できますれば来年度にはこの計画づくりに着手してまいりたいと考えております。 次に、今年度の調査内容はどんな内容かというご質問でございますが、主な調査内容といたしましては、地域の交通問題を客観的にとらえるための交通実態把握、並びに将来交通予測を行います。また、これらの調査と立体交差方式の比較検討を行います。道路立体化が抱える問題点の抽出や、鉄道高架化による立体化の合理性、優位性をそれぞれの客観的データを検証しながら比較するものでございます。 今年度の調査結果は、検討会での検討素材として、また、鉄道高架化実現のための基礎的資料といたしまして活用し、今後は区としての整備方針を定めてまいりたいと考えております。 ◆2003(平成15)年第3回定例会(9月22日)◆ 【丸山亮 都市整備部長】次に、竹ノ塚駅立体化と周辺開発についてお答えいたします。 まず、竹ノ塚駅周辺地区道路・鉄道立体化検討会の検討状況についてお答えいたします。 東京都及び東武鉄道をアドバイザーとした竹ノ塚駅周辺地区道路・鉄道立体化検討会でございますが、平成13年7月に第1回検討会を開催して以来、現在までに計5回開催しております。これまで、地区の現状と課題を把握いたしまして、踏切の解消と、道路と鉄道の立体化の必要性について認識を共有してまいりました。都からは、立体交差方式の検討や市街地の将来構想など、今後の具体的な検討課題についてアドバイスを受けておりまして、引き続き検討会を開催しながら鉄道高架化を目指してまいります。 次に、鉄道高架化に関しまして、昨年度行われました調査についてお答えいたします。 周辺道路の現在及び将来の交通量について調査をいたしまして、道路を高架とした場合と鉄道を高架とした場合の比較検討を行いました。交通量調査では、将来、周辺の道路整備が進んでも、赤山街道の交通需要は依然として高いという予測結果を得ておりまして、抜本的対策が必要であると考えております。また、道路を高架とした場合と鉄道を高架とした場合の比較では、一体的なまちづくりとの整合の面から、鉄道高架化による立体化案が優位であることを技術的検討により確認いたしたところでございます。 次に、鉄道立体化及び駅周辺地域のまちづくりに向けた今後の取り組みについてお答えいたします。 区としては、竹ノ塚駅周辺地区の将来像をしっかりと見据えた上で、国庫補助金の導入など、効率的、効果的に鉄道立体化を実現する方法を検討していく所存でございます。引き続き、都や東武鉄道の協力を得ながら、足立区北部の地域拠点にふさわしい市街地を形成するため、鉄道と道路の立体交差の実現に向けて一層努力してまいります。 ◆2003(平成15)年第3回定例会(9月25日)◆ 【丸山亮 都市整備部長】竹ノ塚駅周辺の東武線高架化問題についてお答えいたします。 平成13年7月以来、東京都及び東武鉄道をアドバイザーとした竹の塚駅周辺地区道路・鉄道立体化検討会を開催しております。竹ノ塚駅周辺地区の道路と鉄道の立体交差につきましては、区として検討を重ねておりますが、これに必要な調査項目等について、東京都から具体的なアドバイスをいただいているところでございます。 昨年度行いました調査では、周辺道路の現在及び将来の交通量について調査をすとともに、一体的なまちづくりとの整合の面から、鉄道高架化による立体化案が優位であることを技術的検討により確認をいたしました。 今後は引き続き都や東武鉄道の協力を得ながら、道路と鉄道の立体交差化について多角的に検討してまいります。 ◆2004(平成16)年年第1回定例会(2月23日)◆ 【都市整備部長(丸山亮)】踏切対策についてお答えいたします。 まず、東部伊勢崎線第37号踏切、竹ノ塚駅南側にある赤山街道の大踏切についてお答えいたします。 東京都及び東武鉄道をアドバイザーとした竹ノ塚駅周辺地区道路・鉄道立体化検討会でございますが、平成15年10月には第6回目の検討会を開催いたしました。検討会で都のアドバイスを受けながら、鉄道高架化に向けまして引き続き多角的な検討を進めているところでございます。 現在、東京都では、平成16年度当初を目途に踏切対策基本方針の策定を進めております。 赤山街道及び駅北側の踏切は、2カ所とも遮断時間が大変長くなっております。また、駅の北側に計画されております都市計画道路補助第261号線は、道路ネットワークを形成する上で重要な路線でございます。 区といたしましては、これらを含む竹ノ塚駅周辺地区は鉄道立体化を進めるべきであると考えておりまして、当地区の鉄道立体化実現に向けまして東京都に対し意見を申し入れたところでございます。引き続き、当地区が踏切対策基本方針における鉄道立体化の検討対象区間として位置づけられるよう働きかけてまいります。 ■この資料が参考になったらクリックしてね↓ ■人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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