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文化の日ということで、中津川の隣恵那の文化センターで「第14回 岐阜県文楽・能大会 えな2009」が開催されました。
岐阜県内には幾つかの文楽・能保存会がありますが、今回はその中の4つの団体が出演しています。 こちらの写真は、中津川市付知の翁舞保存会による「翁舞(三番叟‐さんばそう‐)」の三体の人形のうちのひとつです。 三番叟は悪疫退散・五穀豊穣を祈願するおめでたい舞です。 こちらは本巣市の真桑文楽保存会による「真桑誉義農源七郎‐まくわのほまれぎのうげんひちろう‐」真桑瓜の産地のお話です。 登場人物が多くなりますが、開演前にあらすじの紹介があり、わかりやすくなっています。 国指定重要無形文化財の芸能はとても見事で、古くから大切に保存されてきた頭は人形なのですが多彩な表情を見せてくれます。 三本目は、瑞浪市の半原操人形浄瑠璃保存会による「壷坂霊験記‐つぼさかれいげんき‐」です。 半原操人形浄瑠璃保存会は先日も半原地区で上演会があったのですが、そちらに行けなかったので、とても楽しみにしていました。 こちらの頭も古くから大切にされてきたもので、それだけでも哀切な表情が見事です。 義太夫の台本→ 「文楽」という言葉は明治期頃からの呼び名で、操人形+浄瑠璃(義太夫等+三味線)の総称のようになっています。 観音様の登場シーンではドライアイスと照明で効果を増しています。 伝統のあるものではありますが、こうして現代のものも取り入れていくのが芸能だと思います。 最後が、開催地の恵那、大井文楽保存会による「二人三番叟」です。 三番叟を二人で舞います。おめでたいものなので、にぎやかに舞います。 太夫や三味線も通常の文楽では一人ずつが多いのですが、四人ずつです。 人形はひとりから三人で遣います。二人三番叟は三人遣い(頭右手/左手/両足)なので、人形の動きが細部まで躍動感にあふれています。 素晴らしい芸能大会でした。写真可ということで、一眼レフを持っていかなかったのをちょっと後悔。 次回、開催は瑞浪市とのこと。来年も楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年11月04日 13時26分05秒
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