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2011.08.15
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カテゴリ:本の紹介・感想
 

広瀬隆  朝日新書

 

 非常に参考になる書である。いや、参考とすべき書である。政府は、ここに指摘してあるようなことを検証して、正しいか正しくないかにかかわらず公表すべきである。それが諸々の議論に決着をつけ、今後の原子力政策を正しい方向に導くことになるからである。

 

1.      わが国は、大量の発電能力をもった天然ガス火力の発電所を抱えながら、その稼働率を五~六割に意図的に抑えてきている。つまり、とにかく動かしさえすれば使える電力供給手段を持っている。これは本当に事実か? 有るのか、無いのかという事実、そしてコストはどれほどなのかを明らかにしてほしい。

2.      天然ガス火力発電所はほんの数カ月で設置可能。それほど短時間で設置できるのなら、なぜ国も東京ガスも設置できる可能性を探ろうとしないのか?やると言っていた都でさえも、プロジェクトを立ち上げたのは8月2日である。(http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110808/280319/?ST=business&P=1)原発の危険度の評価にもよるわけであるが代替手段が確保されていることは重要である。

3.      ほとんどの原発は耐震性不十分であり、断層上にあるものが多いという指摘。それでは安全宣言は何を根拠に行ったのだろう?これが本当ならストレステストなんて元々いらないではないか。あるいは、この指摘が間違いなのか?

4.      高速増殖炉もんじゅは1995年に運転を開始して、わずか3カ月でナトリウム火災事故を起こして停止、2010年に14年5カ月ぶりに運転を再開したがまた事故を起こし再開のめどは立っていない。ここには税金3兆円を垂れ流しているという。六ヶ所村再処理工場もフランスから技術を未熟なまま導入してスタートし試験運転さえ完了できていない。結局、全国の原発から運び込まれた使用済み核燃料は、ほとんど再処理されないまま六ケ所村の貯蔵プールをほぼ満杯。貯蔵プールの容量は3000トンで2827トン入っていて残り173トンの余裕しかない。全国の原子炉で発生する使用済み核燃料は1年間で900~1000トンです。そのため、いま原発から出ている使用済み核燃料は六ヶ所村に運べず、全国の原発の敷地内にたまり続けて、ますます危険な状態が続いていると指摘している。どちらも満足に動いていないし、先の見える状態にないようだ。つまり、これ以上の原子力発電を続けるのも後始末ができないが故に行き詰まっている。便所のないマンションを作っているようなものだという表現が正しいとして、どんな順番で後始末をして継続あるいは廃炉にしていけるのか?

5.      もんじゅ・六ヶ所村再処理工場とも、稼働後にその後の地震体験から耐震性能を上げる必要性があるのに十分な耐震補強ができていない。両者ともプルトニウムなど毒性の強い危険な物質を扱うため、いったん稼働を始めてしまうと近づく事ができなくなり、外側からの補強くらいしかできないためである。より危険な物質を扱っているのに脆弱な状態にあるというのも気になる指摘である。

6.      原子炉は発生した熱量の3分の1しか利用できていない。原子炉から出る温排水の熱量は日本全体で1億キロワットという説明。これが正しかったら、原子力発電所はCOより直接の地球温暖化をもたらしていることになる。COを減らすのは地球温暖化を防ぐためのもののはず、温暖化と放射能のリスクをもたらしているのでは話にならない。原子力は石油消費以上にペナルティーを与える対象になる。つまり、ルールの変更を世界に求めるところまでやるべきなのである。

   

 






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Last updated  2011.08.15 06:26:37
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