ショック ミニバラにも根頭がんしゅ病が
ショックです。根頭がんしゅ病が発生してしまいました。ミニバラにも出るのですね。 昨日は久し振りにゆっくり出来たので、日中は暖かいし植え替えをはじめました。10鉢ほど行ったのですが、その中の一鉢を植え替えたとき変な感じがしたのです。 品種はバレリーナパレード。少し土が水っぽいなと思いました。ぬいた株の土をほぐすのですが、なにやら固い土の塊があり、なぜほぐれないと回りの土を取りましたらなんと木の肌が見えます。 これはバラの致命傷とも言われる根頭がんしゅ病のようです。このこぶは土の中に完全にもぐっていて、地表には現れていませんでした。それにしてもミニバラの茎の太さに比べるとその大きさは驚きです。 今まで見たことがありませんでしたので、写真を撮ってから株ごと捨てることにしました。しかし、この品種はバレリーナで、最近店頭やオークションにも売りに出されている姿を見ていません。小型で端正な姿なので好きな花です。挿し木で品種の保持を図ろうと根を少しつけて切り取り新しく植えなおしました。また再発するでしょうか。これも実験です。 ブログでは根頭がんしゅ病は患部を切り取って、木酢液を振り掛けると治ることがあると書いてあります。しかし今回は準備不足もあり何の措置もしないで植え込んでしまいました。 これを機会に少し調べてみました。次がその一部です。■発生原因とその生態:この土壌病菌アグロバクテリュウム・ツメファシェンス菌が、根、接木部などの傷口から入りこみ感染する。発病した樹周辺の土壌に土壌細菌が存在している。この病菌は感染した発症前の苗木の樹液に入って運ばれ感染地域を拡大することがあり、1997年のバラ苗自家増殖禁止以降、苗木種苗販売業者、その苗木を購入する切花バラ栽培業者の間で販売不良苗への対策が問題になっている。バラの根頭がんしゅ病菌は土壌中で越冬し、根の傷口、台木接ぎ口など傷口から侵入してがんしゅ(コブ)を形成し、がんしゅ表面から雨などによって土中に入り再び伝染を繰り返す。コブ形成の誘因となったこの細菌はガン腫瘍内部にはなく、細菌のDNAを送りこまれた感染組織が遺伝子組換えで細胞を形質転換させて組織をガン増殖する。腫瘍自体は伝染しない。腫瘍は吸い取った養分を土中の親菌に送り続ける、などが観察されるようです。 これによると、根頭がんしゅの菌はこぶの内部にはいなくて周辺に存在し、こぶが栄養補給源となるようです。 治療法はなく、発生を抑えるには、他の菌との拮抗作用で感染を防ぐしかないようです。ほかのミニバラに拡大していなければ良いのですが。(追伸 根頭がんしゅ病が出ている植え土を良く観察すると、どうも牛糞の割合が多かったようです。水はけが悪くさらっとしていません。ほかの鉢はさらっとしています。これから植え替えが進むと、同じような配合をした土があるはずですので、少し気をつけてみたいと思います。)ちょっと気持ち悪いかもしれませんので、写真は少し離して掲載します。