384325 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Connecting the Dots

Connecting the Dots

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2010.09.09
XML
カテゴリ:書評

「素数ゼミの謎」  吉村仁・著


素数ゼミの謎

タイトルだけ見ると、「素数」に関する数学書か?、と一瞬思ってしまいますが、実は、「素数ゼミ」という名のセミの話です。

そもそも一般的なセミのライフサイクルは、

6~7年間幼虫として地中で過ごし、その後夏のある日に地上に這い出てきて羽化し、求愛行動として力いっぱい鳴き続けます(♂のみ)。
そして、首尾よくメスと出会い、交尾をするとやがてオスは力尽きて死に、メスも卵を木に産みつけると力尽きてしまいます。
地上に出て太陽の光を見た日から死ぬまでの期間はわずか2週間。

ところが、アメリカには、13年、あるいは17年に一度だけ何億匹も大量発生し、数週間だけ凄い声で鳴き交わして死んでゆく、へんてこなセミが現実に存在します。

・なぜそんなに長年かけて成虫になるのか?
・なぜこんなにいっぺんに同じ場所で大発生するのか?
・なぜ17年と13年なのか?

この3つの謎に、数理生態学を専門としている日本人研究者が迫ります。

その探求の過程には、

地球の壮大な歴史の不思議、数字の不思議、生物の進化、自然淘汰などなど非常にスケールの大きい広い視野の洞察が展開され、「なるほど!」の連続です。

生物の生命活動が「数学」にここまで関連づけられていることには驚きを隠せません。

ちなみに、「素数」は英語で、“Magicicada”(マジシカダ)と言うのですが、

これは、Magic(魔法)とCicada(セミ)をくっつけたものです。

本書を読むと、その意味が非常によくわかります。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.09.09 07:17:21
コメント(4) | コメントを書く


PR

Calendar

Favorite Blog

T.N0329のブログ T.N0329さん
自 省 録  take tokaさん
Go The Distance YaMaYaMaさん
sakura日記 sakura-arukasさん
仁術と算術 探偵ホームズさん

Comments

Uni-edit@ Re:またアクセプト!!(01/19) "Uni-editについてのブログを開設い…
uni-edit@ Re:またアクセプト!!(01/19) "アカデミックライティングに関する…
uni-edit@ Re:またアクセプト!!(01/19) "こんにちは。英文校正・翻訳サービ…
uni-edit@ Re:またアクセプト!!(01/19) "こんにちは。英文校正・翻訳サービ…
uni-edit@ Re:アクセプトまでもう一歩。(10/03) "こんにちは。英文校正・翻訳サービ…

Recent Posts


© Rakuten Group, Inc.