カテゴリ:実験・研究
最近行っているいくつかの実験においてマウスの尾静注を行わなければならないものが結構あるのですが、しょっちゅう行っているおかげで腕がメキメキ上がってきました。 それでも百発百中というレベルにはなかなか到達しないのですが、実験ノートを後方視的に見直しみると、どういったときに失敗しているのかが見えてきました。 1)♂マウスより♀マウスの方が成功率が高い。 2)加齢マウス(12週以上)より若年マウス(8-12週齢)の方が成功率が高い。 3)黒マウス(C57BL/6など)より白マウス(FVB/Nなど)の方が成功率が高い。 この3点に共通するのは「血管がくっきり見えるか否か」です。 黒マウスだとシッポにも黒い産毛が生えてきて血管が見えにくくなります。 また、マウスもある程度成長してくるとシッポの皮膚が硬くなってきて、結果的に血管が見えにくくなるだけでなく、針をさしこむときの微妙な深さ調整が難しくなります。これが1)2)に相当することです。 マウス側の要因の他に、自分側の要因も無視できません。 例えば、 1)時間に余裕がないとき(飲み会があるから遅くとも18Hまでに終えなければならない、など) 2)誰かに見られているとき 3)二日酔いなどで体調が悪いとき 要は、心に余裕を持って一極集中できるような状況を作らなければならない、ということでしょうか。 「たかが尾静注、されど尾静注」です。 めざせ!尾静注マスター! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|