会話中に頬杖をつく女性は「支えてほしい」と思っている
桃井かおりさん主演の「もう頬杖はつかない」というタイトルの映画がありました。若い世代は知らないかもしれませんが、若い女性主人公が二人の男性との愛に悩む、その心の葛藤を描いたもので、タイトルにあるように桃井さんが気だるい表情で頬杖をつくシーンが印象的な作品です。頬杖をつくという仕草は退屈を表すものだと一般に思われていますし、心理学的にも当てはまることですが、会話中に相手の女性が頬杖をついたのを見て、「ああ、オレといても退屈なんだ・・・。やっぱり嫌われてしまったか」と考えて撤退するのは早すぎます。頬杖は自分の手で自分の顔を触って慰め、安心させるための自己親密行動の要素が強いと解釈する研究者もいます。つまり、頬を支えている手は、恋人の肩の代用であり、何かしらの心配事や欲求不満があって「誰かに寄りかかりたい」「私を支えてほしい」と思っているとも読めるのです。もしかしたら、あなたと肩寄せあうことを望んでいるかもしれません。頬杖をついている女性があなたに求めているのは、回りくどい会話ではなくて、男らしい行動なのかもしれませんね。とはいっても、実際に行動するのは勇気が要ります。ここはまず、これまで述べてきたことを思い出し、彼女との距離やポジショニングを変えたり、彼女の表情を探ったりしながら複合的な判断で彼女の真意をはかろうとするのが無難のように思います。あるいは同調ダンスの心理効果を活用して、あなたも頬杖をついてみてはいかがですか。思わぬ結果が待っているかもしれませんね。