2009年12月15日(火曜日)
今日は珍しく私が朝起きると、父がすでに起きてコタツに入ってテレビを見ていました。
朝は気分が優れない事が多いのでちょっと驚きました
まあ、相変わらず頭が痛いとか、気分が悪いとかは言っていますが
そんな事は化学療法後やし、病気治療中で決して健康体ではないので当り前な症状なんで、聞き流す事にしています
今日は食事も比較的たくさん食べ、おやつや果物も適度につまんでいるし
化学療法後としてはかなり体調は良い方です
父が受けている化学療法はCHOP療法というものです。
このCHOPとは単純に使用薬の頭文字を並べたもので
CはCyclophosphamide - シクロフォスファミド。商品名:エンドキサン®
HはHydroxydaunorubicin - ドキソルビシン、アドリアマイシンの別名。商品名:アドリアシン®
OはOncovin®(商品名:オンコビン) - vincristine、ビンクリスチン
Pは Prednisone または Prednisolone. - ステロイド(プレドニゾロンなど)
父は現在この化学療法を4クール終了したところです。
1回目の治療に入る時点でほとんど瀕死の状態だった父ですが
幸いにもこの化学療法が効いて今現在在宅で引き続き治療を受けれている訳なんですが
脱毛や倦怠感、感染症などの副作用は当然ながら普通に現れています。
でも、元々父は心疾患を患っているため通常6回目あたりから出てくる
アドリアマイシンの副作用である心筋症が出ていて
そのために化学療法が延期になったり、4回目の化学療法ではアドリアマシンを抜いて行われました。
化学療法は健康体でもきついので心臓疾患などがあれば到底続ける事が出来なくなり
かなりな確率で再発を繰り返すATLにおいて化学療法が続けられないと
恐らく、確実に再発して簡単に天国の扉を開けてしまう事になってしまうでしょう。
アドリアマイシンの毒素は体に蓄積されていくので、生涯を通して摂取できる量が決まっているそうです。
完全完解が難しいATLですがわずかな望みをかけて治療に必要不可欠なアドリアマイシンは使い続けたい薬剤であるとは思われますが、心臓がアドリアマイシンの毒素に耐えられなければそれもままならず、本当に悩ましいです。
で、父の心臓に関しては入院中より引き続いて市民病院で診てもらっていましたが、今後再入院する気は全くなく、最期の時は自宅より送り出してあげようと決めて前回治療終了後自宅に連れ帰ったので、心のケアもして頂けるホームドクターにお願いする事を選択しました。
大きな病院は大きな病気には対応できるけど、細かい配慮や生活習慣病の延長みたいな症状には不向きなような気がするのと、大きな病院で長い時間待っている体力がない事や通院するにも遠くて体力的にきつい事や往診もしてくれる訳ではないので、やはり親身にいろいろ相談にも応じてもらえるご近所のクリニックが一番だと判断したのです。
大きな病院での数々の経験を経て、改めて治療に於いてドクターと患者の信頼感と言うか安心感が大きなウエイトを占めると痛感したので、父の性格も健康だった時の父の事もよく知ってもらっているご近所の先生が一番だと思い知った故の決断です
また、幸いにもこのクリニックのM先生が循環器の専門医なので色々な事を教えていただけるのも非常にありがたいです
ちなみに、今日からそろそろ免疫力が低下してくるので、免疫力低下からの感染症を防ぐお薬の服用が始まります。
7日間飲みきりで合成抗菌剤ジェニナック錠200mg2錠を1日1度服用します。
他に化学療法に関係なくカビ菌を抑えるフルコナゾールカプセル100g1日1カプセル
細菌感染症を防ぐバクタ1錠を1週間に2回は常時服用しています。
今回の化学療法はかなり軽めになっているので、感染症に関するお薬はいつもより少なめです。