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3月3日15時20分更新の毎日新聞記事に,オリジナルは上体を反らさないので,金メダルを機に「アラカワ・イナバウアー」とか「アラカワスペシャル」と命名してはとの声も出始めたとありました.「アラバウアー」「アラカワバウアー」など新語づくりがブログでブームになっているらしい.それもようやく翳りを見せ始めたかに見えるのですが,新語造りは面白そうなので,このへんでちょっとやってみることにしました.参加することに意義がある.
すぐ頭に浮かんだのが, 1.静の舞 2.静御前 やたら活発に動くフィギュアスケートの技の中で珍しく静的だから.荒川選手のファーストネーム静香との類似は偶然です.同じようなことを考えている人がいないかと Google でチェックをかけてみたら,いましたいました.はやくも3月1日のFPN-ニュースコミュニティ-に日本ナレッジマネジメント学会専務理事山崎秀夫さんの「荒川静香のイナバウアーと静御前の『静の舞』は共に『至高の体験』」という記事が.もっともこの方は荒川版イナバウアーと静の舞に「演技への徹底的なこだわり」という共通点を認められただけで,技の新しい名前として提案されているわけではない. もうひとつヒントになるのが,どこかの報道で見た「上体を反らせて銀盤を横断するイナバウアー」という表現,とくに「横断する」というところに注目したい.よく見てみるとあれは「横断する」というほど長時間を費やす技ではない,でもこの表現には何となく共感できるところがある.何かしずしずと向こうの世界とこちらの世界の境を横切ってくるような不思議な感じ.それというのも動きの大きいフィギュアの世界で上体を固定したまま移動するからなんでしょうが,あれって能楽のシテが廊下をしずしずと滑って舞台に登場する姿を思わせないでしょうか.あの廊下は 3.橋懸(はしがかり) という.技の名前にいいんじゃないでしょうか.相撲か柔道の技を思わせるところが難だけど,ちょっとクラシック.英語にするなら Shizuka's Bridge. そういえば,反り返った姿勢もブリッジと呼ぶにふさわしい. 橋とはいっても, 4.新荒川大橋 5.荒川鉄橋 はまずいよね. 発想を変えて, Ina Bauer さんに敬意を表するなら, 6.イナ・シズカ(Ina=Shizuka). マルクス・エンゲルスみたいだけど,2人の名前が分かち難く繋がり,本家の Ina Bauer を練習しているドイツの少女たちにも,新しい目標として喜んで受け容れてもらえるのではないでしょうか.もっとも得点にならないのだそうだから他人がまねする可能性は小さいのかもしれませんが. ちなみにイナバウアーに関していちばん面白かった記事は, 故事:イナバウアーの白ウサギ. 映像はこちら. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.10 15:13:01
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