|
テーマ:PDAの選び方(421)
カテゴリ:Zaurus
やけに長いタイトルになってしまったが・・・
SL-C3xシリーズは結構売れているみたいで、あちこちのブログ等でビジネスへの活用事例が紹介されたりしている。 でも、私は無理だな。というか、今日的な基準から言えば、機能が不足していて、使う気にならない。 つまり、セキュリティだ。 まず、セキュリティに関する基本的認識から。
さて主にノートPCを中心に情報紛失、盗難対策を巡る事情を概観して見たところで、Zaurusだ。 Zaurusのセキュリティと言えば、標準で提供される機能として、「シークレット設定」があるが、これはほんの気休め程度だと言える。上記3で言う「使用者の限定」に過ぎない。 無論、Zaurusにもデータ暗号化ツールは存在する。暗号強度がどの程度かは不明だが、zsafeなどは私も愛用している。 だが上記4で書いたPCによるデータ暗号化のトレンドとしては、「ユーザが明示的に暗号か対照ファイルを指示するのではなく、原則的に全ファイルの自動暗号化という方向に向いているし、そうでなければ結局漏れは生じる。 こういった「全ファイル自動暗号化」ツールがZaurusに存在するのかどうか、過分にして知らない(知っておられる方がいらっしゃったら教えていただきたい) 加えて、SL-C3xシリーズは多くのデータが内蔵のマイクロドライブに格納されている。(しかもFAT32というセキュリティ対策機能のないファイルシステムで、だ)内蔵ストレージはシリコンストレージだけだったSL-C700~860,1000に比べると、情報の抜き取りはいともたやすくなった。ばらして、CFカードリーダーに差せば、ほぼ誰でも中の情報を抜き出せる。つまり情報漏洩リスクはSL-C3xシリーズの方が高いと言える。 VPNを使ってデータをサーバにしか残さないという使い方は確かに可能だ。だが「可能だ」は、「そうしないことも出来る」の裏返しで、通信回線経由での保存の遅さにイライラした人が、ついつい「このぐらいいいや」って言う感覚で内臓ストレージにデータを保存してしまって、それが漏洩・・・といったリスクを完全に拭い去ることは出来ない。セキュリティに関しては、もはや性善説は採らない方がいい、というのが私の理解する所だ。 もしZaurusに今日的なPCの様な「全ファイルの自動暗号化」ツールをソフトで実現するとなったらどうだろうか?よほどうまく実装しないと、ただでさえ非力なCPUパワーを蕩尽することになるだろう。 これらを考えると、心配性の私はZaurusを仕事に使うことは出来ない。だから私のZaurusは遊び専用だ。そこに入っているデータは(Zsafeでいちおう暗号化している物を除いて)他人に見られても少し気恥ずかしいぐらいで致命的な災害をもたらすものはない。(のかな?住所録は、ちょっとやばい。他人の個人情報だから・・・これも本当はZsafeに入れるべきだな。そのうち、引っ越ししよう) スケジュール帳もプライベートな予定しか書かない。妻にみられて困る予定もないしね(笑)ほとんどサッカーの観戦とフットサルの試合の予定ばかりだ・・・ マイクロソフトはさすがにその辺り、なにか手を打ってきそうな気がする。さあ、Sharpはどうするのだろう?Zaurusのメインユーザはモバイルビジネスマンじゃないのかな?だとしたら、そろそろセキュリティを真剣に考えないと、少なくとも情報漏洩問題で痛い目に合っている企業からは、そっぽむあかれるぞ! とかいってたら、PDAが職場へ持ち込み禁止になった、というブログ記事をみつけた。もうそこまで来ている? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年10月26日 22時19分39秒
[Zaurus] カテゴリの最新記事
|
|