小説と並行して新書形態の本を読んでいる理由は、
・それほど集中しなくても読める
・知らない世界の知識を得られるので新鮮で面白い
・薄くて軽くて持ち運びに便利(数冊持ち歩いて、気分によって読むものを変えられる)
・文章がひどかったり、中身が気に入らなかったりしても、「とにかく新鮮な内容なんだから・・・」と、一応最後まで頑張れる(こともある)。
・古本屋でボロボロになってる古い岩波新書や中公新書に意外と面白いものがあったりする。
・その題材への興味のきっかけとなり、より掘り下げていくようになることもある。
俳句、諸子百家、スペイン、等への興味はそれぞれ新書が媒体となっていたと思う。それ以前にも小説やら何やらで触れてはいたから、関連する新書へも手が伸びたのだろうけど。
まあそんな風に楽しいからって、いつまでも新書ばかりじゃ、上澄みを浚ってるばかりになるから、本格的な書物(小説以外で)ももっと読むようにしなくちゃなあ、特にノンフィクションとか。と思いながら、ノンフィクション作家として著名なこの作家の書いた、新書形態の本を手にとってみた。
著者自身がこれまでに書いてきたノンフィクション著作を書いた理由・取り組み方・取材方法などを綴ったもの。いろいろ面白い話、ためになる話があり、今度何かノンフィクションものを読みたくなったら、この著者のものを手に取ってみよう、というぐらいには面白かった。
ルポライター、ノンフィクション作家などにありがちな、自負やプライドや啓蒙心が、読むのに邪魔になることは多々ある。昔からあまりこの手のものを読んでこなかったのは、そういうものが好きではなかったから。だけど今では、そういうものはそういうものとして、軽く受け流して、読みたい部分だけを読みたいように読むということが出来るようになっている。あるいはなって「しまっている」。昔は何でも100パーセント取り込もうとしすぎていたんだろうなあ。
今日は涼しかったので空気が軽い。
集英社新書 2001年