BM -ネクタール-BM -ネクタール-時は近未来、人類は世界的な食料危機に見舞われる。 そして人類は希望を託し、ある生物を造りだす。 それが人工生命体、BM(Bio・Meat)だ。 表向き、すなわち世間には、豚などの哺乳類を品種改良した生命体として報道されているBMだが、その実際は奇形なモンスターだった。 BMはあらゆるものを食し、分裂する。 唯一、BMが食べることができないのは、金属やガラス類だけだ。 BMは、成人した人間1体につき20~30体に分裂し、無限に増殖する。 それゆえ、ひとたびBMが外界に逃げ出せば、世界は未曾有のバイオハザードになってしまう。 近未来の日本を舞台にした、斬新かつスリリングなアクションホラーマンガだ。 「BMの弱点」 無限に分裂・増殖するBMだが、決して完全生物ではない。 それゆえに弱点も多数存在する。 まず第一に、BMは直射日光に当たると干からびてしまう。 これは体内の水分を体の中心に集め、その影響で外皮の水分含有率が下がるためである。 しかし、干からびたからといって、BMは死んだわけではない。 仮死状態であるだけだ。 それゆえ、雨が降ったりすると仮死状態が解け、通常の状態へと戻る。 第二に、BMは高温に非常に弱い。 ここで、第一の弱点と関連しているとも理解できる。 しかし、BMの外皮構造上、火器に弱いだけであって、第一の水分含有率とは別問題である。 どちらにせよ、BMは火炎系の火器に対する防御力は皆無である。 「BMに出会ったら」 BMは視覚を持ち合わせておらず、代わりに信号によるコミュニケーションツールを有している。 ゆえに、静観すればBMをやりすごすことも可能だ。 しかし、いったん見つかってしまっては、信号により無数のBM共が集まってくる。 「擬音の特徴」 この漫画には…とにかくグロテスク系の効果音が多い。 バキッ!ベキッ!ボキッ!グチョッ! これらの音が非常に多い。 実際、こういう音が出てくるシーンが多いのも原因だが… 「グダグダな人たち」 一般の人をはじめ、政治家、軍隊、などさまざまな人々が登場する。 そして、人々の腹黒さは中々のものである。 イジメ、嫉妬、ねたみ、恨み。 人間のダークな部分が、露骨に表れているのが特徴的だ。 まあ、逆にこのぐらいの方が、リアルで面白い。 モンスター映画によくあることだが、腹黒い人間は、グループ内で必ずといっていいほどマイナス的な影響を及ぼす。 この腹黒い人たちの及ぼすさまざまな影響も、この漫画を読む上でのポイントではないでしょうか。 「人々の死亡率」 今まで読んだ漫画の中でも、特に人々の死亡率が高い。 さっきまで普通に話していた人が、次の瞬間にはかみ殺されたり、焼き殺されたり、溺死したり。 いつ、どこで、だれが死ぬのかわからない漫画です。 さまざまな死亡フラグを推測するのは、背徳的な面白さがあります。 BMが原始的な生物であるがゆえ、かみ殺される人々の割合は群を抜いて高い。 「武器」 この漫画は、アノ武器なしには語れない。 そう、火炎放射器だ。 しかし、普通の火炎放射器ではない。 スプレーとライターの即席火炎放射器だ。 BMは火気に弱いので、簡単に掃討することができる。 特に、武器の入手しづらい市街地などでは、この種の武器が非常に重宝する。 また、漫画にも注意書きがあるとおり、実際には絶対マネしてはいけません。 スプレーが破裂したり、ヤケドをする恐れがあります。 「U.S.B.M」 アメリカ産のBMで、その姿・特性は国産BMとはまったく異なる。 国産BMの脚が15本なのに対し、アメリカ産BMは無数の脚を持っている。 脚自体が筋繊維なので、単一触手における筋力は低い。 しかし、それは単一固体が小さい場合においてである。 USBMは、獲物を食した場合、分裂ではなく巨大化する。 巨大化というよりは、成長したというのが正確かもしれない。 筋繊維の大きさと筋力は比例する。 ゆえに巨大化したUSBMの筋力は、人間の手に負えるレベルではなくなる。 他のマンガ・アニメ紹介へ |