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カテゴリ:教育
年末、知り合いの家族と電車の中であった。両親と娘。
娘さんは中学2年生。吹奏楽部で全国大会を目指している。 毎日朝練、夕方ももちろん練習。土日も一日中練習。 年に2~3回しか休みがなく、僕と会った日がそのうちの貴重な1日で、家族とお出かけをした帰りだったらしい。 さらに塾に通っているから、忙しい。 「本当に忙しくって、今日は本当にめずらしい休みなんですよ。」とお母さん。 「塾は大変?」と僕。 「そのわりに、成績はあんまりよくなくって。」とお母さん。 娘さんは苦笑い。 率直に成績を聞いてみたら、率直に応えてくれた。 目指す高校を聞いてみたら、やはり吹奏楽で全国大会常連校の私立を希望していた。 入試を目指すための成績は十分足りていると思ったので、 「じゃ、塾やめちゃったら?」と僕はいった。 「そしたら、助かるわ。」とお母さん。 意外な反応に気をよくした僕は、 「塾に行くことで、与えられる学びに慣れちゃダメだよ。 塾のすごさは、うちの3番目の息子で体験したんだ。 塾無しでは勉強できなくなる子になってしまう可能性がある。 受験のテクニックも学べるし、成績も確かに上がる。 でも、自分の意志で学ぶことができなくなってしまうのが心配。」 僕は、受験勉強と普段の勉強は区別したほうがいいと言っている。 受験勉強は点を取るための勉強と割り切るべし。しかし中学2年生は、定期テストの前を除いて、受験勉強はしなくていい。 普段の勉強は、授業をきっかけに、自分が学びたいことをさらに学んでいく機会にすべき。 これが意志ある学びだ。 これをせずに、塾に行って「与えられた学び」の中に浸かっているのは、本末転倒ではないのか。 日本の子ども達から「意志ある学び」を奪っているのは、大人たちなのではないだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.01.01 03:00:08
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