山崎はどこから手に入れたのか、暁の両腕に手錠をかけるとさらに紐でベッドにくくりつけた。
暁はピクリとも動かずに眠りこけている。山崎は暁の顔をそっと撫でると、眼鏡をはずして唇に顔を寄せた。
「アキラさん」
頬をすり寄せると暁の名をつぶやきながら顔中にキスを落としていく。目の前にいるのが暁であることを確認するかのように、指でパーツごとの輪郭をなぞりうっとりと眺める。それからゆっくりとシャツの中に手を潜り込ませる。両脇をなぞると暁がくすぐったそうに身をよじった。山崎はクスリと笑うと、一気にシャツをまくり上げる。舌を這わせながら身体を上にずり上げて行く。胸を何度か舐め上げると、簡単に立ち上がった。吸い上げ硬くすると、舌先で啄ばんだ。
「ん・・・」
暁の口が半開きになる。山崎は一瞬意識が戻ったかと思い、顔を上げたが、暁の目は閉じられたままだった。それを確認すると、再び目の前の突起を舌で転がし始めた。暁の身体を撫で回しながら、徐々にその手を下ろしていく。一瞬でも離れたくないかのように顔を上半身に埋めたまま、手だけでジーンズのボタンを外していく。
「アキラさん・・・アキラ」
山崎は手の震えを押さえるために長いため息を吐くと、顔を上げてジーンズを下着と一緒に静かに下ろした。
「・・・やっと手に入れた。」
暁の半立ちのモノを山崎は愛しそうに手のひらに包み込むと、ゆっくりと動かした。
「ぅあっ・・・」
暁が腰を浮かせて逃げようとする。山崎は両腕で腰を抑えると、今度は空いている口にそれを含んだ。
「あっ、あ・・・」
暁は唯一自由になる首を左右に振って、襲ってくる快感を抑えようとする。山崎はその表情を満足そうに上目遣いに見上げると、さらに深く咥えた。
「やめ・・・マ、モル」
「・・・マモル?」
山崎は驚いて暁の顔を覗いた。
(ニシハラじゃなくて、マモルさん?)
山崎が混乱していると、暁の携帯がメールの受信を知らせた。
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君が思うほど僕は君のこと好きじゃない・40
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