ネット文芸館　木洩れ日の里

温度計はマイナス5度
寒いよう、寒いよう、寒いよう
あたりはいちめんまっ白け
空気張りつめ　空高い
ピリピリしてる冬景色

山の上からお日さまが
散歩にいこうと　陽を撒いて
きりっとした空気の中　
背筋を伸ばして歩いていく
ざくっざくっと霜柱
つららをポキッと　折ってみる
ちょこちょこ　ちょこちょこ
ひよどり　めじろ　じょうびたき
餌を求めて小鳥たち

おお寒　こ寒　山から北風吹いてきた
霜に覆われ凍った地面
色を失くして薄茶色
みんな縮んで、眠ってる
まだまだみんな眠ってる

春よ来い　早く来い
みよちゃん　おんもで遊びたい

まんさく垣根の曲がり角
北風避けてる陽だまりで
かくれんぼしてた瑠璃色を
みつけた、みつけた
ちいさい春みつけた　
瑠璃色の小さな花の群生、
オオイヌノフグリ

えらいぞ　えらいぞ　えらいぞ
君は綺麗だ　もうすぐ春だ　君が一番綺麗だぞ
寒さに負けない瑠璃色の
こんなに綺麗な花なのに

大犬の陰嚢（犬のきんたま）とは失礼千万
僕はちゃんと、
「瑠璃唐草（るりからくさ）」と呼ぶからね、


作：朽木　一空
　　　

※下記バナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ。
またこのブログ記事が面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。

にほんブログ村