カテゴリ:上海まじめな日記
shanghai-kです。
今日はまじめな日記を書きます。 書くか書くまいか悩んだのですが、思い切って書きます。 本日は友人に会うため、浦西に出かけた。 上海でデモがあると聞いていたので、その帰りにデモがどんな状況なのか見に行った。 安易な行動だと非難されるだろうが、デモが行われている以外の場所は 普段と何一つ変わりがない。 その時はデモなんて大した事はないだろうと楽観視していた。 4月16日 14時頃の出来事。。。 デモが行われている日本領事館に近づくにつれ、道路は込み、人が増えてきている。 領事館付近では道路封鎖され車の通行は禁止されており、 道路上と街頭は中国国旗を持った多くの人が領事館方向へ歩いている。 子供連れの親子も数人いるし、ビデオを撮ったり、写真を撮ったりしている人も数多くいる。 彼らはデモをしているというよりは周りから傍観しているという感じであった。 それらの人達に混じって、領事館に向けもう少し先へと進んでみた。 その途中の人だかりができている日本料理屋を見て愕然とした。 窓ガラスが割られ、煙が立ち昇っている。 そのとなりにある日本のコンビニは張り紙がしてあり、ガラスが割られている。 恐る恐る様子を見に行く。その周りでは写真やビデオを撮っている。 よく見てみると日本製のカメラやビデオを持っている人が多いので、 それらの人達に混じり思い切って写真を撮る。 ---かなり怖かった。手足が震えた。。。 店内を覗いて見ると中もかなり破壊されている。 また更に進むとまた人垣ができている。 そこでは日本車が逆さまになり、その上にはメッセージが書かれたボードが立てられている。(日本製品排斥) 更に先に進むとその先は横一列に並んで警官隊同士が、腕を組み人の行く手を遮っている。 そこで少し様子を見てみると後ろから続々とスローガンが書かれたプラカードを掲げ 口々にそれを叫んだ人達がこちらに来る。 そこから先はさすがに進む勇気はなく、来た道を引き返した。 付近にある他の日本料理屋も、多くの店が同様に窓ガラスが割られ、落書きされている。 また入り口に旗を持った若者が中に入らせないよう立ち塞がっている。 以上が本日僕が見た状況と写真である。 後から振り返り、デモこれほどの状況だとは思ってもいなかった。 元々中国人見られているし、周りの中国人も日本製のカメラで写真を撮っており、 かなり油断していた。 家でBS放送を見てデモを見ていた日本人が怪我をしたと聞き、 もしかしたらそれが自分であった可能性もある。 本当に軽率な行動であったと反省している。 僕が見た感じでは、道路の中央でプラカードを持ち口々に叫んでいるのは 一部の人間(学生らしき若者がほとんど)で多くの人は道端から遠巻きに傍観しているように見えた。 後で近くの大学に通ってい中国人学生に聞くと、仲間達と面白半分でデモを見に行ったと言っていた。 僕が見た限りでのプラカードの内容は ・日本製品排斥(これがほとんど) ・中国を愛する ・釣魚島(尖閣列島)は我が領土 ・常任理事国入り反対 等であった。 ---以降は個人的な意見や感想 今まで新聞やテレビで見た情報と違い、実際にその現場で見るのはとても衝撃的であった。 物が壊され、燃やされ、生卵が投げつけられた跡を見て、非常に悔しかったし、悲しかった。 とても言葉には表せない複雑な心境だった。 果たしてこれがデモなのか??? 明らかに度を越している。 これらの事をして一体何の意味がある??? 日本製品排斥のプラカードを掲げた行進を周りの人達が日本製品のカメラで撮影する。 不思議な光景だ。 日本料理屋の店長は中国人であったと聞く。 きっと彼はまじめに仕事をし、国に対してもきちんと税金を支払っているはずだ。 そんな店を中国人が破壊する。 日本製品の多くは世界の工場と言われている中国で中国人労働者によって作られている。 そこで仕事の機会を与えられ給料を得ている。 また購入者はそれを自分の意思で購入し、その恩恵を受けている。 日本料理店を破壊したり、日本製品排斥して一体何の意味がある? 一体誰が得をして誰が損するのだろうか? どう考えても解せない。。。 中国語で「搬起石頭打自己的脚」という言葉がある。 直訳だと(石をかかげて自分の足に打ち下ろす)というような意味で、 (天に唾する。 自業自得)といった意味合い。 結局 自分で自分の足を打つことにはならないのだろうか? 時にはガス抜きが必要であるが、 ガスが抜けすぎて動かなくなったり、ガスに引火することはないのだろうか? --- 今後中国にいる日本人、日本企業、それと中国人にもこれ以上被害が起こらない事を切に願う。 また日本にいる中国人にも被害が起こって欲しくない。 僕の周りには多くの中国人の友達や同僚がいる。 国籍など関係なく、人間的に彼らがとても好きだ。 彼らとの関係が悪くなって欲しくはない。 また日本と中国の関係がこれ以上悪くなって欲しくもない。 非常に悲しい出来事だ。。。 2004/04/17 追記 元々このblogでは政治的な事など書くつもりはなかったのですが、 意を決して自分の主観で書きました。 問題が大きくなりすぎるようであれば、このページを削除いたします。。。 ---追記 写真追加 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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