カテゴリ:序章
朝8時に自宅マンションの下の階まで
ジジ君の車が迎えに来ていた。 そこには、ババと弟の姿も見られた。 ババと弟は、電車で病院まで行くようだ。 ババが車に酔いそうなくらい、具合が悪かったからだ。 CIRNO「おはよ~」 ババ「おはよう。ごめんね、休みなのに。」 申し訳なさそうなババの表情。 CIRNO「いや、いいよ、べつに。」 最寄駅でババと弟を降ろしてから ジジ君とCIRNOは車で病院へ向かった。 途中、ケータイが鳴って 出てみると弟からだった。 CIRNO「何?どうした??」 弟「いやぁ、ジジとケンカしていないか心配で・・・」 CIRNO「アフォかっ!こんな時にケンカなんかするわけ ないっつーのっ!もうすぐ着くから。」 ・・・どこまで心配症なんだっつーの。 病院に着いて医師のムンテラを聞く。 この前皮膚に出来た粉瘤のようなものの中身は・・・ Dr「病理の結果、良くないモノでした。」 CIRNO「・・・っと言いますと、ただの粉瘤じゃないってこと・・・?」 Dr「そうですね。おそらく、持病の肺か、乳腺から飛んだものじゃないかと・・・ 粉瘤ではなく、充実性の腫瘍でした。腺癌です。 そして、検査の結果、他にも脳・肺・肝臓・胸にしこり・骨に少し・ 胃に何かがあるようです。でも、便潜血は(-)でした。」 CIRNO「・・・」 嫌な予感が的中した。 ここまで聞いて全てを理解したようなものだった。 それは、転移を意味しており・・・ 肺からだとしたら、ステージングで表すと 4期。つまり、末期の癌であることを意味していた。 しかし、CIRNO以外の家族は理解できていないようであった。 無理もないよなぁ、専門用語で話されると シロートには暗号のように聞こえるもんだって・・・ しかも、まさか癌であるとは思ってもいなかったから・・・ しかし、婦人科系(主に子宮とか卵巣とか)の癌は 否定された。前回の細胞診では陰性だったようだ。 次回は免疫染色と画像の結果のムンテラのために 20日にもう一度家族で来てほしいとのことだった。 とりあえず今日は、鎮痛剤のロキソニンでは痛くて 食べられない&眠れないというババのために ボルタレン50mgの坐薬を出して貰うことにした。 でも、どうかなぁ。 転移だろ?? NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)じゃ もう効かないところまで来ているのでは・・・? という不安を抱きながら・・・ このあとババはCTの予約が14時からあるため、 弟と病院に残ることとなった。 CIRNOは娘が学校から帰ってくるため、 じじ君と一緒に車で帰宅をすることになった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月26日 08時44分08秒
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