カテゴリ:花友日記撮る鳥孔雀金鶏蝶
山姥伝説異聞 その1 弁当山と深見池の話し
どわけで 弁当山っちゅう 名前がついたか みんなあは しっとるかな? むかし炭焼きやってた木こりの じっつぁんに 聞いたことがあるんだ 昔といってもわっしがなあ まだ若いころだから丁度80年前ぐらいにはな 弁当山に登るとあっちこっちの山の中から 煙が立ち昇っていてなあ 炭焼きさん が 結構おったんじゃ 春になると 蕨から たらの芽 中には沢筋の たけのこや うわばみ草 と よおけ とって 食べたもんじゃよ。 それにしいたけの菌を楢木やどんぐりまきに植え込んでな 山の中でも結構生活できたんだ。 いまじゃあ ちょっくら ちょいとは 生活できんことに なっちまたがなあ そお そお そいで なあ なんで 弁当山 ちゅう名前がついたか 昔々の北信濃の でえだら ぼっち の話 しっとるかなあ 富士山と八ヶ岳がけんかしたときにな 八ヶ岳が負けたんじゃと そのときにな でえだらぼっちが 八ヶ岳の頭の体裁をととのえてやらにゃかわいそうだなあとのことで、 ふり向いてみると、三河湾に丁度いい島がうかんでおった。 でっけえおにぎり三つかついで その島 担ぎにでかけたわけじゃが 途中で腹減ったもんで 一休みして どっこいしょ と腰掛けたのが 今の風越山でなあ 肩からどっこいしょ と おむすびの包み広げたのが 新野の原っぱでな そこから ひとつずつ おにぎり つかんでは 山の上において ながめながら ほおばったそうじゃ その 山が なんと 今の 弁当山 っちゅうわけだ そおそお そのとき 手がすべってな ついつい おにぎり ころがせて ろん ごろん ところがせてな DOSUUUUN と落ちたところが なんと 深見の池だ もったいねえんで でえだらぼっちは な おにぎり すくいあげて きれえに たべてしまった。 ちょっと ながめると こりやあ わるいことしたなあ そおいって 天竜川すじの砂すくって おにぎりの落ちた箇所をきれえにならしたんだがなあ 人間がすむようになった ある時代に その砂が どどーんと ぬけちゃってな 一夜にして 深見の池になったとゆうことじゃあ (深見池から西のほうを見上げると 一番高いところが 弁当山ですね) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/03/21 12:39:07 AM
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