映画「スタンドアップ」昨夜、友人と3人で「スタンドアップ」を観る。観たい映画の一つではあったが、開演が午後6時ということで、 「そのうちビデオになってからでも・・」と思っていた映画。 仕事をしている友人が誘ってくれたので、喜んで乗った次第。 この映画の原作は「集団訴訟―セクハラと闘った女たち」 で、 約30年前の実話を基にしている。 30年前のアメリカはこんな状況だったのだなと思うと共に、 彼女達のような勇気ある女性たちが立ち上がり闘ってくれたおかげで、 現在の女性の権利もあるのだと思った。 しかし、たかだか30年前のことである。 たとえ制度上は女性の権利の保障は格段にアップされているとしても、 その現実はどんなものであろうかとも思う。 大っぴらにセクハラがしにくくなった分だけ、 陰湿になっていることがあるのではないか。 外国のことはわからないが、 日本の私以上の世代の男性たちなどは、 「セクハラ」と「女性を楽しませる」ことの区別がつかない人も多い。 こちらが笑って誤魔化すしかない状況にあるのにも関わらず、 「うけた」と勘違いしているのではないかと思う人も実際にいる。 あるいは、勘違いしているフリをして悪乗りしている人も・・ いずれにせよ、男性にも、もちろん女性にも 自分のこととして考えながら観て欲しい映画だ。 映画を見た後、遅めの夕食をとりながら 一緒に行った3人で感想を話し合った。 三人三様に、視点が違うことが面白かった。 そして、私たち三人は、登場人物のどのタイプかなという話にもなった。 私はその時、 「仕事を続けるために我慢して、立ち上がらないタイプかな」と答えたのだが、 今は、もしも親しい友人が戦いに挑んでいたら、 ブルブル震えながら、かなり消極的ではあっても、 目をつぶって立ち上がるかもしれないと思っている。 私を信頼してくれて、私が同志になることを頼んできたら、 それを断る勇気も無いだろう。 もしも、一緒に映画を観た二人が苦境に立っていたら、 せめて逃げ出さずにそばにいたいと思っている。 (2006年02月03日) |