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渋谷から愛を込めて・・誰にだ!

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Nov 6, 2005
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カテゴリ:癌との戦い
昨夜は遅くまで両親と話して起きていた。
みんな、自分が悲惨な状態にあるという事を相手に伝えたいばかりで、相手の状況を思いやる事を忘れているという話をさせて貰った。
深い暗闇の中で戦い続けている癌患者に対して、その家族は弱者であってはならない。
患者を救い出してやる、強者で居続けなければならないのだから。
話は、夏ならば空が白み始めていたであろう時間まで続いた。

それなのに・・・
朝早くから、父の呼ぶ声で目覚める事になった。
くも膜下出血の手術から髄膜炎に感染した父には、時間の感覚が乏しい。
目の明暗にも障害が出ている為、昼夜の区別にも苦労をしている。
その為か、自分が何時間寝たか分からないし、寝た時間によって満足が変わる訳でもないようだ。

起こした父は、そのまま庭へ。
庭で雪囲いの準備をするのだという。
囲いの中に収まるように、庭木の一部を移し変える。
ささえを載せる、木枠を作る。

裏庭の隅には囲いを受ける為の柱が積まれている。
高い庭木も囲えるように、その長さは4~5メートルも有るだろうか。
その柱を、汗をかきながら、腕に擦過傷を作りながら家の前の庭まで運んだ。

そうこうしている間に帰京の時間が近付いて来る。
風呂で汗を流し、着替え、急いで昼食を取り、あれやこれや確認の話。。。
結局、部屋で静かにしている兄との会話は、遠慮したまま家を出た。
家族に遠慮の有る兄、それを包み隠す為に、不必要に口数が多くなったり、急に全てを拒んだりして来た兄。
少なくとも、接点を持たなければ衝突は起きない。
今日は折角の日、心穏やかなままで立ち去る事にした。

自分には自分の、長く厄介な仕事が待っている。。。。

夕方、病院に戻った兄の口から、もっと自宅に居たかったという言葉が出た。
夜に両親と話した内容、穏やかなまま挨拶をせずに帰った事、聞いている間に兄の目から涙が毀れたという。
接点は出来るだけ減らしたが、気持ちは逆に伝わったのかも知れない。
ここから、家族がまた一つに固まって行ってくれれば良い。
沢山の確執は、相手の心を思いやる事で溶かして行けば良いのだと思う。





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Last updated  Nov 11, 2005 03:13:14 PM
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Comments

一人@ Re:蓮の花のリレー seimamaさん、こんばんは。 見付かっちゃ…
seimama5682@ ありがとうございます♪ みっけ~! 随分早くからリレーに参加し…
一人@ Re:蓮の花のリレー カルボさんも頑張って! 神経の痛みって、…
カルボナーラ458@ Re:蓮の花のリレー(12/12) 久しぶりの更新ですね^^ 待ってました…
一人@ Re:蓮の花のリレー ニコさん、どうもです。 PCが生き返った…

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