肌断食について思うこと
みなさま、こんにちは。今年は暖冬だそうで、まだ秋の装いですごしています。草木染のダッフルコートを買ったのですが、当分出番がなさそうです。エルニーニョだそうで、暖かいのはいいのですが、急に大雪が降ることもあるのでそこがちょっと心配です。庭の畑では小松菜、大根、ルッコラ、サンチュ、キャベツがいい感じに育っています。今年は光合成細菌とか、微生物たちをいろいろ入れたので、そのおかげかなーと思います。無肥料なので、ある程度大きく伸びた葉っぱも、全然苦くないので、全部サラダで食べられるんですよ。サラダ大好き鬼家としては、まるでサラダ畑みたいな状態で、取っても取ってもなくならない感じで嬉しいです!さてお知らせをいくつか。来週の月曜日から、木曜までラジオに出演します。J-WAVE 「ACOUSTIC COUNTY」内の「emmi ORGANIC CONCIERG」という番組です。「GOOD QUALITY OF LIFEのヒントを探る」をテーマにナチュラルなライフスタイルを送るゲストを迎え、暮らしの中で「大切にしていること」「人とのつながり」「自然とのつながり」などを伺う番組。放送は、11月16日(月)、17日(火)、18日(水)、19日(木)の14:15~14:20。収録はすでに終わりました。いろいろなことをお話ししましたので、良かったら聞いてみてください!聞き逃した方も、後日このサイトで放送内容が聴いていただけるようです。http://emmi.jp/radio/このラジオ番組は雑誌switchとも連携しているので、switchにもカラー1ページで出ることに!こちらは、カイロプラクティックの施術院を取材して頂きました。また出る号を告知させていただきますね。もう1つは、道端ジェシカさんがセレクトする「だいじょうぶなもの」というWEBの特集で、「食」というカテゴリーで大丈夫だと思えるものは「amritara foods」だと、選んでいただいたようです!「可能な限り国産にこだわり、独自の厳しい基準をクリアした物しか提供しない姿勢には、どの商品を選んでも『だいじょうぶ』だと思える安心感があります。もちろん、味も美味しいので一石二鳥。」というコメントを寄せて下さっています。あまりにも感激です(*'▽')http://www.takakura.co.jp/daijyoubu/michibata.htmlちなみにフーズを昨年の11月から始めたことが関連しているのか、入社以来の栄養学研修が良いのかは分かりませんが、ただいまうちの会社は妊婦さんがものすごく多くて、なんと6人です。27人くらいのうちの6人なんですから、すごい比率かと思われます。産休に入っている方が3人いて、そのうち2人がこないだ無事産まれまして、来月、再来月と、もうここからは毎月誰かの予定日です。育休中の方も1名いるのと、男性スタッフの奥さんも2人妊娠しているので、合計9人ですかね。ちょっとすごくないですか?とにかく、ものすごくおめでたいことになっています♪さて、アン鬼10周年記念プレゼントに今回も600件ほどのご応募を頂きまして、すごく嬉しかったです。応募フォームにご質問項目を作ったところ、質問を書いてくださっていた方も多かったです。その中に、わりと多かった質問が「肌断食についてどう思いますか?」というもの。かなり昔から北里研究所で提唱されている方法なのですが、それを最近になって「肌断食」と名付けて本を出された方がいたのがインパクトがあったんでしょうね。こういった本を読むと、合成界面活性剤や防腐剤がたっぷりの化粧品を使うと、肌のバリアが破壊され、肌の善玉菌が少なくなり、使えば使うほど逆に肌を傷めているというようなことが書いてあります。私の主張と同じなので、なんの異議もありません。書いてあることにおおむね賛成なのですが、元々提唱されている方が美容形成外科の方なので、レーザーやボトックス、ヒアルロン酸やコラーゲン注射をやけに推してくるという点にはちょっとうんざりしてしまいます。スキンケアとしてワセリンだけを推薦していのも、はなはだ疑問です。酸化しにくく、刺激が少ないものを他に知らないのかなとも思います。石鹸より脱脂しにくいクレンジングや洗顔料だってあるのになぁとも思います。ただ、一般的なコスメを使用している人が、全部やめて肌断食すると、それだけで肌の調子が良くなるという例は、すごくあるだろうなと思います。肌は合界や防腐剤、化学物質から解放されて、きっと以前よりだんだんと良くなるはずです。でも、そのまま素顔ですごすだけで、本当に生涯美しい肌でビューティーエイジングでいけるのかというと、私はそうではないと思います。だからこそ、肌断食を提唱している先生も、レーザーやボトックス、注射、ケミカルピーリングを薦めているのでしょう。ずいぶん極端な主張だと思います。素顔で歩いている沖縄のおばあの刻まれたシワは素敵ではありますが、同時に紫外線の害をあらわしてもいます。化粧品の文化がなかった時代のアフリカですら、強い紫外線や乾燥から肌を守るために、伝統的にシアバターが使われてきました。クレイを顔に塗って紫外線を防ぐ部族もいます。モロッコのサハラ砂漠のベルベル人たちも、肌の乾燥や紫外線から身を守るために古来よりアルガンツリーのオイルを全身に使用してきました。オイルを塗ってよけいに肌が乾燥するなら、とっくに淘汰されて、そんな習慣は消えてなくなっているはずです。また、植物の持つカロテノイドやポリフェノールを肌にまとうと、抗酸化作用や抗炎症作用が働くことも分かっています。例えばカロテノイドのアスタキサンチンですが、わずか0.03%溶液を1日2回、18週間塗布してUVBを週5回照射した実験で、何も塗らなかった時よりシワや弾力に優位差が出ています。沖縄でうっかり太ももを真っ赤に日焼けしてしまった後、ビルベリーエキスとラズベリーオイルのサンスクリーンをあとから塗ったら、赤みが消えて黒くもなりませんでした。こういう植物の力というのは、確実にあるのを実感しています。こんな素晴らしい植物の力がすぐそこにあるというのに、どうして無理して肌を過剰に無防備にし続ける必要があるのかなと思います。私が思う化粧品の役割です。1、良質なオイルやうるおい物質で乾燥を防ぎ、バリア機能をアップさせるため2、埃や汗、酸化した皮脂、メイクなどの日々の皮膚の汚れを洗顔で落とすため3、空調や外気による乾燥や大気汚染、メイク用品から肌を保護するため4、紫外線の害から肌を守るため5、植物の抗酸化物質などの力を借りて、酸化や活性酸素を防ぎ、肌の自然治癒力を高めるため6、時々優しくマッサージすることで血液やリンパ液の循環をよくし、コラーゲンの生成を高めるため7、メイクして自分の顔を美しく装うことで、自分の美しさを最大限に引き出すため肌バリアをこわすようなものを使ったり、防腐剤が多いもので肌の微生物をおびやかしたりするのは確かに良くないです。これが現代の化粧品の大きな問題点なのは間違いないと思います。顔を洗いすぎたり、ごしごしこすりすぎたり、お手入れしすぎて古い角質が剥がれにくいといういう事態も避けなければいけません。でも、そういうことをやめた上で、肌の助けになることを適切にケアしてあげることは、長期的に考えると、私は肌断食を続けるより、きれいな肌でいれると思っています。春夏と秋冬を同じケアにせず、自分のホルモンバランスに関連する肌の調子をちゃんと感じ取って。紫外線の強い時間帯に外出する時と、1日中家にいる時も同じではないはず。皮脂腺の数が2倍もあるTゾーンは、顔の中では別肌と考えることなど。もちろん、きれいな肌を作る根本は、毎日の食事です。そして腸内細菌も重要。例えば目尻のシワを予防するエクオールという栄養素は特定の腸内細菌がいないと生み出すことが出来ません。また、骨が衰えて薄くなっても、骨についている皮膚はたるんだり窪んだりするので、美しく丈夫な骨をキープすることも大切です。これについては、また今度じっくり書きたいと思います。いらないものは肌断食し、ほしいものだけチャージ!これが鬼流スキンケア!ただいま、私の会社でスタッフを募集しています。ぜひご応募くださいませ!http://www.amritara.com/jobs.html