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カテゴリ:アンチエイジングの敵
さて、前回の続きです。
けれど日本では、今はまだ、そんなに深刻な事態ではありません。 輸入が許可されているGM植物も大豆、菜種、とうもろこし、甜菜、じゃがいも、アルファルファ、パパイヤ、綿です。 この中でとうもろこしと大豆と菜種が一番すごい量が口に入っています。 でも、みなさんスーパーで「遺伝子組み換えでない」という表示のものをよく見るでしょ? あれは別に表示義務ないんですよ。ないけど95%遺伝子組み換えでないなら、ああいう風に表示してもいいことになっているんです。 本当は「遺伝子組み換え」であるという表示義務があるだけです。 さて、例えばどんなものに表示義務があるでしょう。 豆腐、油揚げ、おから、湯葉、高野豆腐、納豆、味噌、きな粉など豆類とこれを主原料にする加工品、コーンスナック、コーンスターチ、ポップコーン、冷凍とうもろこし、とうもろこし缶詰ととうもろこしを主原料にする加工品、ポテトスナック菓子、乾燥、冷凍ばれいしょ(じゃがいも)、馬鈴薯粉、ばれいしょを主原料にした加工品、アルファルファを主原料にするもの、甜菜を主原料にするもの でも、こういう食品を見て、(遺伝子組み換え)という表示のもの、見たことあります? もしかしたらどこかには存在するのかもしれませんが、少なくとも私は見たことないです。 なんでないか?それは、そんな表示があるとほとんど誰も買わないからです。 だから、こうした表示しなきゃならないものに関しては、遺伝子組み替えでないものを使うんです。 でもおかしいですよね?大豆の自給率は6%ですよ?とうもろこしは1%未満です。 日本はアメリカから大量にこの2つを輸入していますが、アメリカのとうもろこしの85%、大豆なんか91%がGMです。 ではこれら、大量に輸入されているGM作物は、どこに行っちゃったんでしょう? ほとんどが油!大豆油、コーン油、菜種油、キャノーラ油、そして油が含まれるマヨネーズ、マーガリン、ショートニング(クッキーやパンに入ってます)、そしてガムシロップ、醤油ですよ。 そう、油や醤油、酒、食品添加物など、たんぱく質が残らないものには表示義務がないんです。 それよりもっと、目に見えない所で、たくさん使われているものがあります。何か分かりますか? 遺伝子組み換えのダイズ粕、トウモロコシ、ナタネ粕、綿実粕は、 何を隠そう、日本の家畜飼料として大量に消費されているのです。 これはたんぱく質もDNAも残っているから、動物の体に取り込まれて、そして人間へ例のマイクロRNAが移行することもあるかもしれませんね。 欧州では餌にGM作物を使わない肉や乳製品が販売される動きが広がっています。 さて、文字ばかりが続きますので、ちょっと小休止。 遺伝子組み換えでない鹿北製油の国産有機菜種油を。 私がプロデュースするオーガニックのお菓子ブランドにも鹿北さんの菜種油を使用しています。 もう1つおススメなのは、この納豆!↓ 熊本県で無農薬で育てられている、ミサヲおばあちゃんという人が畑で偶然見つけたとされる幻の地大豆を使った納豆です。 肥料も、化学肥料や動物堆肥を使わず、米ぬかと納豆菌で発酵させて作ったボカシを使用しているだけだそうです。 この大豆は糖分がおおく、納豆菌の繁殖も良い、納豆になるべくして生まれた大豆なんですって。 ほんっとおいしくって、私はヤミツキです。 ごぼう茶といい、この熊本県菊池村の農家グループさんの作る作物はほんとすばらしくて、今注目しています。 農園納豆 さて、続きです。 でも、それでもね、今の日本はまだこれでも守られています。 表示義務があるから、油や醤油を除けば、よく見たらちゃんと分かります。 表示義務があるから、企業も頑張って組み換えでないものを使います。 でも、アメリカでは遺伝子組み換えの表示義務がありません。 GM作物をもっと売りたいアメリカにとっては、日本のこの表示制度は目の上のたんこぶです。 TPPに加盟すると、この表示制度がなくなる可能性があるということで問題になっています。 経団連の会長が、かなり強引にTPP加入を求めているんですが、この方が会長をしている会社は、遺伝子組み換えの最大手のM社と業務提携をしているんですね。 なるほどー、だからかと、すっきりしました。 ↓この田中康夫さんの代表質問、そのことにも切り込んでいて、聞いててすごいスッキリ! 田中康夫議員の代表質問 ところで、米国食品医薬品局(FDA)が、ついに遺伝子組み換えされた「鮭」を許可しようとしてるんですって! 動物としては市場に出回るのは初めてみたいですよ。 年中成長ホルモンを分泌するように遺伝子組み換えされているので、成長速度が通常の倍なんですって。 これ食べて、またこのマイクロRNAが私たちの体に入り込むと、何が起こるのだろう。 TPPに加入したら、こんな鮭も入ってくるかも? TPPには私はもちろん反対。 ただ、「遺伝子組み換え」表示は義務だけど、「遺伝子組み替えでない」という表示は義務ではないので、この表示制度がなくなろうとも、消費者の意識が高くさえあれば、企業はやはり「遺伝子組み替えでない」と表示できるように、頑張り続けるのかもしれないです。 少なくとも私は、化粧品に使用する大豆由来のビタミンEや大豆レシチンですら遺伝子組み換えでないものを探します。 ほんと、びっくりするほどないんですよ。特にビタミンEはほとんどが合成。 天然では日本で出回っているものは、遺伝子組み換え不分別のものばかりです。 それでも必死で探せばあるんですよ。 ただ、これを書いている途中で、シードセイバー関係の方から、いよいよアメリカで自家採種(自分で作物から種取りする)が禁止される法案が通りそうで、日本も追従するだろうという情報が入ってきました。 消毒をしていない種取出来る固定種を、種屋が販売することも出来なくなるかもしれないそうです。 真偽のほどは分からないけど、目の前が暗くなりました。 この春から畑を整備して、自家採種で本物の野菜をまた作ろう!と意気込んでいたのですが、、、 命の源である「種」を商品として、大企業に牛耳られること。 このことの本当の怖さを、多分多くの方はあまり分かっていないと思います。 まだ、私たち次第で未来は変えられます。 出来ることなら「声」を上げていきましょう!! ↓1クリック応援して下さると嬉しいです! ブログ村人気ランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012年02月18日 10時42分41秒
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