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カテゴリ:安全できれいになる化粧品
みなさん、こんにちは。
お久しぶりです。 時間が過ぎゆくのがものすごく早いです。 ここしばらく講演会やセミナー、書き物が多くてなかなか更新できませんでした。 商品開発も、今は化粧品とサプリメントだけでなく食品もやっているので、いろんなところに飛び回ったり取材したりしていまして。 なおかつ、カイロプラクティックの施術院はあいかわらず週3でやっています。 めまぐるしい毎日で、あっという間に時がすぎていって。 気が付いてみると、ぼちぼち畑も秋の種まきの季節じゃないですか!! 畑の土が、ずいぶん良くなってきたので、この秋はいろいろ植えまくります! イチゴの苗とかも植えちゃいますよ!! 稲刈りもいよいよ再来週です。 今年はササニシキだから、いちだんと楽しみです♪ さて、開発しているコスメのことをちょっと書いてみたいと思います。 ずっとリップクリームを開発していましたが、ようやくそれが完成に近づいてきました。 12月には出せるのかなーと思います。 これでーす! いろいろ考えたあげく、2種類出すことにしました。 色付きリップ?と思われましたか? 実は違うのです。 唇に塗るとほとんど発色はしません。 もちろん、ごくうっすらとは発色するので、唇の色が良くなったような血色の良い感じにはなります。 でも、どちらの色も男の方が使っても問題ないくらいの発色です。 ではこの色は何のためについているかというと、これが植物の持つ力「フィトカラー」なのです。 植物は人間や動物と違って、紫外線や乾燥を感じても移動して逃げることが出来ません。 そこで、外敵から身を守る抗酸化成分や抗炎症成分を体内で作り出します。 その中の1つが、植物の持つ色「フィトカラ―」です。 オレンジの方は、紫外線があたった時に発生する一重項酸素に対して、かなりの抗酸化力を発揮するフィトカラー。 ピンクの方は、抗炎症作用、創傷治癒作用があるフィトカラーです。 それだけじゃなくて、使用するオイルの質にとことんこだわってみました。 オレンジの方はメインのオイルをアプリコットカーネルオイルにしました。 楊貴妃が愛用していたと言われるアンズの種子を搾ったオイルで、唇や皮膚を柔らかくし、皮脂膜のない唇のバリアを強くします。 アプリコットオイルは酸化しにくいオレイン酸がメインですが、乾燥を防ぐリノール酸、皮脂を補うステアリン酸、赤ちゃんの肌に多いパルミトレイン酸も含まれているので、美肌にとても良いのです。 香りは愛媛県の有機農法の甘夏の香りにしました。 ピンクの方はメインにプルーンの種を搾ったオイルを使いましたので、精油を入れなくてもプルーンのいい香りです。 プルーンオイルもオレイン酸がメインで酸化しにくく、リノール酸が唇や皮膚を柔らかくします。 実はカサカサした乾燥唇の保湿にとても良いオイルで、豊富なビタミンEが血行も良くしてくれます。 唇には他の皮膚と違って皮脂腺がないので皮脂膜もなく、うぶ毛もなく、角質層もものすごく薄いです。 だから構造上、他の皮膚より乾燥しやすい部位です。 あまりにも薄いから毛細血管が透けて、唇は赤く見るんです。 皮膚を保護するバリアがほとんどない上に、最後の守り神のメラニン色素もほぼありません。 皮脂膜もない、角質は薄い、メラニンも少ないということは・・・・・ 要するに紫外線の影響をもろに受けてしまうのです。 メラニンがほぼないから黒くはなりませんが、唇は日焼けすると乾燥し、ひび割れたり腫れたりします。 それがひどくなると、少ないメラニンが色素沈着して唇の色がくすんでいくのです。 皮脂膜がなく乾燥しやすいこと、そして紫外線に弱いことを思うと、 唇は無防備にしているより、良質なリップクリームで保護してあげたほうが良いと考えています。 ところで、唇にはバリアがないということは、経皮吸収もしやすいということです。 なおかつ、口に塗るものは食べ物と一緒に体内にも入ります。 食用として許可されている合成着色料は12種類ですが、 口紅用として許可されている合成着色料は58種類もあります。 引き算すると、46種類は口の中には入らない方がよいものです。 本当は食用の12種類もあやしいと思っています。 食用で許可されている赤色2号は、アメリカでは発がん性があるとして使用禁止だし、赤色102号は「実験の結果、死産や妊娠率の低下など遺伝上悪影響がある」とソ連の学者が指摘しています。 昔は食用は24種類も許可されていたのに、次々と発がん性が指摘されて現在の12種類になりましたが、他が本当に大丈夫なのかと心配になってきます。 唇につけるものには、特に注意していきたいと思っています。 他にも開発しているのがいろいろあります。 10月に新たなドリンクシリーズがスタートするのですが、ずっと探していた飲用として優れたダマスクローズが見つかりました。 イランのカシャーン地方で農薬や化学肥料を使わずに、約5000年前から栽培されているダマスクローズです。 ダマスクローズの名前の由来が、ダマスカスであることから分かるように、紀元前からペルシャ人によって広く栽培されていました。 ダマスクローズで有名なブルガリアには、ダマスカスから運ばれたようで、実はこのイランのカシャーンがダマスクローズの発祥の地ではないかと言われています。 ダマスクローズは2万種類以上あるバラの中で、最も素晴らしい香りと賞され、バラの女王とも呼ばれており、含まれる精油成分のゲラニオールは、リラックス作用のほか、女性特有の症状を緩和するとも言われ、ネロールという成分もホルモンバランスを整え、お肌のハリも良くすると言われています。 カシャーンは、標高2500mに位置し、昼夜の温度差が激しく、冬が長く乾燥している地域で、気候的にバラの害虫、病気が発生しにくい環境のため、農薬が使われたことが一度もありません。 通常のローズ精油は黄色ですが、ここのダマスクローズの精油は、エネルギーの高さを象徴する美しいグリーン色をしています。 この色をしているのは一番標高が高い、この周辺のバラの精油だけだそうです。 私のコスメを作ってくれている札幌のハーバリストさんが、毎年イランに行って品質を吟味して買い付けてきてくれるのですが、この精油の香りは本当に類を見ないほど素晴らしいので、うちの多くのローズシリーズのコスメに使っています。 ここのダマスクローズを、ハーブティーとしても商品化したいなーとずっと思っていたのですが、ついに念願が叶いそうです! 精油を採取するためのバラとハーブティー用のバラは別々に育てられますが、栽培方法は同じです。 ハーブティー用としては、花が咲く前の蕾を早朝に採取し、約1か月かかって自然乾燥させます。 ほんのり甘みのある高貴な味わいで、うっとりです♪ もう1つ感動したことは、すごいラベンダー精油が完成したこと! こちらは北海道の旭川で、10年無農薬で育てられているラベンダーです。 元々素晴らしい香りなのですが、その香りの抽出の仕方が違います。 通常は100℃くらいの高温で水蒸気蒸留しますが、蒸留器の中の酸素を取り除いて、真空状態にしたので30~35℃の低温で蒸留できたのです。 普通、水蒸気蒸留法で取られたラベンダー精油は透明か黄色ですが、わずか35℃で取り出したこの精油の色は、このように美しいグリーン色をしていました。 色でもわかるようにこのラベンダー精油は大変エネルギーが高く、幾重にも深みがある、心に沁みわたるような香りです。 実は、驚くのは色だけではなかったのです。 精油の中の成分である「酢酸リナリル」と「リナロール」は、ラベンダーのリラックス作用の源です。 これらの成分には、鎮静、鎮痛、抗炎症作用があります。 ラベンダー精油中に酢酸リナリルを35%以上含むものを、真正ラベンダーと呼んで区別しています。 ところがこのラベンダーは、分析してみると、なんと酢酸リナリルが61.7%、リナロールが19.5%で、両成分合わせて80%以上含んでいました。 こんなラベンダー精油は、世界中探してもまず存在しないとのことです。 加熱されていないことや真空で蒸留しているため、成分の分解や酸化が最小限に抑えられ、このような驚きの数値となったのだと言うことです。 この精油をハーバリストさんから少々頂いて、こないだからうちの施術院の椎骨の矯正前のオイルマッサージに使用しているのですが、トリートメントを受けたあとの、みなさんのリラックス具合がすごいです! みんな別人のようにすっきりして帰られます。 もう、顔色が違います。 いやー、この精油はすごいわ! あまりにも希少なので、なかなか定番のコスメには使えないと思いますが、今年の天然香水はこの精油単独で作ってもらおうかと思っています。 植物が持つ力、フィトエナジー そしてフィトカラーって本当にすごい!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015年09月14日 09時41分51秒
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