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September 11, 2005 楽天プロフィール Add to Google XML

『恐竜と共に滅びた文明』(浅川嘉富・徳間書店)<前編> お勧めの本(46044)」
[ 読書日記 ]    

恐竜と共に滅びた文明『恐竜と共に滅びた文明』

本書の内容については、今の「進化論」「斉一論」などを根底から揺さぶる問題とも関わってくるために、前回も述べましたように、「常識」からしたら、かなり逸脱した内容です。

ですので、違和感、嫌悪感を抱かれる方もいらっしゃると思います。
これはいたし方のないことで、「常識」で言えば、むしろ、そのほうが、大多数の意見なのかもしれません。

ただし、「常識」が真実かと言えば、「常識」が正しいこともあれば、そうでないこともあります。
「常識」≠「真実」だと思います。
「常識」を鵜呑みにすることなく、「オカルト」的なことに偏ることなく、「科学」を否定することなく、科学の視点をもしっかりと持ち合わせて、いろいろな事柄を見ていくことが、大切だと、自分では感じています。

中世では、「天動説」が真実であると、誰もが疑うことなく受け入れてきましたが、はじめは見向きもされなかった「地動説」が、今現在は、正しいとされています。

その時代に「地動説」が真実などと言えば、有無を言わさず、ガリレオのように迫害されました。


いずれにしても、そうやって科学は進歩してきました。


今の「常識」にまったくそぐわないことが、もし発見されたとしたら、それをありえないことと見ることもできますし、逆に、なぜ常識にそぐわないのだろうか?と疑問を持って見ていくこともできます。

本書で述べられていることも、はっきり言って、常識では、絶対にありえないこと、あってはならないことです。

恐竜と人間の共存が描かれた石「イカ(ICA)の石」、別名「線刻石」、「カブレラ・ストーン」とは、いったいどういう石なのか?

本物なのか?
偽造されたものなのか?

そのあたりから、今回は本書を参考に、迫ってみたいと思います。


★地表へと押し出されたイカの石★

1960年代初めに、イカの石は発見されます。

その発見された経緯というのも、たまたま、地表へ姿を現したと言ったほうがいいのかもしれません。

まず、イカの町は、地上絵で有名なナスカ平原から、北へ200kmのところにある「オクカヘ砂漠」の中央に位置すると言います。

いわば、砂漠地帯であり、その中のオアシス周辺に広がっているのが、イカの街です。
いくつかの川が流れているものの、もちろん砂漠を潤すことはありません。

「ところが1961年、アンデス地方に降った数十年ぶりの集中豪雨によって、イカ川が氾濫。
大奔流は周辺の厚く積もった砂を海へと押し流し、地中深くに埋められていた大量の石が、地表へと押し出されたのである。」

こうして、たまたま起こった集中豪雨により、地中深くに埋もれていた「イカの石」が、世に始めて姿を現すことになります。

ここには、人為的、作為的な要素はまったくありません。

つまり、イカの石は、はじめから地中深くに埋まっていた可能性が高いということが分かります。

仮に万が一、何者かの意図を持った存在なり集団が、イカの石を偽造して、地中深くに埋めたとしたら、こんな砂漠の地中深くに埋めるでしょうか。

集中豪雨でたまたま地表へと押し出されたから、よかったものの、ずっと地中深く埋もれたままであった可能性のほうが、大きかったように思います。

せっかく苦労して埋めたのに、出てこないでは、あまり埋めた意味がないように思います。(埋めた集団がいたと仮定しての話ですが)


★1万個以上に及ぶ大量のイカの石★

この珍しい石に目をつけたのが、この地方に住むインディオたち。
彼らは、拾い集めた石を金持ちや好事家に売るようになります。

こうして石は、医学会の重鎮ハビエル・カブレラの目に留まることになります。
彼は後、1万個以上に及ぶイカの石を収集し、カブレラ博物館にそれらの石を展示、イカの石の存在を世間に知らしめます。

カブレラ博士は、石に刻まれた魚が、神話に出てくる動物に気づいたのが、きっかけで、石について、調べるようになります。
見たところ、白亜紀に絶滅したはずの「魚竜」とそっくりの姿が彫りこまれています。

インディオたちは、お金になるので、「イカの石」を次々博士のもとへ持ってきます。
博士は、この石がはるか昔に彫られたものではなく、彼らインディオがお金目当てに、彫った可能性もあると考えました。
イカの石の真贋についても、確かめる必要がありました。

しかし、以下の文章から、イカの石の真贋についても、ほぼはっきりと白黒がついてきました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「それらの石を丹念に調べるうちに、そこには、恐竜やトクソドン、メガクイロプテロスなどの絶滅動物だけでなく、望遠鏡らしき装置を使って天体を観測している人間の姿や、体様に囲まれた8つの大陸を表したと思われる世界地図、それに、心臓手術などの高度な外科手術を施している絵までもが、描かれていることが分かってきた。

この付近の農民は、読み書きすら満足にできないインディオたちである。
身近にある動植物ならともかく、恐竜や三葉虫の絵など見たこともない彼らが、その姿をこれほど詳細に描けるだろうか。
ましてや、心臓手術の様子など彼らには想像すらできないはずだ。

また、中には直径が1mを超える巨大な線刻石もある。
こうしたものに、構想通りの詳細な描写を掘り込むのは、容易ではない。
完成させるのに数ヶ月もかかりそうな細かい図案もあることを考えると、これほど大量の線刻石を作るには、3年でも足りないだろう。

もうひとつ、これらの石を偽物とするには、致命的な問題がある。
高度な医療現場の様子や詳細な恐竜の生態図などが、専門知識や資料を持っていない農民の手だけで作れるものではないことは先述したとおりである。

だとすると、恐竜や天体観測、医学の分野などに専門知識がある絵図面書きと、掘り師たちのプロジェクトチームが存在していたことになる。

もし、それだけ大掛かりな組織があるなら、砂漠に囲まれた田舎町のことだから、すぐに隣人や行政当局の目に触れてしまう。
人目につかずに、1万個もの石を、長期にわたって彫り続けるのは、不可能に近い。

第1、そんなことをして何の得になるというのか。
金目当てなら割のあわない仕事だし、遊び心にしては念が入りすぎている。
調べれば調べるほど、博士の頭から「偽作説」は消えていった。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


★イカの石は少なくとも1万2千年前の遺物だった★

さらに、このイカの石が発見された場所というのは、「プレ・インカの墓」からだということです。

このことが何を意味するかといえば、プレ・インカ文明とは、今から1500~2000年前の文明であるということです。

しかし、彼らが作ったというより、彼らの時代、すでにこの石はあったものと思われます。
彼らも何の石かよく分からなかったものの、神聖な石として、宗教的儀式に用いたり、埋葬品にしたりしたのではないか、と考えられています。

さらに、驚くべきことが分かります。

1967年になり、イカの石の年代測定が、行われます。
ペルー工科大学の分析によると、石の表面を覆う酸化層を分析した結果、石が刻まれたのは「1万2千年前以前」だということが明らかになりました。

その後カブレラ博士自身も、石の年代測定を、複数のところに依頼して、慎重に調べています。

その結果が送られてきました。

「線刻表面を覆っている酸化層を分析した結果、イカの石の線刻文様は少なくとも1万2千年前のものと思われる。
それよりもずっと古いものである可能性も否定できないが、現在使用しうる分析方法ではそれを証明することは不可能である。」と。

つまり、ペルー工科大学の分析と、ほぼ一緒の鑑定結果が出ました。
ただ、これも、絶対とは言い切れません。

少なくとも、石が刻まれたのが、ここ百年2百年前のことではないことは確かでしょう。

イカの石が、仮に1万2千年前に刻まれたと、鑑定されたということは、たとえば、現代の創造論者が、「創造論」をでっち上げるために、石を刻んで、埋めたという可能性は、なくなります。

まさか、遥か古代の人々が、「創造論」をでっち上げるために刻んだとは思えません。

となると、1万2千年前(仮定)の人々が、まったくの想像で、恐竜などの姿を刻んだか、実際に目にして刻んだかのどちらかになります。

しかし、実際に写真を見れば明白なように、想像で刻むには、あまりにリアルで、克明です。
果たして想像で、ここまで刻めるのかどうか…。
しかも、1万個以上も…。
かなりの長期にわたって刻まれたにしても、すごいことです。


★「常識」の力★

鑑定結果では、1万2千年前に刻まれたものとされます。
しかし…現実は…。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「学者たちの反応は両極だった。大きな愕きとともに新発見を肯定的に受け止め、ペルーの先史文明を位置から研究しなおすべきだと主張する人々と、即座に否定し、こんな途方もないホラ話など、まじめに論じる必要すらないと息巻く学者の2つのグループに分かれたのである。

この種の話の行き着く先は、世界中どこでも同じらしく、ペルーにおいても、圧倒的な多数派を占めた後者の意見が、先進的な学者の意見を退けた。

カブレラ博士や他の研究者たちが持っている石はすべて、過去の遺物に見せかけた「偽者」に過ぎないと結論づけたのである。

体制派の学者が、主張する偽作説の根拠はいたって単純だ。

「人間が恐竜と共存などするはずがない。その問題は地質学的見地から、すでに決着がついているではないか。それゆえ、石の調査など無用だ。」というのである。

彼らの論理の前には、ペルー工科大学やボン大学の鑑定結果も、プレ・インカ時代から線刻石が存在したという明らかな事実も、一切意味をなさない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「体制派」、「常識」、「アカデミズム」は、やはり、どこでも力を持っている、ということを如実に表しているような気がします。

イカの石は、さまざまな疑問を今なお人々に投げかけています。



Last updated  September 13, 2005 01:42:49
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Re:『恐竜と共に滅びた文明』(浅川嘉富・徳間書店)<前編>(09/11)   けんたま6626さん


Re[1]:『恐竜と共に滅びた文明』(浅川嘉富・徳間書店)<前編>(09/11)   ことは1972さん


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