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ことりんのスマイル

ことりんのスマイル

母として不覚・・・。

「母として不覚・・・。」



大部屋が丸ごと隔離になったので、面会はマスク着用です。
でも、隔離とは言っても4人部屋である大部屋には現在、琴音ともう一人だけ。
2人外泊に出てしまっていてベッドが空いているので、事実上2人部屋です。

ことりんもその子も、鼻水や咳・痰だけで、本人的にはゴキゲンがいいので、そんなに隔離っぽい感じではありませんでした。
子供の機嫌が悪いと「風邪!」って実感があるのですが、ゴキゲンちゃんだった為あんまり私は気にしていなくて、ちょっと気の緩みがあったようです。

12月20日の午前中、私は面会に行く準備をする前に、地元のスーパーやマツキヨに行って買い物をしていました。
すると、なんかからだの調子がおかしい。
だるいし、喉が痛いような気がします。

買い物を済ませて実家に帰ると(この当時、少し前から、私は訳あって主人と別居し、ほとんど実家で生活しています。)、熱を測ってみました。

「38℃」超えてました・・・。
不覚です。
どうやら、琴音の風邪が移ってしまったようです。
ミイラ取りがミイラになる、というか、「風邪なんて気合でひかない!」と心に決めていたのに、琴音を産んでから熱なんかほとんど出した事なかったのに、こんな時に限って・・・。

風邪など、体調の悪い人は面会が出来ません。
化学療法で患児はみんな易感染症な状態で、ちょっとした事が大事になってしまう可能性が多々あるからです。
風邪を隠して病棟に入る事が出来たって、それは他の子供たちに迷惑をかけてしまう・・・。

面会できないという事は分かっていながらも、一応病棟にTELをしてみました。
案の定、
「お母さんだってきっと疲れてるんだよ~!ことママ、今日は1日ゆっくり休んで~。」
と、看護婦さんに言われました。
仕方ない、これは私の自己管理の責任だから。

そうは言っても、誰も面会に行けないと琴音はベッドから出る事も出来ないし、なにより寂しいだろうし、それじゃあまりにもかわいそうなので、仕事が休みで家にいる実母に、これ幸いと、代わりに面会に行ってくれるように頼みました。
母は、そうでなくても仕事が休みの日は必ず琴音の面会に来ていたので、この日も、もちろん行くつもりだったのでしょうが、悪いけど面会時間の最初から琴音が寝るまでいてもらえるように、とお願いしました。

「分かったから、あんたは寝てろ。」と促され、私は2Fで眠る事にしました。
食欲もなくて、お茶しか喉を通らず、最悪のコンディションです。
これは眠ってしまった方がいい、と思い、一度ぐっすりと眠りました。

目覚めたのは、3時か4時頃。
熱がだいぶ下がっていたので、少しふらふらするけど出来たら少しでも面会に行きたい、と思い病棟にTELしましたが、
「ことも泣いたりしてないし、おばあちゃんと遊んでるから大丈夫だよ。」と、看護婦さんに言われ、あきらめました。

面会出来ないと分かったら、またどっと調子が悪くなってきました。
夕方、早くに仕事が上がった実父が帰って来たので、唯一飲めるお茶を買い足してきてもらえるように頼んで、また眠りました。

母は、思ったより早く帰ってきました。
いつもどおりに7時頃眠った、という事でした。
母が戻って来た頃には、私もすっかり熱が下がり、だいぶ体が軽くなっていました。

この日は、琴音が生まれて初めて、1日琴音と顔を合わせませんでした。
これは、かなりショックでした。
私はこのところ生活も不規則になっていて、食事もファーストフードばかりで、自分の健康管理なんて、どっかに吹っ飛んでしまっていました。
でも、これを機に少し反省しなくては。
私が体調を崩すと、なにより琴音にかわいそうな思いをさせてしまう事になるから、と実感した1日だったのでした。


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