890015 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ことりんのスマイル

ことりんのスマイル

再出発・化学療法

「再出発・化学療法」




10月最終週、補助療法の化学療法に入る予定でしたが、前の週末、髄注をして採取した髄液からしばらくなりを潜めていたブドウ球菌が再び検出。
化学療法を始めてしまうと骨髄抑制が起きた時、感染が重症化する恐れがあるので、延期をする事に。
確かに今化学療法を始めると、11月14日の琴音3歳のお誕生日がちょうど骨髄抑制の時期に重なってしまい、外泊が出来なくなってしまうかもしれないので、延期は悪い事ではない、とはいえどうしてまたブドウ球菌…?

後日再度髄注した時には陰性で、結局この件は、髄注時の消毒の甘さが原因で空気中の菌が付着してしまったのでは…という事で決着したのですが。

そしてラジエーションも半分を過ぎた10月下旬、私は離婚届を提出しに行き、ここで離婚が正式に成立。
ただ、このままでは琴音の戸籍が元夫の籍に入ったままになってしまうので、家庭裁判所に申し立てをして親権というか戸籍を移さないといけなく、その作業も私の籍が正式に元夫の所から抜ける役所側の事務処理が終了しないと、とりかかる事が出来ないので、離婚が成立したとはいえ、まだ中途半端な状態ではあるのだけれど。
それでもこれが再出発の始まりで、私と琴音の新しい生活の開始。(とはいっても実家住まいである事は変わらず、既に2ヶ月近く正式別居していたので実質的に変わるところはあまりない…。)

離婚届を提出した日のラジエーションから、担当の技師さんが変わった。(月替わりに伴う担当のローテーションなんだけど)
この日の琴音は最近にしては珍しく、ものすごく機嫌良く照射を受けてくれた。
人が変わるとリフレッシュとかするのかな?子供なりに。
そしてこの新しく担当になった技師さんは、実のところこの1年半後に琴音の父親且つ私のダンナさんになった人。
本当に偶然なのですが、私の離婚が成立したその日に初めてまともに出会ったのです。(それまでも顔くらいは見た事あったのかもしれないけど。ダンナさんが言うには、琴音の再発が見つかった時のMRIは自分が撮ってた、そう。疫病神w?ウソウソ。)
この時はまさか結婚なんてするとは思ってもみませんでしたが。

次の日。この日も割とお利口に照射を受け、病棟に戻ってきた後普通におやつも食べたのですが、ちょっとすると急に琴音が「いた~い!」と泣き出して嘔吐。
脳腫瘍の患児を持っていると、「嘔吐→頭の変調?」という心配が付きまとうので、とにかくびっくり。
この日はちょうど脳外のOPE日でDr.もすぐに来る事は出来なく…。
吐いたら眠ってしまったのでとりあえず大丈夫かな?と思ったら、しばらくするとまた起きて嘔吐。
とりあえず本人が痛みを訴えているので鎮痛剤の坐薬を投与。

その後、夕回診の時間に一番若手のM先生が来て、頭・便秘・感染など色々な可能性が考えられるので、原因を探る為CTを撮りに行く事に。
その頃にはだいぶすっきりした顔をしていたものの、苦しんだ後なので検査をおとなしく受けてくれるか不安でしたが、CT室に行ってみると待っていた技師さんは昨日からのラジエーションの担当の人だったので(しつこいけど現ダンナさん)、琴音も割合素直に受けてくれました。

結局頭部CTにも採血した血算にも異常は特に見当たらず、とりあえずメインをつないで絶食で様子を見る事に。

琴音はというと、次の日にはすっかりケロッとしていて、結局前日頭部と一緒にとった腹部CTから察するに、便秘…?だったのでは、と。
まったく、何もなくて良かったけど…吐くまで溜めたんですか?っていう。
新生活のしょっぱなからやってくれます。

週が明けて、やっとOPE後初めての化学療法。
セカンドオピニオンの時にも勧められた「イホマイド」、「パラプラチン(ICE療法のスタンダードではシスプラチンを使うんだけど)」、「エトポシド(ラステット)」の3剤を使う「ICE療法」を5日間行う事に。
去年の初期治療で2剤併用療法をしていた時は、多少疲れ気味で睡眠時間が増えるっていう程度の副作用しかなかったけれど、今回は併用しているステロイド「ソル・メドロール」の影響か感情の起伏も激しく、機嫌も悪く自分で布団をかぶって横になってしまう、という感じ。
当然、同時進行しているラジエーションの方もかなり機嫌が斜めで、数十秒の照射をするのに2時間近くかかったりと影響大でした・・・。
どうしても照射を受けてくれなくて、でも「パス1~」とかするワケにいかないので
w、他の仕事が済んだ後の1番最後、もう何時間かかってもいいよ~って時間に回してもらったり…多分現ダンナさんには多大な迷惑をお掛け致しました。

それでもなんとか5日間の治療が終了。
翌週にはラジエーションも終了するので評価のMRIも控えているし、1ヶ月位したら今回のchemoの評価の為のMRIもあるであろうし、あとはその結果が気になるところです。




ちなみにこの頃リアルタイムでUPしていた日記はこちらこちらこちらこちら



PREVIEW NEXT







© Rakuten Group, Inc.