フェアリー・ラブ 5 コンビニフェアリーラブ 5.コンビニ1. マイクロ・ミニ やわらかな春の日差しが、カーテンの隙間から広海のベッドに直接当たる。 始めての外出に興奮して眠りについたのは明け方で、目覚めたのは昼を回っていた。 昨夜は妃沙美姉のセクシーで薄い黒のボディースーツにストッキングを穿いたまま眠った。 さすがにネグリジェは汚せず諦めたが、枕や毛布にはカバーを掛け、汚れるのを承知でメイクをしウイッグを被って女の子たまま寝たのだった。 あれだけ時間をかけ完璧とまでに出来上がった化粧を落とすのが勿体無かったのだ。 目を覚ますと、全身をキツク絞め、特に股間は女の子様に圧迫しているボディースーツの感触に、広海のペニスは成長は出来ないにも関わらず、隠微な脈動を繰り返し始めていた。 昨夜は自分で二回も慰めたのに・・・ 耐え切れなくなりボディースーツのクロッチを外すと、圧縮されていたペニスはストッキングの中でいきり立ち、臍を打つように立ち上がり、忽ちの内に噴出を始める・・・ 「んはぁ~・・」ティッシュを当てる暇も無く下着を汚してしまった。 シャワーを浴び、汚れの処置を終わり、寝具で擦れ乱れたメイクを直した広海は、今度は長姉の薄紫のレースのパンティーとブラジャーをし、透けるような白いベビードールを着てみた。 長姉の亜沙美はまだ広海を子供と思ってかベビードールにブラジャーもしない、あられもないスタイルで休日の朝は過すのだった。 幾重にも折り重なった薄い生地は姉の美しい身体の線を隠しきれず魅力的で、裾は太股の合わせ目にやっと届くかという長さで広海は目のやり場に困ったものだった。 亜沙美姉への憧れと同時に、広海には亜沙美に同化するための、一度は着てみたい衣装だった。 お腹が空いてきた広海は冷蔵庫を開けたが、殆どの食品は食べ尽くしていた。 ミルクやジュースの飲み物をはじめ野菜類、ハムもお肉も底を突いていた。 「どうせ外食がするんでしょ? 1人分じゃ作るの面倒だから・・・ これ、食費の足しのお小遣い。」 出かける前の妃沙美姉はスーパーへ買い物には行かず、2万円ほどを置いて行った。 だが、その日から女装しメイクに熱中していた広海には、外に食べに行くことは出来なかったし、また時間も勿体無かったのだ。 昨夜の成功に広海は少し大胆になっていた。 「そうだ! スーパーかコンビニへ買い物に行こう。 また、女の子で。」 広海はその発想に取り付かれてしまった。 「でも・・・昼間のスーパーは無理ね、 明るいし人も多くて危険だもの・・・ 夜を待ちましょ、そしてコンビニくらいなら」 残った食パンにトマトソースと余ったピーマン、チーズなどをトッピングしたパンピザを作りながら広海の心は躍った。 食後お風呂に入り全身を磨きたてると、今夜試みに着ていく服と下着を考え始めた。 女装での再度の外出、それもコンビニという人前にでるというのに、広海は思い切って超ミニのスカートを選んだ。 妃沙美姉の子羊だろうか黒い革のタイトスカートで、総丈が35センチくらいしかなく、少し小さいのかピチピチでお尻の型が現れてしまうものを。 下着は黒、パンティーは亜沙美姉のレースのハイレグ、ブラジャーもレースをたっぷり使ったのをだ。 ストッキングはそれに合わせて、ラメ入りの薄手の黒を、靴は踵がピンヒールの10センチ以上の高さで、足首でストラップで留めるものを選んだ。 上にはホルターネックというのだろうか、シルバーと黒の編みこみで、両肩と背中が出て首の後ろで巻くようしゴールドの金具で留める物に決めた。 全身は黒っぽいがトップの編みこみが荒いのでブラジャーが透けてしまう。 ライトグレーの薄いジャケットを肩から羽織れば、少々大人っぽいセクシーな女性が出来上がるだろう。 夕方になると広海は準備を始めた。 最初に、今度は足の爪に姉の赤いネイルを塗る。 同じ色のマニュキアも手の指先にして、綺麗なラメのトップコートを施した。 食み出しもせず綺麗な妖しい指先が出来た。 それが完全に乾くと、今度は黒い美しいパンティーに足を通す。 股間まで引っ張りあげると、広海は股間に疼くものをなだめるようにして、後ろの方へと折り曲げる。 無理やりパンティーの圧迫でおさえこんだのだ。 タイトなスカートではそうでもしないと股間の突起が現れてしまいそうだった。 まだ十分に育ってはいないそれは、パンティーの滑るような感触と、太股の間で擦れ、序々に鎌首をもたげ始めた。 広海はそれを尚、圧縮するようにパンストを穿いた。 ブラジャーのストラップに腕を通し、両腕を後ろにしてホックを留める。 もう慣れたものだ、丸めたパンストをカップの中に入れると、思った通り綺麗なバストが出来上がった。 広海は股間の窮屈に格納された部分に手を差し伸べ鏡に全身を映す。 美しくマニュキアされた指先が透明なパンストに包まれた黒い布をさ迷い、湿り始めた内股を這う、いかにも悩ましい。 ―――ぁぁっー、ぅぁあぁぁぁ・・・・――― 突起の無い感触に切ないため息を漏らしてしまう。 選んだ衣装を身に着けると、今度はメイクだ。 メイクはこの服に合わせてしてみよう。 それまでに練習した成果を試すためにも念入りにお化粧をした。 アイライナーもマスカラも綺麗に決まって、シャドーはブラウン系を基本ににゴールドのラメをプラスした。 唇には真っ赤なルージュを塗ってみた。 真っ赤なルージュが唇を滑る感触に、又もや陶然となってくる。 イヤリングを付け、ウイッグは少しカールした黒髪のロングを被り、片耳を出すと、男の目を引かずにはおかぬ凄艶な美女に変身していた。 姉のリングも幾つか取り出し、入るものを薬指に嵌めた。 ついでに見つけたゴールドのネックレスにブレスレットも。 ウエストにはこれも見つけたゴールドのチェーンベルトをしてみるとセクシーな女性の出来上がりだ。 透明な黒のストッキングから透ける赤い爪、金のリングの赤い指先。 黒い革のタイトミニ、ホルターネックのキャミソール、それに黒のピンヒールを履いたラメ・パンストの長く細い脚。 長い黒髪にゴールドのイヤリング、濡れた真っ赤な唇。 腰に手を当てて胸を張りポーズを取ったり、後姿で振り返って見たりと、しばし自分の美しさを色んな角度から楽しむ広海だった。 メイクもドレスもそして靴も、思いつく限りの衣装を身に着けたが、一つ足りないものが。 そうだ、バックだ、昨夜は持って出なかったのだ。 またまた姉の部屋に侵入して、適当にブランド品らしいバックを持ち出し、肩から提げてみる。 「これで完璧ね。」 「いえ、まだよ、 お財布に、お化粧直しのフェアンデ、それにリップ・・・エェーと、ハンカチやティッシュなんかも入れとかなくちゃ」 2.コンビニ 夕方6時。 玄関に出てパンプスに足を通しストラップを留める。 外出の覚悟は既に出来ているのに、昨夜とは違い、明るい場所で人に直接会って、もしかしたら会話もしなければという怯え、そして男と発覚して、変態扱いさてしまう恐れとが足をガクガクと振るわせ、胃の辺りが不安に冷たくなった。 「もう、何か忘れていることないかしら? それに、まだ帰宅途中の人が大勢いるんじゃないかしら?」 あまりにも大胆でセクシーな格好をしてしまい、広海の勇気は萎んで躊躇われた。 「そうだ、おねぇは出かける時、香水を付けてたっけ!」 もう一度、靴は履いたまま部屋に戻り、何か分からないまま容器のスタイルが気に入った一瓶を手に取る。 蓋を開けると甘い良い香りが漂う。 姉の真似をして、首筋と手首に少しだけ吹き付けてみた。 “ふわっと”体の周りに女性の匂いがして、ついスカートの中にも吹いてしまった。 そっとドアを開け、当たりに人のいないことを確かめ、すばやくドア閉めて鍵をかける。 エレベーターまでの廊下は結構遠い。 まだ早い時間なので廊下に靴音が響かないようにすり足で歩く。 エレベーターは1階に止まったままだ。 ボタンを押し、昇ってくるのを待つ時間が果てしなく感じられる。 ドアが開く。誰も乗っていない。 中に入り、一階のボタンを押す。 エレベーターの室内に先ほどの香水が漂い、強い程感じられる。 やわらかいパンストとレースの感触・・・その奥では押さえつけられたペニスがパンティーの内布に擦られて蒸れた甘い芳香を放っている。 まだ鍵を握りしめているままに気付いた広海は、バックにそれを落とし込むと、左腕にかけ到着に身構えた。 幸い一階にも誰も居らず人気の無いホールに蛍光灯が眩しく光っていた。 前を見ると風除室のガラス戸に女性の姿が映っている。 誰も居ないことを幸いに、前・後ろとポーズを決めて女装姿を確認してみる。 マイクロミニとパンストに包まれた、すらっと伸びた足。 中身は古いパンストだけど、美しく女性らしいバスト。 男では小さすぎるが整った顔に、ファンデがのって目元が涼やかだ。 我ながら綺麗。 思わず陶然と立ちつくすほどの妖美さを醸し出していた。 「いいんじゃない? これなら気付かれ無いかも?」 「ちょっと、スカートが短すぎるかしら?」 ポーズを変えて屈んでみると、スカートの合間からお尻が半分覗いてしまうけど、、、、 「それより、前を向いて転ばないように歩かなくちゃ」 満足した広海は街路に出て、迷わず右手方向へと環七に沿って歩きはじめる。 昨夜よりも車も人通りも多い。 当たり前だ、まだ6時を少し回った宵の口なのだから。 踵が細すぎるので歩道のインターロッキングの荒れた継ぎ目に気をつけながら歩く。 慣れない高すぎるヒールが前のめりにさせ、脹脛が攣る様に少し痛む。 猫背になろうとする上体を、胸を張るようにして姿勢を正す。 「オドオドしていたら、かえって不自然よね」 広海は自分が女性であると思い込もうとした。 早稲田通りに出ると人通りは急に多くなった。 学校帰りの高校生の群れ、これから塾へでも行くのだろうか、小学生の姿も見える。 そして男達も。 広海は道を行き交う男達の視線が、どうしても気になってしまう。 半透明なストッキングに包まれた太股も露わな脚、極端に短いスカートから覗きそうなお尻あたりに、男達の卑猥な視線が集中しているかのように思えるのだ。 数人ずつかたまって歩く女子高生は、広海のあまりにも大胆な格好に視線を向けてくる。 通り沿いの店舗のガラスに映すと、作り物とはいえ、見事に盛り上がった乳房と尻をつなぐ胴は淫らにくびれ、匂い立つような妖美さを隠しようが無い。 「あらっ!」 男達や女子高生の視線を気にして歩いているうちに、コンビニに着いてしまった。 ここは美咲のアパートとの中間地点だ。 広海の所から、美咲のアパートに行くときに良く利用するコンビニだ。 男の姿の広海をここの店員は見知っているかもしれない。 ウインドから覗くと中は明るく、まだ何人もの客が居て、広海には入る勇気が無かった。 躊躇していると先ほどから後を歩いていた数人の男性が近づいてくる、そして前からは女子高生の群が・・・ 今更引き返すには・・・もう遅い。 広海は両方の人群れから逃れるようにして、コンビニに入ってしまった。 店内の明るさでメイクのまずさが分かり、女装がバレるのではと広海を気後れさせる。 お怖るお怖る買い物籠を手にし、客の少ない通路を選びながら、何気ない振りで店内を見回す。 客たちは広海に気をとめる様子もなく、雑誌に見入ったり、品物を選んでいる。 ―――これなら気付かれないかも・・・――― 最初にサンドウイッチと菓子パンをいくつか、場所を移って数本のジュースとコーラそしてミルク、それにスナック類をを籠に入れる。 ―――そうだ!パンストの新しいのを買わなくちゃ――― 人の居ないパンストの棚で、何種類か手に取り選ぶ振りをしながら、ゆっくり時を過ごす。 昨日のパンストの袋のもあったゾッキタイプという、薄いベージュ色を2足ほど籠に入れる。 レジを見ると何人かが並んでいる。 まだ早い時間なのに店員が二人、効率が悪そうだ。 ―――空くまでしばらく待とう。――― 女らしく内股で歩き廻っていると、股下に挟んだペニスがパンティーで擦れ、内腿で揉まれて大きく育ち、痛くなるほど硬直し始めてしまった。 ―――もう、歩けないわ!――― 見ると、雑誌のコーナーでは皆、本に夢中で隣を見たりしそうもない。 敢えて、女性客の間に割り込んで、女性誌に目を通しながら時を待つのだ。 本を持つ指先の赤いマニュキアがなんとも妖しく美しく感じる。 パラパラと本をめくっていると、広海が苦手なアイメイクの特集が載っていた。 ―――今夜、ゆっくり勉強しよう――― 広海はそれも籠の中に入れた。 先程付けた香水がに香るのだろうか、隣の女性が気にしている素振りがみえ、広海は後ろの化粧品の棚に向き直った。 そこには広海に不足している化商品が揃っていた。 幾つか買いたいのだが、下にある商品を取ろうと座り込むと、スカートがお尻まで捲れパンティーが見えてしまいそうだ。 広海は目の前にあるマニュキアを手に取り、彩りを確かめることにした。 赤系のオレンジにラメが入った小ビン目にとまる。 意外と安い。 広海はそれとトップコートも籠の中にいれた。 レジを見渡すと、やっと付近には誰も居なくなった。 後は昨日買えなかった煙草だ。 だが、初めての人前それも明るい照明の中での買い物に、広海の心臓は音を立て踊り、股間は硬直して歩くにも困難な状況に陥っている。 広海は内股でレジに近づき、出来るだけ女性らしい声で 「ショート・ホープを4つ。それと、そのセーラム・メンソールを1つください」 緊張で声が裏返って、それでも女らしい声が出た。 「全部で三千○○円になります」レジの男の子が計算をする。 あわててバックを探りお財布を出そうとするが、 ―――あっ!しまった! いつものやつ!自分のボロ財布だった・・・――― バックから古びた男物の財布を出すのも恥ずかしく、バックの中でゴソゴソと手探りで探す。 すぐ後に女性が並んだ。 女性が気になって手間取り、やっと千円札を数枚取り出す。 お金を差し出す広海の赤いマニュキアの手が震えている。 すぐ真近での他人の気配、そして正面に広海の顔を見ている店員の男の子。 広海の股間では溶岩のような塊が疼き始めていた。 「はい!お釣りです。お確かめください」 店員と手の触れ合った・・・の時、背筋に悦楽の銀蛇が走った “ ドクッ!ドクドク! ” ――― アァッ! あっあ~!!!――― 広海の股間は不覚にも弾けてしまった。 スカートの下のパンティーの中で熱い肉棒がビクンビクンとうねりながら脈動する。 止めようとしても止まらない淫汁のエキスが押し寄せ、十回以上も麻痺を繰り返している。 女装での外出に加え、コンビニでの買い物、人前に女性の姿を晒す異様な興奮と隠微な快感に暴発してしまったのだ。 後に廻しパンティーで押さえているので歩く度に擦れ、揉まれて、硬くはなっても十分に勃起していないペニスも耐え切れなかったのだ。 痺れるような快感に腰が砕けるような甘美を覚えた。 下腹部の奥に快感の稲妻が走って、熱い液が漏れ出している。 まだ広海の男は熱く脈動して“ビクッ、ビクッ!”とおさまらない。 Tバックの布地では押さえ切れない淫汁がストッキングを伝わり始める。 広海はお釣りを受け取るのもそこそこに、コンビニを飛び出した。 ―――早く人目の無いところで処理しなくちゃ。――― スカートに付けた香水に混じって、栗の花の匂いがしているような気がし始めた。 歩く度、股の間のヌルヌルが益々興奮を高める。 コンビニの隣のビルの裏側に入り込み、幸い持ってきたティッシュで股間の汚れを拭き取った。 ストッキングから染み出た濡れは取れるが、中までは・・・ こんな所ではストッキングを脱ぐわけにもいかないので応急処置だ。 海はそれから走るようにしてマンションに向かったが、恥ずかしさと屈辱で涙がこぼれて仕方がなかった。 履き慣れない高いヒールのせいで、途中何度もよろけたり、躓いたり、かなり無様な様子だったのだろうが、人の視線も気にする余裕も無く、それでも何とか辿り着いた。 幸いマンションのロビーには誰も居らず、エレベーターに乗り自分の部屋に戻った時は、玄関で思わず泣き崩れてしまいもしてしまった。 しかし、広海はマンションの玄関口を入る時、道路の反対側から見ている女性がいたことを知らなかった。 3.訪問者 しばらくの放心状態から回復して、ノロノロとパンプスを脱ぎかけた時 『ピンポーン!』 ―――誰か来たようだ。こんな時間に・・・?――― 『ドンドンドン!』『ピンポーン!’』 「広海!ヒロミったら、いるんでしょ!」 美咲の呼びかける声だった。 ―――・・・・まっ、まずい。こんな時に・・・――― 「ドアを開けて! さっき、玄関に入るとこ見たのよぉ。 コンビニにいるとこも。」 ―――ヤバイ! こんな格好してるとこ、美咲に見られた。――― 『ドンドンドン!』 「ごめん! 今、ちょっとマズイんだ」 「何言ってんのよ! 広海ったら、ヒ・ロ・ミ! 開けなさいったら、もう! 見ちゃったんだから、隠しても遅いの! 貴女が女の子でマンションに入るところを・・・」 「・・・・・ちょッ・・ちょっと待って。 いッ、今、開けるから。」 広海は仕方なく、恐る恐るドアを開けた。 「ったくぅ、困った子ねぇ・・・そんな格好してぇ~。 それほどに女の子になりたかったの?。 あらっ! どうしたの? 涙ぐんじゃって、アタシが見ちゃったから? 来たのそんなに嫌だった?」 「ゥンン! あのね、コンビニで漏らしちゃって・・・あのっ、逝っちゃったんだ・・・・」 美咲は妹に対するように広海を抱きしめた。 「ふぅ~ん、フム・フム! 香水も付けたの? あらっ! イヤだ、あれの臭いも・・・・ そっか、一人で感じて達しちゃったんだ・・・ ヒロミちゃんは・・・いやらしい女の子ちゃんなのね。 自分の女の子の姿に欲情しちゃって・・・・ そっか、、、それで逃げるように帰って来たのね! アタシに見つかったと駆けてきたんだと思ってた(笑)」 美咲は可愛い妹にするように、広海の赤い唇にそっとキスし微笑んでいた。 「もう~、恥ずかしいから笑わないでよ!」 「いいわ! あたしがキレイにしてあげるから・・・ その前に、お姉さんにヒロミちゃんを良~く見せてごらんなさい!」 美咲は先にフロアーに上がり込み、まだ玄関口に立つ広海を見つめた。 「あっらぁー、綺麗にお化粧して。。。。きっと何度も練習したのね? でも、ちょっと濃すぎるかな? 夜、暗いならいいけど昼間じゃ・・・ お洋服も素敵よ! すっごく妖艶な女性にできてる。 ちょっとスカートが短すぎかな? でも、セクシーでとっても美しいわよ。」 「ちょっと~、もう止めてよ! ジロジロ見るのは・・・」 広海は思いがけなく女装姿の所を美咲に発見された恥ずかしさと、一人股間を濡らしたことを知られた惨めさで、座り込みそうになった。 「さぁー、何処を汚しちゃったのかな? 素敵なスカートは大丈夫? 座り込むとスカートに汚れ付いちゃうよ。 パンプスは脱がせてあげるから、立っていなさい。」 美咲は跪いて広海のパンプスを脱がせながら、 「スカートは大丈夫そうね。そのままそっと脱衣場に行って脱ぐのよ。 スカート汚さないように先にタオル当ててね。 汚したショーツとストッキングはお湯に浸けといて。後で洗うから・・・」 広海は言われた通り脱衣場で慎重に脱ぎ始めた。 「ねぇ・・暖かいタオルで拭いてあげようか?」 「いいよ! このまま全部脱いでシャワー浴びるから」 「なんだ! 詰まらない。 広海のお化粧もっと良く見たかったのに・・・」 「イヤッ、からかわないでよ! 恥ずかしいんだから・・・ もう、女の子に為ろうなんてしないから・・・やめて!」 いつのに間にか広海は女言葉を使い始めていたのに気づいていなかった。。 「ううん! 止めなくても良いんじゃない! ヒロ、とっても綺麗で可愛かったよ。 ウイッグも取って、お顔も良~くクレンジングして、洗っておいでね。」 広海は言われなくも完全に荒い落とすつもりだったが、手と足のネイルだけは落とすことが出来なかった。。」 |