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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2009年09月17日
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 澄んだ空気が心地いい。 青空が果てしなく広がるとある高原の山の中、登山客がまばらにすれ
 違う登山道。 平穏な一日を今日も見守り続ける高原植物達。 鳥のさえずりも楽しそうに奏で
 ていた。

 そこへ・・・・

     ゴゴゴゴゴ・・・・・

登山客01
 「な、なんだ・・・」
登山客02
 「じ、地震・・・?」

 辺りから重い低音が聞こえてきた。 そして・・・

登山客01
 「うぅぅ・・・、酔ったみたいに真っ直ぐに立っていられない・・・」

 手を横に広げてバランスを取るようにしていた登山客01、続いて登山客02 もその場にうずくまっ
 てしまった。
 大地が大きく揺れ、人が立っていられないほどの強いものだ。
 遠くの山では、落石、切り立った崖の一部から土煙も見て取れた。

 ・・・
   ・・・
     ・・・

登山客01
 「お、収まったか・・・。」
登山客02
 「まだ余震はあるがな・・・。」

 猛烈な程大きな地震ではなかったようだ、辺りの登山客も立ち上がりだし、歩き始めていた。

登山客02
 「落石には十分に注意しよう。」

 付近から立ち込めていた土煙も収まり、何事もなかったように再び静かな高原へと戻っていっ
 た。

 だが・・・
 この地震により人気のない岩肌の山中では、岩が崩れ落ちた付近から妙な突起物が現れ、
 太陽の光を帯びて徐々に、そして鼓動するかのように周期的に青い光をやんわりと放ち
 始めた。

 何回目だろうか、深呼吸をやめたようにその光の鼓動を静かに止まり、再び沈黙したの
 であった。



 船港 ボーー ポンポンポンポン

 海風がやわらかく潮騒の香りを運んでくる。
 夕焼けは当に過ぎ辺りは既に暗く、地平線がどこなのかわからない。
 何隻かの貨物船らしき明かりもまばら。 月明かりが眩しく感じる程だ。

 押し寄せては引き、引いては押し寄せてと繰り返す波音が、岸壁をやさしく叩き、なにか心地
 良さとなって心に浸みていく。

 ここは埠頭の第十二番D倉庫。

北見刑事
  スピーカ『全員配置に付いたか?』  (カシュ)

田崎刑事
  スピーカ『第一班、正面両側 配置に付きました。』  (カシュ)
渡瀬刑事
  スピーカ『第二班、倉庫側面 配置に付きました。』  (カシュ)
末田刑事
  スピーカ『第三班、倉庫裏側 配置に付きました。』  (カシュ)

北見刑事
  スピーカ『了解した。 以後、全員手はず通りに行動してくれ。』  (カシュ)
  「では和恵さん、よろしくお願いします。」

和恵姉さん
  「こんなに人手掛けなくてもいいのに・・・。 税金の無駄遣いよ。」
北見刑事
  「しかし・・・」
和恵姉さん
  「上司への面子もある・・・ってことよね。」
北見刑事
  「はぁ、まぁ・・・。」
和恵姉さん
  「いいわ、私達のやることは変わらないから。  じゃ、リツコ♪」
    ( 目配りをした和恵。 )

リツコ
  「はい、では。」  ( 首を振り、親指を上げて誰かに合図するリツコ。 )

 しばらくすると、第十二番C倉庫の路地から、チャイナ服を着た二人の女の子が現れ、第十二番
 D倉庫の入り口に向かって歩を進めていた。

 二人はペチャクチャとおしゃべりをしながら。
 そして笑顔のまま無造作に第十二番D倉庫に入っていった。 すると中から、

????
  「こらガキ共~っ! こんなところで何してるんだっ!」
少女A
  「アラ、アンタモ 参加者?」
少女B
  「私達、遅刻シタアル。」

????
  「遅刻~? 何の話だ・・・。」

少女B
  「ワタシ達、仮装フェスタ 出ルアル。」
少女A
  「コノ辺りと聞イテ 迷ッテタネ。」
????
  「仮装フェスタだぁ~? それはここじゃねぇー! この場からとっとと立ち去れっ!」

少女A
  「立ち猿?」
少女B
  「猿拳ツカウアルカ。 アンタスゴイ♪」

????
  「さ、猿拳・・・? そうじゃない、ここから立ち去れと・・・」

黒服の男
  「おぃ、しっかりと見張っとれ!    ん? どうした?」
見張り役 (????改め)
  「へ、へぇ、こいつらが・・・・」

少女A
  「ニイサンモ仮装カ♪」
少女B
  「ヤッパ ココでアタリアル♪」

 と、つかつかと中に足を踏み入れる二人。

見張り役
  「お、おぃっ!」

 奥では、真ん中のテーブにアタッシュケースを置き、左右二手に6、7人ずつに分かれて、
 囲むように立っていた。 その全員の視線がこの二人を見つめていた。

少女A
  「オォ、コノニイサン、中華皇国 マフィア 似テルヨ♪」
少女B
  「デモ下手アルネ。 コンナネクタイ、三流役者デモシナイアルヨ。」

 一人の男の前に立ち、その男のネクタイを手に取りながら話す。

三流役者でもしないネクタイ男
  「やろう、ガキのくせにケンカ売ってんのかっ!」
少女B
  「ケンカ、ナイナイ、コワイアルヨ・・・」

黒服の男
  「怪しいやつらだ・・・・。 おぃ、とっ捕まえろっ!」

 『へいっ』

 三流役者でもしないネクタイ男の周りに居た同じ服装の男達が、二人を取り押さえに掛かった。

 『キャ~~~』
     『ナニスルアル!』

三流役者でもしないネクタイ男
  「大人しくしやがれっ!」

 なんの抵抗もできず、二人の少女は簡単に捕まってしまった。

見張り役
  「まったく、驚かせやがって・・・」
黒服の男
  「ふん、どこか横取りやろうの カマセ かと思ったぜ。
   おぅ、縛って奥に転がしとけっ!
    (振り返り、)
   すいやせん、ちょいと邪魔が入りやして・・・。」

白スーツの男
  「まぁいいではありませんか。
   まだ未成年の子供、後で楽しむことの出来る年齢でもあるようですし。。。」
黒服の男
  「恐れいりやす・・・。」

 二人を縛って奥に放り込むと、再び中央のテーブルに向かい合い、アタッシュケースを開い
 て中を確認しあう白黒の二人。

 そしてニンマリとすると、お互いのケースを交換した。

 その時、




                               -つづく-




第4-365話 町内最強戦隊 -2 へ
 (タマニはイイカモ)


       ​​​​​ スマホの方、横長画面で見ると作者と同じ改行で見れます ​(^_-)v        



  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月07日 13時28分56秒
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