「バスルーム 裸の2日間」
この作品、題名から想像すると、ずいぶんと違う。好き好んでバスルームに2日間いたのか、事故にて閉じ込められたのか、と思ってしまう。たしかに、閉じ込められてしまうけれど、裸でエッチをしようと老いた男が試みるが、若き女学生は嫌がるという構図で、二人の会話の中に、スペインの政情や何かが伝えられる。また、作り話に何かしらの教訓めいたものを感じるかもしれない。エロの作品でもないし、恋の作品でもない。よこしまな心からハプニングにより陥った状態で、バスルームの二人を映し出す。制作者としては原題『1987年マドリッド』とあるように、1987年のマドリッドであることが問題で、そこを理解しようとしたらスペイン人でないとむずかしいかもしれない。2011年/スペイン/101分/監督:ダビ・トルエバ出演:マリア・バルベルデ、ホセ・サクリスタン、ラモン・フォンセレ原題:Madrid, 1987 お薦め度「バスルーム 裸の2日間」★★★(60%)